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超能力者の魔法世界紀行  作者: 富悠
15/103

ー15ー 位階






 ユキナさんのお説教が終わった後は、マキナちゃんが診察を受けてそのまま退院となった。今回の件で負った怪我は、僕を庇った時にワイルドベアの薙ぎ払いをガードした両手足とそのまま吹き飛ばされた際に叩きつけられた背中とのことだった。魔法である程度は治療してあるので数日もすれば完全に治るみたいだ。



「それにしてもさ、私が気絶した後に一人でよくワイルドベアを倒せたね」



 雑談しながら家に向かっている最中に、ワイルドベアを倒したときの話題が出た。そういえばマキナちゃんは気絶していたし、僕もすぐに眠ってしまったから誰にもその話をしていないことに気が付いた。



「それが戦闘中に異能の出力が弱い理由に気が付いてね、以前に比べて段違いに性能が向上したおかげでなんとかなったんだ」


「よく戦っている最中にそんなことわかったね」


「マキナちゃんが気絶するような攻撃をマキナちゃんよりも弱い僕が受けたのに意識があったことに疑問をもってね。気が付けば単純な話だったんだけど無意識に行っていて当たり前の状態になってたんだ」


「それで結局なにが原因で異能が制限されていたんですか?」


「実は力の大半をバリアを張ることに使っていたんですよ。無意識に行っていましたし、僕がこの村で目を覚ましたときにはもうその状態になっていたみたいでして」


「どうして無意識にバリアなんて張っていたの?」


「魔素が僕にとっては害のあるものだったみたいでそれを防ぐために張っていたんだ。どうやら僕がこの世界に来た時に倒れたのも魔素が原因みたいで、命の危険を本能的に悟ったのか無意識に力を使ってなんとか生きようとしていたんだと思う」


「では治療をしようと魔法使ったり薬を使っても衰弱していったのは…」


「多分魔法や薬の魔素の影響だと思います。そのあと急に回復したのはそこから無意識にバリアを張ったからかと」


「じゃあ今もバリアを張ってるの?」


「うん、張らないでいるとだんだん調子が悪くなるんだ。そのままでいると以前みたいに倒れると思う」


「えー、残念だね。せっかく原因がわかって異能を全力で使えるようになったのに」


「うーん、確かにそうなんだけど…」


「何か歯切れが悪いですけどどうかしたんですか?」


「バリアを張っている状態でもこのまえ解除した時と同じくらいの力を使えるんです」


「え? なんで? 今もバリア張ってるんでしょ?」


「バリアに使ってる力を減らしてるんですか?」


「相変わらず殆どの力をつかってます。どうやら必要な力の量が固定ではなくて、総量の割合で決まっているみたいです」


「じゃあ異能の力が強まったってこと?」


「朝起きたら何故か異能の力が上がってたんだ」


「多分ですけど異能の位階が上がったんだと思いますよ」


「位階?」


「異能の強さの指標みたいなものです。人それぞれ条件は違いますが、位階が上がると以前とは別物のようになるって話です」


「限界みたいなのはあるんですか? 条件さえ分かっていれば際限無く位階を上げられると思うんですけど」


「限界があるかは分かりませんが、意図的に位階を上げることは出来ないはずです。条件がわかっていても、位階の上がった異能を使いこなしていることが前提のはずですから」


「そんなに甘い話はないですか」



 とはいえ以前に比べてかなり使い勝手がよくなった。体にかけられる負荷も大きくなったし、肉体面の強化も捗りそうだ。強くなった異能の習熟もやり直そう。










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