プロローグ
初めての投稿なのでよろしくお願いします!
その日、楠木直樹は黒髪ロングのギャルゲーに出てきそうな美少女に出会った。
楠木は現在高校一年生。背も顔も普通。成績も普通。運動神経も普通。どこにでもいる普通の高校生だ。
だが、今クラスの全員いや全校生徒から注目を浴びている。その理由は…
「おっはよ~。今日も大好きだよ!」
身長百五十センチくらいの黒髪ショートの美少女の楠木の腕に絡みつく。周りの視線が痛い。
「…………」
自然と視線は胸にいく。でかい。なにカップあるんだ?日に日に成長していっている胸を見てそう思う。
「あっれ~。なおなお今、私の胸みてなかった~?もっとみたい?ね~?みたいでしょ~?」
楠木は慌てて視線を逸らす。
「見てねーよ。それよりなおなおて呼び方を止めろ。」
黒髪ショートの美少女を腕から引き離す。
「いいじゃん。私達幼なじみだし。」
お前が幼なじみでどんだけ苦労したと思ってるんだよ。小学校の時も中学校の時も毎日男子たちの視線で殺されそうになるし、好きな子に告白しようとすると浮気はだめだよて言われて告白すら出来ないし……。損ばっかりだ。
「はぁ……。ダメだ!」
「じゃあ、直樹て呼ぶね!これでいいでしょ。」
不機嫌そうな顔しながら言う。
「あー。それならいいよ。」
本当は関わってもほしくないが、まぁ良いとしよう。
「なおなお~。遅れちゃうよ。早く行こ!」
「はぁ……言ったそばから。」
僕の幸せは今日で二つも減った。
これは楠木直樹と黒髪ショートと黒髪ロングの恋の物語である。