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永遠なる揺り籠より  作者: 葦藤 基
第一章 ウィリディスの冒険

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第8話 グリーンベール領事館

扉を通った瞬間に、モモはほのかな花の香りを嗅ぎ取った。


グリーンベール領事館は、外装だけでなく内装もすばらしく立派なものだった。

目線を動かすと、顔が映るほど磨かれた艶やかな黒石の床と壁のロビー。見上げるほど高い天井には魔法の明かりと華麗な花がいくつも浮いている。明るくも眩しくはない魔法の明かりは穏やかにその下の人々を照らし出していた。


人の多さは栄えている証、様々な用事でここに集っている人々はとても多かった。ガヤガヤと忙しない声や音がそこかしこから聞こえてくる。


あちらこちらにたくさん並べられているソファーにも椅子にも空席は見られなかったので、モモとおばあさんは受付順番待ちの札を取ってから壁際で世間話をすることにした。モモたちの札は五百十二番で、呼ばれている番号からするとまだだいぶ時間がかかりそうだった。


まず、おばあさんは名前をアドリアと名乗った。この領事館へは、グリーンベール領の在留許可証を返却しに来たのだそうだ。グリーンベール領に入るには、グリーンベール領民証またはグリーンベール領在留許可証が必要だった。


「ウィリくんはもうお兄ちゃんに会えたの?」

「ここで会えるよ!」

「それは良かったわ。別れた後もずっと心配していたの」


アドリアは自分の孫のために、グリーンベール領で有名な甘味を買っていたらしい。その帰りに列車でモモと出逢ったわけである。


熱量の多い甘味はもともとあまり庶民には手の届かない高級品であったが、グリーンベール領では安価で質の良い甘味が手に入ることは有名であった。


「特に領都グリンベルズのお団子は有名なのよ?」

「へえ、ぼくいつも食べてる。甘いものだいすき」

「あの土地の偉い御人も甘いものが好きらしくてね、国中から職人さんを集めているのですって」


アドリアは役人の多く見られる受付奥の大部屋に目を凝らしながらモモへと問うた。


「ここにお兄ちゃんがいるのよね、どんな方なの?」

「えーっとね、一番かっこいい人だよ」

「あらまあ」


モモの兄の容姿が抜きんでていることは純然たる事実であったが、アドリアはお兄ちゃんが大好きな弟の誇張だととらえ、くすくすと笑った。


しばらくして座って待っているのに飽きたモモは、誰もいない事務受付口を探して、ときどき背伸びをしながら歩き回ることにした。


アドリアが心配したので、知り合いを見つけたと嘘をついて。


広い事務室ではカシャンカシャンと、書類を捌く魔導機械が鳴っている。事務の効率化のためにトキタスア国内の役所では広く導入されている機械だ。しかし大きいものから小さなものまでいくつも機械が揃っているのは、財政に明るいグリーンベール領の役所と権威ある王家の施設ぐらいだろう。

そしてモモは一番近くにいた役人──事務官に声をかけた。


「ねえ、ぼくはモモ。兄さまに会いに来たの」


突然声をかけられた事務官は、同僚か上司の身内ならばと、わざわざ受付から出てモモに対応した。


「分かりました。お兄さまのお名前を伺ってもよろしいですか?」

「アレク=レイドルだよ。ルヒネイアさんに会いに来たって伝えて。ルヒネイアさん、いるでしょ?」

「えーと、その……」


その名を聞いた事務官は目に見えて狼狽した。

その名前は、グリーンベール領において最上級の特別なお客がよく用いる偽名のひとつだったからだ。


その名を知っているならば、必ず領事館のお上に通さねばならない。……が、普段はどこからか事前にアポイントが届くはずであったし、もしも魔法で姿を変えているとしても、この少年に事務官は心当たりが全くなかった。


しかし、どうしたものかな……ルヒネイアは忙しそうだったし。


「どうしたの? ルヒネイアさんいないの?」

「いえ……、ルヒネイアならあちらの通路の部屋にいるはずです。参りましょう」











およそ十一分前、政治都市パルラスのグリーンベール領事館の一室には、書類の山と二つの冷めたティーカップ、そして、二つの人影があった。


ここに集められたのは、この政治都市で集められたあらゆる調査資料や統計などの情報である。


この部屋では、情報の裏取りと出所の精査をし、資料にまとめる。どんなに都合の良い情報でも、ブラフなら扱いは気をつけ、必要なことと不必要なことを振り分け処分する場所だ。

また、その資料の活用先──情報によってはグリーンベール領に関わらず、国家規模でも──を決める作業が日夜行われている。


トキタスアの主要都市のグリーンベール領事館では必ずこのような情報管理室が置かれているが、入室できるのは特に能力と信用性を認められたごく一部の事務官のみであった。なにせ、イリニポトスが一番欲しがっている帝国の情報も扱っている。このぐらいしないと逆に怖い。わざと戦略的に流すわけにもいかない情報だってある。


情報には正確性と迅速性が求められ、そこには必要に応じて精査が不可欠である。

情報精査には金と手間と時間がかかるが、この世において真実信用できる情報は代えがたい武器になる。アレヴターウェンが、こと重きを置くのも当然のことであった。

様々な事件や戦場に彼の名は挙がるが、恐喝より懐柔を好む彼らしく、認知戦を含む情報畑こそ現在のアレヴターウェンの主戦場であった。






「大使は今日も営業か」

「歩き回ってなんぼだってさ。魔族なのに凄い人だよ」


来年度のグリーンベール領予算委員会と次の最高議会のための情報資料を仕分けながら、部屋にいる二人は気楽な世間話をしていた。


「そういえば、ルヒネイア補佐官。今日は非番じゃなかったか? 勤務時間外で働いていると、また領主様に怒られるぞ。今度こそは出禁くらうかも」

「くらわないよ。麗人族に関する最新の情報も洗いたいんだ。それにアレヴ様は分かって下さっている。私が仕事に逃げているだけだとね。慣れていない土地に人、きっと全部分かって下さっていて、私はそれに甘えているんだ」


グリーンベール領領主アレヴターウェンが補佐官の一人、ルヒネイアは主に領政の情報管理を任されている。

ルヒネイアはアレヴターウェンに対して大き過ぎる借りがあった。そして今もなお、借りは大きくなってしまっている。

自身の得意分野が恩人の役に立てることは、ルヒネイアにとってとても嬉しい僥倖だった。


ルヒネイアはドラゴンの王国より亡命してきた人間族の奴隷だった。奴隷といっても命や権利を蔑ろにされたり軽んじられたりするのではなく、人間保護法の下に管理保護される身分だったが。


彼の雇用がアレヴターウェンの評判を落とす恐れもあっただろう。如何にアレヴターウェンの支持者が多くたって、不満の声がなかったはずはない。なぜなら、ルヒネイアはトキタスアの民ではないから。


ルヒネイアは仲の良い事務官に、二人きりの今だからこそ聞きたいことがあった。


「あなたは、私がここで働いていることを不満に思わないのか?」


すると彼は呆れて言ってのけた。当たり前だと叱るように。


「どうやら亡命者であることを一番気にかけているのはルヒネイア、お前自身のようだな。お前は領主様やこの地のために働いている。誇り高きトキタスアの民でなければ許されない栄誉じゃないか」

「……そうだな。あの方やあなたと働ける、栄誉でないわけがないか」


照れるルヒネイアに同僚も笑みを溢す。


アレヴターウェンがルヒネイアに与えているものは、ひどく優しいものだった。守るべき国を失った者に新たなる国をくれたばかりか、こうして自分を認めてくれる人々とまで引き合わせたのだ。


ルヒネイアは、自身が幸せを識ることができたのはすべてアレヴターウェンのお陰であると思っていた。


「アレヴ様は亡命者である私を気遣って下さった。強者にも関わらず、あの方は優しく在られる。私を信じて役職まで与えて下さった」

「成果と仁義の分かるお方だ。慈愛を持って我らの指導者でいて下さる、有り難いことだね」

「まあ感謝をしても、"ただ投資をしただけだ"と、アレヴ様には茶化されてしまうけどね。だから働いて恩を返すのさ。一石二鳥だ。だからまあ、時間外のことはチクらないでくれると助かるよ」

「分かっているさ。今回は、な。ところで、そこまで慕っているなら勤務地の希望でも出したらどうだ?」


その言葉に刹那の間眉をひそめたルヒネイアだったが、すぐに決意を溢すように語った。


「私とていつも傍に仕えたい気持ちはある。あの方の為ならば、今生とて惜しくはない。好きに生きるために人生を使えと、やさしく諭してくれたあの方の為ならば──」


ルヒネイアは普段は柔らかい人間だが領主様の話になると頑固一徹、アレヴターウェンへの悪口雑言に対する対応は二度と目にしたくないほど壮絶なものであったことを同僚は知っていた。

”涙すら枯れ果てた絶望の中から救われた。とっくの昔に命は捧げている”と、以前の言葉もあいまって、ルヒネイアの気持ちの重さを再認した。


かつて、”アレヴターウェン様”と、頬をほこぼらせて領主の名を口にすたルヒネイアは、心から神を敬う聖職者のように見えた。目に宿る憧憬の光はとても純粋だった。それは今も変わることがない。


「あの方のお役目をほんの少しでも手伝うことが出来る。あの方の力になることができる。この頂いた名で私は、幸せな人間になることができた」

「まあね、アレヴターウェン様と関わって、仕えたいと思わない人間の方がおかしい」

「ただあの方を支えたい。そして描く理想の一助となりたい。それが私の夢です」

「そうか、頑張れ。応援してる」


事務官は思う。善良で慈悲深き我らの王、アレヴターウェン。本当に優しい人間というのは、彼の事を言うのだ。助けた人間を背負い込んで心酔すらさせてしまえる。


この、領主様に意見を求められるほどの参謀。竜王国語、標準語を始め語学にも明るいルヒネイア。己よりもだいぶ若い、出世株の友人は自慢だった。

斡旋ではなく、実力で就いた職であるにも関わらず、彼は……生真面目だ。


「それに……実は、未だに顔を合わせると緊張してしまって……ほら、汗とか出たり、喉が乾いたり」


そう、こんな風に。


「ハハッ、それは困るな。領主様でも誰にでもプラナムを挑みかかるサフライアさんを見習わないと」

「そういえば、サフライアさんにプラナムで勝てる人なんているのかな? いつも圧勝しているよね」


"プラナム"とは、ここトキタスア国発祥の盤遊戯である。コインと数字札を用いる国民的ゲームだ。札を使って素数を作り、コインを賭けて勝負する。


このゲームの欠点は負けそうになった者がよく”1は素数である”とデタラメな主張を始めて勝敗がつかないことだが、まあご愛嬌というものだろう。


サフライアはルヒネイアと同じくアレヴターウェンの補佐官の一人で、よくプラナムの高級セットを持ち歩いている。

ルヒネイアは、サフライアがプラナムで負けたところを見たことがなかった。


「ノイ様にコテンパンにされているのを見たことあるよ。一昨年辺りだったかな。ルヒネイアも挑戦してみたら?」

「それは、どちらに? サフライアさんかノイ様か?」


ルヒネイアが茶化して返すが、同僚は本気の様子である。


「どちらもさ。お前なら勝てると思うね、頭の回りが早いだろ」


ぽっとルヒネイアの顔が赤くなる。褒められなれていない彼は、誤魔化すために懐に入っているある手紙を話題に挙げた。やさしい同僚ならば乗ってくれると信じて。


「ねえ、キヤトゥラウのジジ殿からまた手紙が来ていたんだ」

「……あの人もすごい、あの様な破天荒な主によく付いていくものだ」

「付いていくというか、連れまわされているというか。ユジオード卿はアレヴ様のご親戚だし、行動力の化身だ」

「血筋のコネがご本人ですら把握しきれないほどあるというのは面白いものだろうなあ、領主様は」


その時、リズム暗号でドアを叩く音が聞こえた。


「ルヒネイア、今いいか」


知っている事務官の声だった。

機密性の高いこの部屋に自分たち以外が近づくのは珍しい。怪訝そうな同僚が扉に近づくと、続いて幼い子供の声が聞こえた。


「ルヒネイアさん。兄さまどこ?」




とっさに開錠し扉を開くと、顔見知りの事務官、そして一人の少年がルヒネイアの目に入る。


「ルヒネイア、こちらのモモって子が"アレク=レイドル"というお兄さんを探しているようなんだが……知り合い、なんだよな?」

「え……」


アレヴターウェンの屋敷の”奥”に入ることを許されているルヒネイアは愕然とした。

職場に現れたのは、あの城屋敷から出るはずのない秘匿の寵児。


類い稀なる変身魔法で遊んでいた、あのお方の弟君、ウィリディス・グリーンベールその人であった。

この自信と無謀に満ちた表情、とてつもない既視感、間違いない。


ウィリ様だ。


アレヴターウェン様は微笑ましく褒めていただけだったが、魔法に明るくないルヒネイアでもその子供の能力に慄いたことを覚えている。変身魔法は使えるだけでも非常に稀であるにも関わらず、ウィリディス様は十にも満たない年かさで自在に操ることができたからだ。


「あれ、兄さまいないの?」

「すみません、こちらに……いらっしゃる予定はないはずですが……もしかして、お約束をされていらっしゃいますか」

「してないよ。帰ってこないから会いに来たの」


アレヴ様はおとなしくていい子だとおっしゃるが、実際のウィリディス様は好奇心と行動力に溢れた──また、力を持った幼子だ。そう考えていたことが、確信に変わる。

ルヒネイアは唾を飲み込み、言葉を紡ごうとしたが失敗する。


「ルヒネイアさん、兄さまはどこにいるの?」


覗き込んでくるこの仕草、まったく遠慮のない態度、見れば見るほど"ウィリ様"である。


混乱の中、同僚の前でこの少年の正体を明かす訳にはいかなかったルヒネイアは自らに問いかける。

しかしまさか……いや、報告はなによりも迅速に。だよな?


「申し訳ございません。諸事情ありまして現在はそのご質問にも答えることができないのです……モモ様、すぐにテオエラ様に連絡を致しますので少々こちらでお待ち下さい」


なんのこっちゃという顔をしている同僚たちに、お茶と茶菓子を頼んでダッシュする。

そして、それは彼が選べるなかで最も悪手だった。なぜなら、彼はこの時、少年の表情を確認しなかったのだから。











真顔で一通りやらかしたのちに、怪しまれないようゆっくりとモモはロビーに戻った。

そして、用事を終えモモを待っていたアドリアを人影のないところまでひっ張った。


アドリアおばあさんの在留許可証の返却手続き自体は数分で終わっていたため──在留許可証は借りるのに半年の審査がいるにも関わらず、だ。彼女はソファーに座ってのんびりとモモを待っていたのである。


「おばあさん、たいへんだよ。テオエラが来る!じいが来るんだ。ぼくに意地悪するんだよ」

「どういうことなの? 知り合いの方は? お兄さんは?」


モモは勢いよく腕をめくると、アドリアにソレを見せた。そこには──。


「あ、ああ……モモくん、そんな。そんな事情があるなら……」

「逃げなくちゃ。見て、この傷、じいにやられたんだよ! 絶対会いたくない!」


……まあ、傷とは魔法で今さっき作った幻の傷だったのでアドリアの察した事情なんて別にないわけだが。


「何か、わたしにで、できることはあるかしら?」

「あるよ! にげる!」


モモはアドリアの手を取って走り出した──全力で。











数分後、グリーンベール領事館から少し離れたカフェテラスでモモとアドリアは休んでいた。アドリアおばあさんにモモの疾走は耐え難く、三十秒も持たなかったのだ。


ここはグリーンベールと仲の悪い領の直営店の為、グリーンベール人は近寄らないだろうとアドリアは踏んだのである。


「どうにか、わたしだけあそこに戻って行って、お兄さんの居場所を聞けないかしら?」

「ダメ! じいはイヤ。何をしてもバレるよ! 先に兄さまに会わなくちゃまた怒られる……」


まるまるとした瞳に涙を滲ませるモモに、アドリアは言われるがままだった。さすが、人に甘えるのには慣れっ子のモモである。そしてもちろん、怒られるというのは勝手に屋敷を抜け出したことであった。


アドリアおばあさんは、孫と年が近い少年の言葉を疑うことはなかった。家の複雑な事情を想像して、同情すらした。


「そうなのね……他に、お兄さんがいそうな場所は知ってるの?」

「会議場かな。でっかいとこ。よく兄さまがお話してくれるの」


アドリアは考える。国1番大きい王国最高議会場は彼女の家から遠くなかった。


「今日は暗くなるからもう行けないわね……。少し遠いけど、わたしのお家に泊まる? 本当は見ず知らずの人の家になんか行っちゃいけないけれど。事情が事情でしょうしね……」

「グリーンベール領に入れる人に悪い人はいないんでしょ。兄さまがちゃんと調べてるって言ってた。おばあさんは悪い人じゃないよ。悪い人はグリーンベール領に入れないから」

「そう言ってくれると嬉しいわ。確かに、わたし悪い人ではないもの」


アドリアは自分が真面目に生きてきたおかげでこの少年の力になれることに誇らしくなった。


「任せなさい。わたしが必ず、安全に、ちゃんとお兄さんのところへ連れて行ってあげるからね」

「ありがとう! でも、ぼくちょっと強いから大丈夫だよ。剣や戦い方は教わってるんだ。兄さまにはないしょ、ぼくがケガをするととっても心配するから」


それにしても──と続けたモモの言葉は、幸か不幸か、誰にも届くことはなかった。


「ルヒネイアさん、迷惑なことするなあ」


あまりにも失礼に、ぼそっと毒付くモモは、テオエラのこともルヒネイアのことも、実は心底嫌いだったのだ。

なぜなら、モモから兄を取り上げて仕事に行かせてしまうからである。


さもありなん。可哀想なルヒネイア。











戻ってきたルヒネイアは、魔法で眠らされた事務官二人と床一面に散らばる重要な書類を目にして、我を忘れ愕然とした。


事が事であるため、大袈裟に騒ぎ立てるわけにもいかず、特別な手段でやっとこさテオエラに事情を伝えた後の、コレ。とにかく混乱の極致である。


「そんな、私はアレヴ様のお役に立ちたいのに……こんなヘマをするなんて」


いや、この際自分のことはどうでもいい。たとえ麗人族がいたとしても……ウィリディス様はあのお方の何よりの宝、なにを置いても伝えなくては。


ルヒネイアは先程とは別の手段で、今度は王立美術館に控えている自らの部下に連絡を取った。

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