隙を見せたらダメだ!
今回は軽めに書きました。
翌日の昼過ぎ。
と言うか、あのまま朝を迎えたから、当日なのか? しかも夕方に近い。
あのままアレンとマリンをギルドまで送って行き、俺はもう一回りした後、ギルマス達と合流し街に魔物がいない事を確認して宿に戻った。
二徹三徹は余裕とは言え、やはり寝たいものは寝たい。
で、次に目が覚めたのは昼の3時過ぎ辺りという感じだった。
この世界にも時間の疑念はあるんだけど、時計は一部の貴族などが持っているくらいで一般人は持ち合わせていない。
その代わりに、3時間おきに街の中央にある大聖堂の鐘が鳴って知らせてくれるのだ。
「やっと来たか、待っておったぞ。 早速で悪いが、報告をしてもらおうかの」
ギルドに顔を出した途端、速攻で上に通され、ギルマスとの面会となった。
横の机にはもはや俺の担当の様になっているメリッサが書記を務め、記録簿に収めてる。
そして、挟撃作戦の当初からオークキングでは無く、オークロードであった事や、その後オークジェネラルに挟撃された事など、ギルマスと合流するまでの経緯を時系列を追って話した。
「で、今回の一件をどう見る? 瑞樹ちゃん的には」
やっぱりだ。
俺に答えさせて何かさせるつもりだよギルマスは。
「何でそれを私に聞くのですか? 一介の冒険者でランク『G』である私の意見など……」
「まぁ待つのじゃ」
何を待てと言うのだ、内容の知れたトラブルなどこちらから願い下げだぞ!
「実はなこの件は既にこの地方の主、即ち領主の耳に入っているのじゃよ」
何ですと⁉︎
あ、いやまぁこれだけの惨事に遭ったんだ、領主が絡んできてもおかしくはないか。
「でじゃ、キングを倒したのは一体誰だ? と言う話しになってのう……」
「まさか私だと答えたんですか?」
「うん……ごめん」
「ギルマスの他にまだランク『S』いるって言ったじゃないですか。何でその人に押し付けなかったんですか……」
寝てスッキリしたはずなのに、既に疲れてきたよ。
ため息深いわぁ……。
「そうしたいところじゃが、経歴詐称になっちゃうし。それにそ奴らの依頼も領主からの指名依頼じゃからのう。どうやったって瑞樹ちゃんの名前を出さざるを得ないんじゃよ」
詐称とかいいよ! 倒した本人がくれてやるって言ってるんだし!
もう面倒だよぉ。
「それでのう、今夜領主とワシ、そして瑞樹ちゃんの三人で夕食をと誘われているんじゃが……頼む、ワシの顔を立てると思って!」
きったねー! そう言う頼み方、きたねー!
また何か裏があるんだろ⁉︎
「ほ、本気ですか? 一介の最下級の冒険者なんかと夕食会とか」
「ま、まぁ領主も色々と事情があるんじゃよ、そこを何とかのう……お願い」
「わ、わかりました。その代わりに今回の報酬の方の指定をさせてもらいます」
「よし、どんと来いじゃ! 何、ワシの権限でお主の頼みの一つや二つ簡単に叶えてみせるぞい!」
いや、職権乱用までしろとは言ってないぞ?
それに、そこまで言うなら、領主との夕食会も断ってくれよ……。
「なら今回の報酬で、私の定住用の家を一軒下さい。もちろんその後の維持費は自分で払います。何軒か見繕っていただいて、その中から選ぶと言った感じでお願いします」
「何じゃそんな事か……」
何を要求するされると思ったんだ?
まぁ軽く答えてるから要求自体は飲んでくれるんだろう。
「てっきり瑞樹ちゃんのブラ選びに付き合うのかと思ったわい……」
そんな訳あるか!
完全にセクハラじゃねーか!
「ご・し・ん・ぱ・い・な・く! 自分で選べますので! メリッサさん、ギルマスのセクハラも記録お願いします!」
「大丈夫です、既に記入済みですので」
このエロジジィ、隙を見せるとすぐこれだ!
感想や評価など頂けたら嬉しく思います。
さらに執筆も捗りますので、よろしくお願いします!




