異世界?なにそれ美味しいの?
俺は今、死亡宣告を渡されたようで、頭の中で混乱していて、何がなんだかわからなくて……、俺はどうすればいいんだよっ!!
──……、とにかくアルファースに相談を……って固まってる!?アルファースが入っている俺のスマホが固まってやがる。重いっ!重たすぎる!!
「アルファースぅ?」
『………』
〈ごめんね?いきなり死亡宣告みたいなことやっちゃって(笑)〉
「俺の心を読むなぁぁぁぁぁああああ!!」
──これって死亡フラグ建設しちゃった?てか、このテルミアスの言っていることが本当だとしたら、俺達は一体なにをすればいいんだ?
たとえ何かをやったことで、なにもうまれないとしたら、俺達はそこで死亡してしまうかもしれない。
〈とりあえず、錬とアルファースちゃんのところに来た理由を話すよ。僕が決めたんじゃなくて、神様が『どーれーにしよーかなー』で決めたんだ。僕も思ったよ。適当だなって(笑)〉
「どーれーにしよーかなー?ってめっちゃ適当じゃねーかよっ!てか、どれにしようかなっていう時点で、他に候補があったってことになるのか?」
〈うん、錬とアルファースちゃんぐらいの謎の二人組と、ゲーム好きの一人ぐらいなら見かけたけどね……。神様が決めたことだから、仕方ないかなって……〉
──この世界ではないが、異世界の神様ってチャラくて適当なんだな……。
俺は、異世界にたいしての感じ方がすごく適当な感じになってしまった。
だけど、テルミアスが使役……みたいな感じに見えるのだが、テルミアス自身はなにをやっている人種なんだ?
そのことを疑問にとった俺は、咄嗟にさっき考えていたことを、そのままテルミアスに質問した。すると、驚きの答えが返ってきたのだった。
〈僕の人種?んー……、ないかな……〉
『ないの?』
〈うん。生まれたときからわからないんだ。でも、神様が『君は人間に近い存在で、神様にも近い存在である』何て言ってさ、僕にもよくわからない状態なんだよね。役にたてなくてごめんね?〉
「いや、こっちこそ無理な難題をつき出してしまったな。すまない」
──、それぐらいわかればなんとか大丈夫だろう。それより、問題は異世界だ。