春になると気になる「音」の話
ごきげんよう、ひだまりのねこなのです。
今更ですが、すっかり春になりましたね。
この季節になると爆発的に増加するある音があります。
春の風物詩とまでは言いませんが、間違いなくこの時期が一番多い(私調べ)
今日は、その厄介な音のお話。
*************************************
ポキポキッ、ベキッ、ボキボキッ!!
毎朝、通勤電車の中で私は内心うんざりする。
そう……クラッキング(指ポキ)音だ。
ある調査では男性の四人に一人、女性は八人に一人の割合で指を鳴らす癖がある、もしくは鳴らしたことがあるといわれている。
女性の場合は、指が太くなる(これは本当)と信じられていることや世間体もあって、元ヤン以外はあまり表立って鳴らす人は少ないから無視して良いと思う。むしろギャップ萌えの可能性すらある。
だが男性の指ポキは威嚇されているようで正直怖いのだ。
座っていると前に立っている男性がおもむろに鳴らし始める。
ポキポキッ、ベキッ、ボキボキッ!!
どうだこの音カッコいいだろう?
俺はこんなに鳴らせるんだぜ?
申し訳ないが私はシオマネキではないので音を鳴らされても困る。
おまけにちょうど顔の高さなので、めっちゃうるさい。
さらにたいていガタイの良い男性が多いので余計に怖かったりする。
まあ実際はアピールではなく無意識なのだとは思う。クセになっているのだろう。
春になり寒暖差や環境の変化で身体の不調やストレスから知らず鳴らす回数が増えているのだと分析をしているが、怖いものは怖い。
指ポキは指が太くなるのと、周囲に脅威を与える以外には害はないので、一人の時とか、喧嘩の時に好きなだけやればいいと思うので、私の前でやるのはなるべく控えてくれまいか?
そんなことを直接言えるわけもなく、エッセイで啓蒙活動するしかないのだが。
ところで、指ポキと違い、首ポキは本当に危険なのでクセになっている人がいたら即やめた方が良い。
日本人は西洋人と比較して脊柱管が狭い傾向があるので、脊髄を損傷するリスクがあるからだ。
首ポキをするとたしかに気持ちが良いが、あくまで錯覚にすぎず効果ゼロでリスクしかない。
肩凝りを解消したいなら、首ポキではなく、肩の筋肉の硬直と血流の悪化を防ぐことが肝要。
つまり、身体を支える胸、背中、腰、股関節周り、太ももの筋肉バランスが悪化しないようにすることしかない。
マッサージなどで肩の筋肉の硬直と血流を改善しても、そもそもの原因が改善しなければ、同じことの繰り返しになってしまうのだ。
さらに姿勢も重要で、じつは綺麗な直立姿勢は負担が大きい。猫背は良くないと言われているが、実際には一番負担が少ない姿勢だったりするので、うまく使い分けしたいものだ。
最悪なのは下を向く姿勢、つまりスマホを見ている姿勢。
環境の変化で大変な人も多いであろうこの時期、無意識のうちに下を向くことが増えているのではないだろうか?
だからこそ、意識して上を向いてみることが重要。
きっと凝り固まった身体も、思考、感情、心だって、少しだけ楽になると思うのだ。
*************************************
……ちなみに肩が凝るっていう言葉を最初に使ったのは夏目漱石。明治42年発表の「門」という小説の中です。新聞連載されていたこともあって、一気に広まったんだとか。
それ以前は、肩が張るっていう言い方が一般的だったそうですよ~。