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語り部
…珍しく客人だ。
いや失礼、こんなところに人が来るなど本当に珍しいことでね。
何しろ何もない。
せめて娯楽になりそうなもの一つでもあればいいのだけれど、あいにく私はそういったものに疎くてね。
何しろあまり必要のないものだ。
まあ、それなりに長生きはするだろうからあって困るようなものでもないけれど、寝ている期間の方がすっと長いからね。
君も長生きするんだったらそういった暇を乗り越える手段を身につけておくといい。
いつでも周りに何かある、なんてよっぽど運がいい者でもないと不可能なんだから。
少し説教臭くなってしまったなぁ、ごめんね?
そもそも君がここに来た理由を聞いていなかったね、これは失礼。
それで君は何のためにここに来たんだい?僕にやってほしいことでもあるんだったらできる範囲は協力するさ。
…僕に勇者ノアの話を聞きたい?
それだけ、かい?
フッ、ハハハハ!
そんな事の為にここに来るなんて君は相当の変わり者だねぇ。
君は実に面白いひとだ。
いいよ、話してあげよう。
あくまで僕が見た彼の話にはなってしまうけれどね。
っとその前にお茶を入れてこよう
アップルティーで大丈夫かな?




