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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
17/103

ー17ー レントの街






「うわぁー、ここがレントの街かぁ」



 ウルフィンさんに相談しに行って数日。まずは街に実際に行ってみるということで、森から歩いて一日程度の場所にあるレントの街までウルフィンさんに連れてこられた。その際に話を聞いていたマキナちゃんが自分も行きたいと街まで一緒に来ている。今は門の出入りの順番待ちだ。



「あまりはしゃぎすぎるなよ。逸れたら探すのが手間だからな」


「はーい」


「大概の街には外壁があって、門番がいるからな。出入りする際に通行料を支払って滞在許可証の交付を受けろ。長期滞在するには身分を証明するものも必要だからな」


「お金がないと街には入れないんですか?」


「いや、無い奴でも入れるがそういう奴等の為に短期労働させる場所がある。そこで通行料分の金を稼ぐまでは缶詰めだな」


「危険人物も簡単に入れそうですね」


「犯罪歴がある奴は門でわかるんだが、まだ何もしていないのはそのまま素通りだな」


「実行に移してないなら捕まえる理由もないですか」



 話している間に、僕らの番までもう少しのところまで来ていた。マキナちゃんはテンションが上がりすぎて、まったく僕達の話しを聞いていなかった。



「あれ? ウルフィンさんじゃないですか。随分久しぶりですね」


「おう、元気にしてたか?」


「ええ、元気にやらせてもらってますよ。今回はどのような用件で?」


「後ろのこいつらが街に行った事が無くてな。色々教えるついでに身分証を作りに来た」



 ウルフィンさんと門番の人が話しながら手続きを進めている。お金と一緒にカードみたいな物を提出している。あれが身分証だろうか?



「はい。確かに三人分の通行料を頂きました。どうぞお通り下さい」


「ありがとよ」



 門番の人にお礼を言って街に入る。マキナちゃんは色々なものに目移りしていて、手を繋いでいないと飛び出して行ってしまいそうだ。



「ねえ、おじさん。私あれ見てみたい」


「駄目だ。まずは宿からだ」


「えー、いいじゃん」



 ぶーぶー言うマキナちゃんを無視してウルフィンさんが進んで行く。


「そういえばさっき門番の人に渡していたのが身分証ですか?」


「ああ、そうだ。後でお前らの分も作りに行くぞ」


「身分証は長期滞在の時に出すのでは? 今回はそれほど街に滞在しないって言ってましてけど」


「後で長期滞在に変更になった時に面倒だから先に出しておくんだよ。もう一度門まで行って手続きしたくないからな。ほら、さっさと宿を取りに行くぞ。ちんたらしてたら日が暮れちまう」



 そう言って歩いて行くウルフィンさんの後ろを二人で着いて行く。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






 宿を取り終わった後、三人でまた別の場所に向かっていた。



「それで? 次はどこに行くの?」


「身分証を作りに組合に行く」


「組合?」


「それぞれ方向性の似通った職種を取りまとめている組織だ。医療関係やら鍛冶関係だったりな。街ごとに独立しているわけじゃなくて、他の街との繋がりもあるから身分証の発行なんかもやってるんだよ」


「そんな簡単に身分証を発行してくれるんですか?」


「なにかしらの組合員になれば問題ない。とはいえ組合員でいるには組合毎のノルマもあるからな。ノルマを達成できなきゃ組合員からはずされて、身分証の効力も無くなるから注意しろよ」


「なにそれ、面倒くさそう」


「基本的に森から出ないお前らには必要ないけどな。今回ソラが旅をするっていうから作りにきたんだよ」


「どの組合がいいとかあるの?」


「自分の得意分野の組合に入ればいいんだが、今回は身分証の為に入るだけだからな。狩人関係の組合でいいだろ。ノルマも年に何体か依頼の獲物を狩るだけでいいからな」


「あれがその組合ってやつ?」



 マキナちゃんがそう言って目を向けていた先にはかなり大きめのお役所っぽい雰囲気の建物があった。







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