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諸所諸々のエッセイ  作者: 粘土
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Anti健常者

色んな意味でAntiです。

近頃能く考える様になった。生くる可くして、生くるのか。或いは、死する可きして、生きるのかと。例えば、紅鮭なんかは産卵を終えると死ぬ。詰まり、其処へ向かい、果てるのである。種は違えども、生を全うし、死するのである。従って、其処に看護の必要など無い。然し、或る意味馬鹿なポジティヴ論者は『人とは違うから』などと呆座ほざいている。其れは君達の考えだろう、と、私は云いたい。ある可き姿とは、森羅万象の如き也。即ち、死ぬ時に、死ぬるのだ。只、其処に風味漬けをしたいが為に、今を懸命に生きているのだと錯覚するのだ。君一人なら其れでも好かろう。然し、其処には尊い犠牲が付き纏っているのだ。ならば、募金くらいはしても大仰ではない。然るに、彼等はそんな事には見向きもしない。確かにアフリカなどで性教育も行われず、単に快楽を求め、其の結果足るを知らずしてセックスを繰り返すのには閉口せざるを得ない。よくテレビで、(ユニセフだったかな)『この子には時間が無いのです』などと云って、募金を募っているが、其れは生まれてしまったからだろう? 募金を貪る前に性教育をするのが先だ。其れが済んでからなら、金を呉れと云う事に、いかんせん納得の行かないまでも、幾らかの金を寄付してやっても好い。今の時点での結論を判然はっきり云おう。『命は尊いが、人と云う、思考する事の出来る生物には責任と云うものが存在し、其れを全うす可きは学であり、中途半端な知識で産まれた子供を殺すのは親の無知なる事、無恥成る事、無智成る事に尽きる』。と。私は甘い。甘過ぎる。けれども、間違いを其の侭受け止める気は無い。故に、ユニセフの云う事には疑問が絶えないのである。キチンと性教育をしてから、云っているのか、或いは、せずして云っているのか。恐らくではあるが、食糧を分け与えるまでも無い。喰う物など、幾らでも有る。どんな土地にでも。然し、子を養うとなれば別だ。生きる事の以外に栄養が必要だ。其の為に必要なのは、乳である。然も、栄養豊富な乳である。其れさえ有れば、きっと、ヤンチャな児が産まれるであろう。狩猟、採収に適した児だ。性別を問わず、村落に役立つ存在に成るだろう。然し、時は今。狙われてからでは遅過ぎる。何しろ、初めに交渉、失敗済みで。次に、悲哀の押し付け。『私は勿論、私の子も助けて呉れ』である。誰がそんな事に耳を貸すか。こちとら、先進国でありながらも、生きようとしても生きられないんだ。美しき世界よ。醜きは死ねと云う美しく愛らしい世の中よ。私は憎んでいる。今まで懸命に生きて来て、然し、死んだなら年金の返還も無い。そんな世の中を憎まないセンチメンタルな連中がマジョリティであると云うなら、好きにしたら好い。其の代わり、しっぺ返しが有る事も忘れて貰っては困るな。僕等は(障害を抱え、ロクに雇っても貰えない連中)、遣る気が無い訳じゃない。寧ろ、世間的に一般と云われる奴らよりも遣る気満々だ。答えは、生くる可くして生くるのではなく、死する為にこそ生くるのだ。生涯を示す死を迎える為に。先に挙げたセンチメンタルな人々よ、今一度プリミティヴな精神に立ち返られよ。今現在勘違いしている事に好く気付く事が出来るから。物を云いたいなら、其れからにして呉れ。

手を伸べる気も無いクセに正しいと思うのは間違いです。

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