いきなりのバグ!?
――……朝6時。
カーテンから差し込む太陽の光が嫌に鬱陶しくて、俺は一時間だけ眠りについたあと、目が覚めた。
アルファースは眠っているようで起こさないように、俺は朝飯を買ってくるため、近くのコンビニに向かった。
――……近くのコンビニに着いた俺は、お握りとカップ麺を沢山購入した。店員から変な目で見られたが……。
家に帰っている途中、スマホの中から聞き覚えのある声……。ツンツンしていて一切デレがない……あの声……。
『ちょっと!いきなり出かけるなんて酷いじゃない!!』
「アルファース……」
そう、ぐっすりと寝ていたアルファースだ。
「すやすやと気持ちよさげに寝ていたから、起こすわけにもいかねーだろぅが」
耳にスマホを当てて、いかにも電話をしています的なオーラを出している。
『起こしてくれるぐらいしなさいよ!』
「だが、断る☆」
『ムカつくわね』
「お、誉めてんのか?いやぁ、あはは」
『誉めてないわよ、バカね』
「素直じゃねぇな、おい」
こうやって話をしているが、周りから嫌な目で見られているのは事実極まりない。ひそひそと会話されているのが、うざく感じる。朝方だが、人がいるのは確かだ。
朝の運動とか犬の散歩とか様々で、俺を見ているのはそのような人達に加え、おば様方が見ている。胸糞わりぃ。
そんな会話をしているなか、俺は家についた。玄関の扉をあけて、階段を上り、一番奥の部屋の扉をあけて、パソコンだらけの部屋につく。俺の部屋だ。
机が3つのパソコンで囲まれているように置いてあるとこに、俺は椅子に腰かけた。
そしていつものように、パソコンを開く。インフォメーションとかが来ているかの確認を、朝のうちにやるのが俺の習慣となっている。
「アルファース、インフォメーションとか、メールは届いているか?」
『何であんたなんかに……』
「早く言え」
『はいはい……。インフォメーションは1件もないわ。メールは勧誘のお知らせとか、……あ』
「ん?」
アルファースは、言うのを止めて、アルファース本体がいるパソコンの中をじっと見つめる。
バグか?なんて思ったが、俺は失敗なんてしたことない。あ、したことあるわ。高校のときか、あはは……。ヤベェ……すげー悲しい。
『……錬。貴方に勧誘以外のメールが届いているわ』
「ふーん?……え?……開いてくれ」
『え?いいの?昔の友達かもしれないわよ?』
「いいから開け」
俺がわざとやったドス低い声でアルファースを脅して、メールを開かせた。
――すると……。
「『なにこれ』」