テスト開始
「はいじゃあ今日の一時限目は、テストです」
そう先生は言い放った。
教室が凍りつく。
「せ、先生…嘘ですよね…?」
山田がそうつぶやく。はは〜ん。さてはこいつバカだな。
俺に限ってテストの点が悪いことなんかありえないし、勝ち申した。
はーはっはっは。
すると俺の二個前の、、、確か竹杉って言うやつが質問した。
「特殊スキル使用はOKですか?」
何いってんだ、こいつ?そんなの駄目に決まってるでしょうが。
だってそれじゃあ、勉強系特殊スキル持ちが、有利極まりない。
だよな?先生
「もちろんOKだ」
は?ぇぇぇええええ?????
クラスがざわめく。
そんな中、竹杉の隣の、三森って奴が言った。
「あ?じゃあこっちが不利じゃん」
う〜ん。先生にその言葉使いはやめようね!
っと、先生が答える前に、竹杉がすかさず言い返した。
「ああ、はい、そうですね〜 君戦闘系だから不満でしょうけど〜〜、先生の話を聞こうね〜」
あ、煽った!?!?!?
「あぁん?テメェも戦闘できねぇからってビンビンしやがって!!このザ〜コ!!」
煽り返した!?!?
なんてことだ!!一気に教室が険悪な雰囲気に!!
「あ、こいつらのことは放って置いてください。さっきからこんな感じなので」
そう後ろを見ながらいったのは、三森の前の、、、中山さんだった。
どうやらさっきから、二人はずっと言い争っていたらしい。
鎮火した空気を読んで、先生がまた話し始めた。
「ああ、話を戻すぞ。テストは筆記のテストだけじゃない。戦闘テスト、総合テストもある」
え??そうなんだ!!はいっ完全に理解したぜ☆
つまり、みんなの特殊スキル把握のためのテストなんだな!!
「で、一時限目は筆記のテストって訳だ。 じゃあ、配るぞ〜」
テスト!!俺はまあ、最強の戦闘特殊スキルだけど、頭もいいからな!!※自称
((o(´∀`)o))ワクワク!!
ん?大問1からむずくね?
ん?ん?これ、やばくね?
取り敢えず、スキル発動で…
タイムストップ!!
オッケー、時は止めた。制限時間は無限なんだよ!!
でも、この作戦の難点は、タイムストップ時に俺は意識があるだけで、体は動かせられないっていうことなんだよなぁ。
というか、大門1解ける気がしないんだけど。
どんだけ~
ふ、ふざけてる場合じゃなかった!!流石にカンニングはしたくないなぁ。
時間止めてちゃ、頭動かせないし。
これ、諦めてもいいかしら?
「はい。そこまで テストを回収するぞ」
結局、最後の、
『あなたの自己紹介をして下さい』
最強の天才だ!!と、
『あなたの特技を教えて下さい』
全部だ!!しか
回答できてねぇ。
うん。終わったーー(二重の意味で)
「なあ山田。このテスト難しくないか?」
山田、バカであれ!!山田、バカであれ!!山田、バカであれ!!山田、バカであれ!!
祈りが通じたのか、山田は…
「ん?ああ、大問1で一時間溶かしたわ」
よし。
「そうだよな!!」
「でも、大問1の㈠だけなら、自信ある!!」
え?あの問題が解けたっていうのか!?
「はーいテスト返すぞ〜〜テストは上限なしの激むずだったな〜〜」
先生はそう言ってテストを返した。
ドキドキ。お願いします!!
先に山田のが配られたみたいだ。
「なぁなぁ!!㈠合ってたぞ!!」
そう、満面の笑みで笑う山田。
なるほど。山田はこういうやつなのか。
俺は普通に感心した。自分に溺れてねぇで、俺もそうならなくっちゃな。
ところで、俺のテストはというと、うん。0点。
ふぁ?なんでぇ〜?
キーンコーンカーンコーン
あ!!休み時間になった!!中学で初の休み時間…!!
一体どんな会話をするのやら。クラスを回ってみよう。
まずは前の安田、境木。
「むずかったな〜まあ二十点取れたからいっか〜」
と、安田。
俺が
「え!?二十点も取ったのか!?」
というと、
「ま、まあね」
と、返してくれた。嫌いなものは男子だけど、会話は問題ないようだ。ショタイメンダカラカモダケド。
「ちょっと、こっちの会話聞いてたの〜!!」
境木に言われた。
「? …!!」
そうか。そういえばさっき特殊スキルは『読心』っていってたな。
あの会話盗み聞きしていたのがバレた!?
「そうだよ!!あ、安田さん、いまのを説明するとね、この佐藤がずーっと私達の会話を聞いてたの!!」
「えーキっモ 山田レベルじゃん」
「あはは。そうだね」
境木まで〜
うん。また終わった。 あはあはは(すべてを悟った笑い)
「まあ、それも込みでこの班の仲間でやっていこう!! よろしく!!」
境木…お前ってやつは…
「ああ、ありがとう こちらこそよろしくね!!」
「仕方ないわねぇ!!でも、次盗み聞きしたら殺してやるんだから!!」
「う、うん 本当にゴメンね…」
山田も会話に加わった。
「ああ!!よろしくな!!」
そんなことをしていると、前の三森&竹杉に話しかけられた。
「だったらよう、クラス全員で自己紹介しようぜ!!」
「珍しく三森がいいこといいましたね〜僕も賛成だよ〜」
「じゃあ、更に前の、中山さん、神崎君、田中さん、岩山さん、こっちに来てくれ!!」
山田が言った。
「は〜い!!!」
中山さんが入ってきた。
「はい。そうさせていただきます」
神崎くんか。めっちゃ、礼儀正しいな!!
「よろしくおねがいします。」
田中さん…!!緊張している感じが、逆に可愛い…!!
「イエェェェーイ!!ジャスティス!!」
…?い、わ、や、ま、、さん?
そんな感じでクラス全員自己紹介合戦が始まった。
次回予告
突如として始まった「自己紹介合戦」
その後の戦闘テストで波乱の予感…!?
次回《自己紹介と戦闘》