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悪我識魔王  作者: 木島別弥
第一輪廻
8/8

8、結末だけ読まれても困るのだ

 悪我識魔王は死んだ。

 次の魔王は誰になるのか話題になったが、魔王の幹部たちは、悪我識魔王が輪廻転生して再び王位につくのを待つという。

 だから、悪我識魔王が帰って来るまで王は空位にするという。

 魔王を殺した二人の刑罰は、魔王が自分で行うだろうということで、二人はそれまでお咎めなしということになった。

 空裏は、死んだ夢裏を心配したが、宿命占いによると、夢裏は幻獣に輪廻転生しているということなので、幻獣になった夢裏に会えるのを待つことにした。

 転輪童子は、二年来の目的を果たした。魔王城をさまよい歩くことは終わり、日常に帰ることになった。

 転輪童子は、牢獄の古姫に会い、これから幸せに暮らすという。

 諸法悪我。

 苦しみがねじれて、幸せが生まれるまで。



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