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悪我識魔王  作者: 木島別弥
第一輪廻
4/8

4、二年間もさまよってると楽しくなってくるかもね

 空裏と夢裏の城の中の探検はつづいた。

 魔王より強いものは、苦しみを打ち破るものである可能性がある。

 転輪童子てんりんどうじという人がいる。

 転輪童子は、魔王城の中を二年間、さまよい歩いている。

 苦しみの原因の魔王城の中をである。

 巨大な魔王城の中をである。

 空裏と夢裏は、隠し通路で転輪童子を見つけた。

「悪我識魔王の部屋を二年間、探しているが、二年たっても悪我識魔王の部屋が見つからない」

 転輪童子はそういった。

 魔王退治の旅をしていたのは、転輪童子だったのだ。

 転輪童子は、いつまでたっても魔王を見つけられない。

 このまま、ずっと転輪童子は悪我識魔王を見つけることができなんだろうね、と城の住人たちは残念がっていた。

 やはり、魔王は庶民が近づけない所に住んでいるのだ。

 魔王への謁見は、そう簡単に庶民に許されるものではないようだ。

 特に、この魔王城の悪我識魔王への謁見は、難しいのだ。

 悪我識魔王が臣民に会わないのは、やましいことがあるからにちがいない。

 空裏と夢裏は、悪我識魔王の部屋を見つけたら、転輪童子に知らせようと相談した。

 転輪童子は何者か。

 転輪童子は、二年間、魔王を退治できなかったもの。

 転輪童子は、大人に否定された少年。

 いったい誰が悪我識魔王を倒すのだろうか。


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