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やっと出発

遅くなって申し訳ありません。

 さて、久しぶりに一日のんびりしてからのギルドへの集合である。

 ミューゼルの脱出計画からの抹殺計画に加え、替え玉での虚偽報告だ。王都に来てから全くもって休む暇がなかったけど、昨日はゆっくりと起きて朝食を摂り、その後は王都をのんびり散策し露天や商店を見て回る。

 流石は王都と言うだけあって、人や物そして情報など色んな物が入り乱れていた。

 そんな入り乱れる中で一つだけ分かった事がある。

 外から来たものを見下した様にしているのは、一部の騎士と冒険者だけで王都に住む国民達は至極普通の人達だったと言う事だ。

 いや、近衛騎士のソレイユやギルドの本部以外の残りの二箇所を見れば察しは付くだろうけど、ゆっくりとした時間の中で改めて思い知ったわけだ。




「おはようございます。瑞樹さん以外の四人は既に集まっていますよ」


 ギルドの入り口を潜った途端、受付嬢のサリアにギルマスの執務室に向かう様に促された。受付カウンターの後ろにある壁掛け時計を見ると、成る程と納得する様な時間になっていた。

 遅れたつもりは無いけど、二日前迄の張り詰めた気持ちから解放されたせいか、余裕を持って宿を出たつもりだったが、のんびりと歩きすぎたようだ。

 時間ギリギリになってしまい、さっさと二階に上がろうとした所で、ふと思い出したように二日前の事を思い出してサリアに尋ねると……


「ちなみに王国からの人たちは?」


「それはもちろん」


 そう言いながら、親指と人差し指を前後させる。

 この指名依頼を受けるにあたって、帝国へ入る際には身分証として冒険者カードと偽装用の護衛依頼としてランク『D』が必要としていた。

 けど、二日前にきた王国騎士団の二人は上から目線の物言いの割には、ランク『D』どころか冒険者カードすら持っておらず、それどころかギルマスにどうにかならないかとすがる始末だった。

 当然ギルマスは、そんな奴らに甘い顔をするわけもない。

 かと言って二日でランクを四つも上げれる訳もないから、新たに王国からランク『D』以上の冒険者カードを持つものを派遣させたと言う訳だ。

 絶対にわざとだろうな……


「すいません遅くなりました」


「やっと来たか。まぁいい、これで全員揃ったな。予定通りの面子じゃなくなったが、このまま向かってもらおう。経路は、南下しハルトナを経由して城塞都市ダームだ。もう一度言っておくが、ハルトナとダームのギルドには先触れとして使者を送った。必ず寄って顔を出しておけ、以上だ」





「さて、挨拶がまだだったな。王国騎士団のベルムで、ギルドランクは『B』だ、よろしく頼む! 馬車の中じゃつまらないから、宿場町まで走らないか?」


 体格が俺の倍以上ありそうな男が馬車の中を圧迫して挨拶をする。

 ギルマスの話が終わった後、外に用意された馬車に乗り込んでひとまずハルトナに向かい出した。ダームに着いて本格的に動き出すまでは全面馬車移動だ。中々の待遇である。

 で、時間も有り余っているし、自己紹介もまだだったからお互いに挨拶をしだしたのだけれど……


「王国近衛隊のミーリスです。同じくランクは『B』です。よろしくお願いします……以上です」


 王国から参加したのは、先日の二人じゃなくて新たに選定された人達だけど、いかにも脳筋な大男と口数の少なそうな女性が派遣された。

 まぁ初対面でちゃんと挨拶が出来ていて、上から目線じゃないあたり全然マシだろう。


「次は俺らだな。俺らもランク『B』の冒険者で、俺がビッターで彼女がニーナだ。俺らは呼び捨てで構わない」


「よろしくですわ」


 王都冒険者ギルドからは、ビッターとニーナと名乗る優男とブロンド美人だ。

 そして狭い馬車の中でこの二人はなぜかずっとピンクな雰囲気をずっとばら撒いていた。

 依頼主の王国といい、請け負ったギルドといい。人選誤ってないか?

 第一印象からして今回の趣旨である諜報活動からかけ離れている気がするけど、これは見た目に騙されるなと言う現れか……?


「ハルトナの冒険者ギルドで、二年前の事件の指揮をとった瑞樹と言います。ランクは『C』です。よろしくお願いします」


 俺の番になり自己紹介を始めると、何故か一斉にこっちを向いて凝視された。

 何だ? どうしたって言うんだ?


「すまないニーナ、俺からは聞けないからお願いしてもいいかい?」


「えぇ、瑞樹さんと言ったかしら。失礼かもしれないけど、貴方お幾つ?」


 ん? 皆それを聞きたかったのか?


「瑞樹で結構です。十七歳ですが、どうかしましたか?」


 質問の意図が何となく読めたけど、聞かれたことには素直に答えることにした。二年と少し前にベリット達に十五歳と答えたから今は十七歳だ。


「あ、いえ。ごめんなさいね。貴方がずいぶんと若いように見えたら。実年齢が十七歳で見た目が十代前半かぁ。こうして会わなければ見た目で侮りそうよね」


「そうだな。けど、ハルトナのギルマスが送り出したんだ。間違いないんだろう」


 まぁそう言う感想になるわな。

 この二年で何回舐められた事か。その度に実力の一端を見せつけて納得してもらったけど、王都の冒険者二人はハルトナのギルマスのデンの事を知っているのだろうか?


「お二人はハルトナのギルマスの事を知っているのですか?」


 俺がそれだけ言うと、二人は顔を見合わせて笑っていた。

 その笑みは決して下心がある笑いじゃ無く、本心から出ているとわかっていたからそのまま続きを話してもらった。


「実はな俺とニーナはな、二年前のハルトナの襲撃事件の時、ハルトナにいたんだよ」


「それで私とビッター、あと仲間の数人で王都からの護衛依頼でちょうどハルトナに着いた直後だったの。地元のギルドじゃない私達は、後方の護衛や支援にあたっていたわ。門が破壊されていよいよやばいかなって思っていたら、ギルマスと貴方がオークキングを倒したと話したのをたまたま近くにいて聞いたのよ」


「要するに、俺たちは瑞樹に助けられたお礼を言いたかったのさ。ありがとう」


「あの時から見た目があまり変わっていないように見えたから。年齢を聞かせてもらったわ、ごめんなさいね」


 そう言う事か、こんな所でまさか二年前のお礼を言われるとは思わなかった。

 悪い気はしないけど、俺自身も見た目が変わらないことには違和感はある。ハルトナに着いたら女神エレンにこの事を聞いてみるか。

 あとは王国からの二人だけど……


「本当にランク『S』の魔物を倒したのか? にわかには信じれんな……」


「同じく。他の方の意見を疑うわけではありませんが、この目で見ないことには何とも言えないですね」


 まぁこの反応が普通なのだろう。

 俺としても今更疑われた所で何とも思っちゃいないけど、いちゃもんや訳のわからない因縁を付けて絡んでくるのだけは勘弁願いたい。




「おいおいおい、こんな可愛い子ばかり三人でどうしちゃったんだ? 他の男どもは見る目ないな! なら俺達と一緒にどうだい? 今なら宿代も出すぜ」


 一日目からこれだ。

 宿場町について、ベルムとビッターが馬車を預けている間に残りの俺たちが宿の手配をしていると、一階に併設されている食堂から下品な声がかかる。

 俺たちが三人で入ってきたのを見て判断したんだろう。四人組の嫌らしい視線が俺の体のそこかしこに刺さる。

 この世界に来て二年でわかったことは、男の視線がどこに向いているかだ。

 いや、ある意味修行の賜物で、敵の視線や気配で何をしようとしているかある程度予測すると言うのがあって、それの延長線と言うか下位互換とかそんな感じだな。


「いえ、お気になさらず。それに仲間の男性ももう少ししたら来ますので」


「まぁそう言うなよ。俺らだって……」


「やぁニーナ、待ったかい。ん? どうしたんだ?」


 丁重にお断りしたけど、男達が食い下がろうとした時、ちょうどビッターとベルムが入ってきて声をかけてくれた。

 それを見た四人組は大人しく戻って行った。ビッターをと言うよりはベルムを見てって感じだな。やっぱりこれだけの体格だと威圧感があるし、ボディーガードにもなるな。

 大人しく席に戻って行った四人組はだけど、何と言うかまだ諦めてないって感じだな。


「大丈夫よビッター、何でもないわ。ちょうど今部屋を取ったところよ」


 ニーナが三人を代表して何事もない事を伝えてくれる。

 まぁ未遂で終わったのなら無理に蒸し返さなくてもいいだろう。代わりに俺だけでもあの四人は注意しておくべきか。


「まだ日は沈みきっていませんが、一日目はここまでですね。明日の朝までは自由と言うことでよろしいでしょうか?」


 俺がぼんやりとそう考えていると、ミーリスが提案してきた。

 まぁこれ以上進んでも野宿するだけだし、そうなるよな。

 全員が満場一致で頷くと、ベルムからある意味予想通りの言葉を投げかけられた。


「なら瑞樹よ、まだ日が登っているうちに俺と手合わせをして貰えないだろうか? ギルマスやビッター達の言葉を疑う訳じゃないのだが。命を預けるかもしれない仲間だからな、一度実力を見せて貰いたいと思ってな」


 そう言う風に言われると、断る理由がなくなるな。

 けど、その体格でまずは諜報活動ができるのかがまず疑問だ。それとも護衛とかそう言う方向性で来た人なのか?



「この広さなら問題ないな。まぁ外野が多少賑やかではあるが、気にしないでおこう」


 ベルムと俺は宿屋の裏手にある広場で対峙していた。

 宿屋の人に言わせると、この広場は宿場町自体が冒険者の人達のために解放されているから、ギルドの訓練場のように利用されているとか。

 俺たちの周りにはこれもまた予想通りに人が集まっている。

 この目で見たいと言っていたミーリスや、あの時の感動をとよくわからない事を言っているビッターとニーナ。

 そして、たまたま居合わせた野次馬冒険者たち。

 野次馬たちは俺と言うより、ベルムを見に来たようだ。あの体格故に王都での知名度はそこそこあるんだろう。

 それに対して、ハルトナではそれなりに顔を覚えてもらっている俺だけど、王都の方では全くの無名だ。きっとこの光景も稽古をつけてもらっているように見えるんだろうな。


「そうですね。ではお好きなように、いつでもどうぞ」


 そう言って納刀したまま半身になって左手を鞘に沿える。


「何だあの構え?」


「剣を抜かないで勝てるのか?」


 そもそもこの世界に刀があるのか知らないけど、抜刀術が浸透していないのは外野の声で何となくわかる。

 そのせいなのか、俺が宣言して少し経つけどベルムが攻めて来ない。

 俺の構えで戦闘態勢なのは理解しているけど、どんな手を使ってくるのかがわからないから攻めあぐねているって所か。

 ならしょうがない。


「来ないなら、こちらから行きますね」


「むっっ!」


 【身体強化】も踏み込みの足場も作らずに間合いを一気に詰めて、俺の左下からの逆袈裟で振り抜く。

 ベルムは自分の大剣で初めの一撃を何とか防ぎ、俺の通過した後を何とか目で追って反撃しようとするも、既にそこに俺はいない。


「何……」


 いや、実際いない訳じゃない。

 ベルムと俺の体格差だ、それを利用してすぐに背中側から反転して正面に向き直っただけだ。

 そこへ消えた様に見せておいて、死角から喉元に刀を突き付ける。

 冷や汗を流しながら動けないベルムに終了を宣言させたい所だけど、敢えてそれをさせない。

 俺は自分の刀を下ろして、始めの開始位置まで戻っていく。


「今ので私の武器がどんなものかわかりましたね? では改めて始めましょうか」


「……そう言う事か。騎士団でも十本の指に数えて貰い満足していたが、まだまだ世界は広いな」


 少し煽り気味に言ったつもりだったんだけど、体格に見合わず謙虚な姿勢も持ち合わせているらしい。

 けど、やる気に満ちた顔はちっとも謙虚じゃないな。むしろ、殺す(やる)気って感じだ。


「では次は俺から行くとしよう……ふんっ!」


 そう言うと、自分の大剣を肩に担ぎ腰を落とした十分な溜めから一気に加速して上段から俺を叩き潰すかの様に振り下ろされる。

 その加速はさっきの俺の踏み込みに引けを取らないくらいで、この体格で一気に間合いを詰められれば普通のやつはかなり焦るだろうが、俺にはそうはいかない。

 振り下ろされる大剣を大袈裟に避けて見せると、やはりと言うか大剣は折れる事なく地面をえぐる。

 さっきの一撃を受けたことと言い、魔法の金属でできてるのか。

 なら相手にとって不足はないな。


「良い殺気です。では私も……」


 手合わせとは言え、ベルムも熱くなっている事だし。俺もここは熱くいこうじゃないか。

 そう言って周囲に殺気をばら撒く。

 これはベルムだけじゃなくそれを見守るビッターやニーナ、ミーリスに俺の実力を判断してもらう為。それに野次馬観戦者に紛れているさっきの四人組に判らせるためだ。

 俺らに手出しをしたらどうなるかと言う事をだ。


「ぐっ……」


「これは……」


「なんて殺気なの……?」


「あの小さな女の子が放つ殺気なのか?」


 小さなって言うな、聞こえてるぞ。

 周りの野次馬たちが俺の殺気に当てられて動けなくなっている中、歯を食いしばりながら二撃目三撃目と大剣を振り回す。

 ベルムは恐らく初めの一撃に勝負を賭けていく戦法なのだろう。手数が増えれば増えるほど攻撃方法が単調になっていくのがわかって尚更避けやすくなる。

 加えて俺の殺気に耐えながら振り回すから、いつもより疲労が溜まるのが早くなる。

 結果として……


「はぁ……はぁ……」


「そろそろやめておきますか? 膝に来る頃ですし、明日以降のこともありますので」


 一応提案はする。肩で息をしているし、大剣を握る握力もだいぶ落ちているだろう。

 けど、その目はまだ何かするつもりだよな?


「あぁそろそろお終いにしよう。必殺だ、絶対に避けろよ? 受け止めようとするな」


 そう言ってバックステップで距離を取ると、身体中に魔力を行き渡らせようとしているのがわかる……【身体強化】か。

 更に残りの魔力を自分の大剣に送っている。今時点では何をする気なのか全然わからないけど、ベルムの出そうとしている技が結構やば目なのが伝わってきた。

 これは、正面から受けなきゃ失礼ってものかな。

 けど、背中から俺の考えを真っ向から否定する声が上がってくる。


「瑞樹さん、絶対に避けてください。その技は非常に危険です。と言うか、全員逃げたほうがいいでしょう」


 え、マジで? そんなに?

 ミーリスの一言で俺以外のその場の全員が退避する。殺気を消したとは言え、逃げるのが早い。それでも成り行きが気になるのか、物陰に隠れる者、自前の盾を構える者、パーティーの魔法使いにシールドを張ってもらう者など、俺達の結果を見届けようとする。


 そうこうしているうちに、ベルムはその巨体に似合わない様な高いジャンプから俺目掛けて魔力の帯びた大剣を振り下ろしてきた。


「行くぞ、【クラッシュ・インパクト】!!」


「げ…… 詠唱破棄、【バーサティール・シールド】!!」


 思わず周りの混乱に惑わされて詠唱が間に合わず、破棄してシールドを展開する。

 この威力は確かにやばい。受け止めずに軽く避けただけなら間違いなく重傷だろう。

 いや、重症どころか地面にに大穴を開けて周囲の被害も相当だったはず。なら、シールドで受け止めたのは正解だ。

 けど、その分の負担は全部俺に来る。恐らく魔力を重さに変換して、それに耐えうる剣で叩きつけると言う荒技なんだろう。

 ベルムの魔力は一般的な魔法使いに見劣りせずそれなりにあるのか。その剣に込めた威力は凄まじく、受け止めた余波で俺の周りの地面がえぐれてクレーター状にどんどん広がって行った。

 俺のシールドも急展開のせいで威力を殺せずに軋みを上げている。その分は有り余る魔力でどんどん補修をしていけばいいのだけど、きちんと詠唱が出来ていれば衝撃まで全て吸収出来ていたことを考えると、俺自身の迂闊さに修行不足を痛感される。


 そして周りの被害をどうしようかと考えていた時、ベルムの大技が唐突に終わりを告げた。

 バキンッ、と甲高い音と共に大剣が真ん中から真っ二つにおれて宙を回転し地面に突き刺さった。

 そしてベルム本人も疲労困憊のためか、はたまた自分の大事な剣が折れたためなのか、着地した姿勢から大の字に仰向けになり茫然と陽が傾いた真っ赤な空を見上げていた。


「ふぅ…………完敗だ……オークキングを倒しただけの事はある」


 そう言ったベルムは、清々しい顔で起き上がりながら俺に握手を求めて来た。

 裏とか表とかそう言ったものが無いベルムの笑顔に俺も応えるべく手を差し出そうとするが、それをニーナとミーリスが間に入って中断された。


「瑞樹さん、その握手はまた後にして下さい」


 何故だ、ここは笑顔で握手して締める所じゃ無いのか?

 俺が何故止めたとばかりに不思議な顔をするけど、ニーナの意見に納得せざるを得なかった。


「ミーリスに賛成よ。瑞樹、貴方戦いに夢中で途中から服がやばいことになっているわよ」


「うわ、確かに。これは少し恥ずかしいですね」


 よく見たら上着やスカートの所々が破れたりしていて、あられもない姿になっていた。

 今までこんな事はなかっただけに全くの無警戒だった。


「これ貸すから部屋に行って着替えて来なさい。ほら、野次馬達も散って散って!」


 そう言ってビッターやニーナも手伝って野次馬達も散り散りになるも、部屋に戻って居なくなった広場は俺の話で持ちきりになった。


「ミーリスよ、どうだ? 瑞樹に勝てそうか?」


「絶対に無理です。正直、侮っていました。この依頼を受ける前に、ソレイユ様が瑞樹と面識があると言う事で伺ったのです。その時の言葉が『絶対に敵に回したく無い相手』と言ってましたが、まさにその通りですね」


「あぁ正にな。ビッターにミーリス、疑っていたわけじゃ無いが、正にその通りだったと納得したぞ。俺の自慢の剣もこの通りだがな」


 そう言った割に満足そうに折れた剣を見せる。

 言われた二人も、まるで自分たちが認められたかの様な気持ちの良い高揚感に満たされるが、ミーリスのツッコミによって気分が強制的にフラットに戻されてしまった。


「で、この散々な状態になった広場と、明日からの武器はどうするのですか?」


 だよな……

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