プロローグ 終わりの始まり
勢いとノリと思い付きで書きました。
「・・・これは偉大なる祖国再生の大きな第一歩である。私を支持した賢明な国民もそれ以外の愚かな者たちも皆等しく祖国の立て直しに協力してほしい。そうすればこの国は再びかつての栄光をとり戻すであろう。以上だ」
第44代合衆国大統領ジョーカーが就任スピーチを終え会場は静まりかえった。
対立候補にネガティブキャンペーンを仕掛け潰し醜聞が無ければでっち上げデマをばら撒きどんな汚い手でも使い自分のリーダーとしての資質ではなく相手を貶めることで選挙の激戦を勝ち抜いてきた。
そんな悪辣ぶりに彼を反感を抱く者達は選挙終了後でも大統領として相応しくないと批判を強めており大統領となった彼は彼らと融和し合衆国をまとめる必要があった。
選挙参謀からその話しを聞き、だったら俺に任せろと勢い込んで用意していたスピーチ原稿を無視して話し始め就任の挨拶を行った。
彼は皆を感動させ国を融和に導く歴史的なスピーチをしたと思った。
彼のスタッフも含めて会場にいた皆は呆れ返りこいつは早くなんとかしなければと思った。
この男は本当にアホであった。
かくして合衆国の崩壊は始まった。
これは合衆国史上最低最悪の大統領と呼ばれた男が合衆国を崩壊に導くまでの物語である。
更新は不定期です。