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悪我識魔王  作者: 木島別弥
第一輪廻
7/8

7、これはちゃんと仏典を読んで書いた仏教ファンタジーです

 悪我識魔王の部屋を見つけた空裏は、転輪童子を探した。

 転輪童子なら悪我識魔王を倒せるかもしれない。

 空裏は、転輪童子を走って見つけると、魔王の部屋が見つかったことを告げた。

「二人で悪我識魔王を倒そう」

 空裏はいうと、転輪童子はうなずいた。

 空裏は、自分の武器として、六識剣と八識剣の双剣を持っていた。

「転輪童子の武器は?」

「おれには宿曜剣がある」

 転輪童子は、地獄主が地獄を造ったように、宿曜剣で星空を造ったのだ。星宿を司るのは転輪童子だ。

 それぞれの武器をかまえて、二人は、魔王の部屋に入った。

 悪我識魔王は二人を待っていた。

「よくたどりついた。我が城の住人が我にたどりついたのはずいぶん久しぶりのことだ」

 悪我識魔王がいった。

 悪我識魔王は、すべての悪企みを知っている怪物だ。

 勝てるだろうか。

 空裏に雑念がわいた。

 こんな時に余計なことを考えるな。

 空裏は自戒する。

 魔王より強い者はいないと聞いた。

 夢裏は魔王より強い者を探していた。

 空裏と転輪童子で、魔王に勝てるだろうか。

 転輪童子の宿曜剣が、魔王城に星を落とした。

 征服者にも諸行無常がある。

 征服者は移り変わっていくものだ。

 悪我識魔王の支配も移り変わるのだろうか。

「我は一度も負けたことがない。我が負ければ、我が生涯初めての一敗となる。そんなことが起きると思うか」

 悪我識魔王はいった。

「これからおまえに起こるのは、全戦全勝からの一敗だ」

 空裏がいった。


 空裏が双剣を構えて突撃して、転輪童子が宿曜剣で隙を狙った。

 転輪童子の宿曜剣は悪我識魔王の体の前部をばっさりと斬った。

 悪我識魔王は倒れた。


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