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― 1 ― 初回ゲストは主人公の2人

 どうも、作者の♂p(オスピー)です。この『ミックスジュース! ~姿を変える魔法の飲み物~』をお読みになった読者様に感謝致します。ありがとうございます。


 今から始まる物語は、本編の進行と出来事には全く関係の無い話となります。


 ミックスジュースのキャラクターたちとの楽しい時間を、作者である私と共に過ごすのが目的です。


 それでは初回のゲストの2人の登場です。どうぞっ!


「はじめまして。木花(このはな) 祐定(ゆうじょう)です。みんなからはユウって愛称で呼ばれています」


櫻井(さくらい) (ゆかり)。ユカリでいい」


 愛想が良くて人との間を保つのが上手なユウと、相も変わらずな無愛想なユカリです。


「うるさい。こんな物、造るな。バカ作者」


 ツン頂きました。ありがとうございます。


「うっ、うるさいっ! 何がツンだっ! もう帰るっ!」


 それはできません。


「くっ、出口が見つからない……」


 アナタ方を自由にするのも、生みの親である作者の特権ですから。


「ははっ、ユカリ。もう諦めて身を任すしかないよ」


「はぁ……。で、これは何? 私たちは何をすればいい?」


 取り合えず主人公2人の挨拶から始めようと思いまして、こうして集まって頂きました。


「そうなんだ。そう言えばさ。聞いた話じゃ、最初の主人公は僕だけだったって言ってたよね」


「そうだ。私は名前と存在すら、書き始めた当初にはなかった」


「ユカリも主人公になる経緯(いきさつ)って何があったんだ?」


 そうですね。最初書き始めた時は、元々はユウと李奈(りな)杏子(あんず)大神(おおがみ)のメンバーくらいしか思いついてませんでした。


「それがいつの間にか大世帯だよね」


 えぇ、キャラクター設定が大変でした。


 まずはこの『ミックスジュース』での醍醐味(だいごみ)である、メタモルフォーゼとメタモルバトル、そして竜と言う男の子なら誰でもカッコいいと思う憧れの存在を出す為に、序盤(じょばん)でこの3つの要素を早めに出そうとしていたのですよ。


 でも、ユウたちの目線で学校を登校している際に、そんな都合よく戦いを起こして尚且つ、戦いの緊迫さを表現するのにユウが戦わなくてはいけない。


 どうあの大神の竜と戦う切っ掛けを造るか、本当に悩みました。


「結果。私が殴り込みになった」


 やっぱ定番とは言え、愛する人への敵打(かたきう)ちって言うのは、本気で戦う緊張感ある物でしたからね。


 それに敵役である大神が如何(いか)に悪かってのも造るチャンスでもありましたし。


 大神に恨みのある人物を考える事になりました。


 そこでユカリが誕生しました。


「でもさ。なんで僕が主人公だったのに、急にユカリ目線になっちゃったんだ? 僕もびっくりしたんだけど」


 いやはや。やっぱり戦いにはその戦う者の目線であった方が緊迫しますから。


 ユウは校舎の中でその戦いを遠目から解説しているだけですと、そう言う戦いの緊迫さを表現したい処が出来ませんから。


「まぁ、確かに」


 それで目線がユカリに変わった訳です。


 そのキャラクターは急にパッと造った割りには、心情やキャラクターとしての個性が強い者になりました。


 此処からがこのミックスジュースを最初に造ろうとした進行が、思いっきり変わったと言って良いでしょう。


 最初のユカリたちはその場限りの登場人物として書いていたのが、ユウたちの物語にある裏付けで行動が取れるキャラクターに仕上がっていきました。


「元々私たち、健や斎藤が登場する時にも名前が無かった。ただのモブとして表現されていたのが、後で書き直されて名前付きで紹介された」


「モブキャラからの特進だねぇ」


 そうなんですよね。最初は健は、やられた姉の敵討に来た弟が、大神の背中を駆けあがって行く。斎藤は、恋人の敵討に来た彼氏。として表現されていただけですから。


「ちょっと待て。斎藤が彼氏って何?」


 これは話が脱線する事なのですが……。


 最初の斎藤の設定は男性で、まだ名の無かった花音の彼氏役でした。


「そんなっ! お姉様にどこぞの知らない馬の骨の彼氏だなんて、この私が許さないっ!」


 そう言うユカリのお姉様ラブ設定が最初から定着していたので、斎藤とユカリが最初からぶつかり合うのは面倒と思い、斎藤は男性から女性に変えられました。


 それに付き合うまでの過程も無い恋人同士の話があって、いきなり目の前でイチャラブされたら、ムカッと来る人がいますからね。


「作者さんもねー」


 私は別にほっといて下さい。


 っと言う事で、斎藤は女性に変えられた時、殆どの元の設定のままに女性に変えられた為に名残が多々あります。


 あの話し方も、元は男性だった斎藤の口調少しいじって女性っぽくしましたし、斎藤 嵐と言う『らん』は、元は『あらし』と言う読み方でしたし。


 斎藤がタカの頭と言うのも、女性のキャラクターではまずあり得ない変身のさせ方が、未だに残っているのも名残ですね。


「あのボーイッシュで女子生徒からもモテるのも?」


 男性だった名残です。学校の中じゃ、男性生徒会副会長で如何にも勉強とスポーツもできる万能イケメンなイメージで書いてましたし。


「なんか斎藤に同情してきた」


 他にも書いている最中でキャラクターの設定が180度も変わったのなんて、いっぱいありますよ。


 吏子(りこ)ちゃんとかマジであり得ない登場の仕方したし……。


 まぁ、そう言った話は後々の話にします。



 話を戻すと、えーっと……。


「私たちがモブキャラからの特進から」


 あぁ、そうでしたね。


 まぁ、大神とのアレだけやり合い、また小学生とは思えない卑劣(ひれつ)な戦い方を挑んだ桜咲小学校の話は、これだけで終わるには暴れすぎて印象に残りました。


 そこでもう少し桜咲小学校の人たちには頑張ってもらう事を考えました。


 これから物語の先で起こそうとしているユウとシアが接触し合うイベント。


 まだ力の劣るユウたちは、嫉妬(しっと)する大神が絡んでくると何も出来ずに飲みこまれてしまうのは当たり前でした。


 なので、大神にはしばらく退場してもらう事にしました。


「それで桜咲小学校の戦いに発展した」


 そうです。


 しかし大神の力は圧倒的でもあり、あの茶の木小学校での戦いでのユカリたちでは、大神を倒して意識不明にさせるまでに至る実力はありません。


 ユカリの必殺技も、そんなバンバン連発されちゃ後先の試合展開が困りますし。


 大神を圧倒的な力で倒せる実力者が、都合良く現れる設定を考えなければいけないと思い、誕生したのがユカリの兄である山口 涼の誕生です。


「本当に兄さんは、随分とボコボコにしたね」


 そうなんですよ。


 小学生相手でも手加減無しで、さらに気絶させるまで非道な事をしなければ行けないと言う。そんな事をしなきゃいけない人が善人に出来るわけがないって事で、涼はあんな不良設定に仕上がりました。


 また、涼とユカリの性格のお陰で山口組と言うヤクザの設定も、その時出てきました。


 それによって、ユカリの無愛想で且つ、大神へと復讐するあの非道な策略をする性格になった原因の私生活の現状を描けました。


「本当に、酷い設定してくれた」


 ごめんなさい。


 でも、それによってユカリを可愛そうと見る人たちが、ユカリを見守りたい、応援したい気持ちになる読者の心の掴みが取れるキャラクターに仕上がっていきました。


 私でさえ、そんなユカリを応援したくて、こんな主人公で物語を造るぐらいに、書き上げられたくらいなのですから。


 ユウとはまた別の意味で目立つキャラクターとなり、こうして2人の主人公が生まれた経緯があるのです。


「僕がみんなとのんびりと楽しく暮らす物語の裏で」


「私が社会の裏事情で戦い抜くシリアスな物語がある」


 主人公2人で描かれる物語の内容のギャップが、またこのミックスジュースを書いている楽しみになってきました。


 2人には作者の私から、誕生してくれてありがとうと感謝しています。


「はぁ……。こっちは大変な目にあってる分。最後くらいは良い思いさせて」


 はい、頑張ります。


「頑張って、ユカリ。辛くなったらいつでも『ゆるやか時間(タイム)』でお茶しにきてよ」


「ありがとう。またあの美味しい紅茶、飲みたい」


 っと言う訳で、まだまだ積もる話も沢山ありますが、それはまた次の時にでもお話しをしましょう。


「もう? 思ってたより早い……」


 初回と言う事で、まずは読者の方々への顔合わせ的な物ですから。


 それでは本日のゲストは、ユウとユカリの2人のゲストでした。


「僕たちの物語を、今後ともよろしくお願いします」


「よろしく」


 相変わらずの無愛想だなぁ。1回はデレてもいいのに……。


「えっ? デ、デレって……。そんな事出来るかっ!」


 こんな子たちですが、どうかよろしくお願いします。


 それでは、次のお話でお会いしましょう。


「作者に(もてあそ)ばれる物語なんだね。これって……」


「……うぅっ。お姉様との出会いより、性質(たち)が悪いかもしれない……」

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