池の水はおいしいにゃ? ~にゃんライフ チャラスケ日記 番外編~
あっつい時期ににゃるとどぉ~してもきになることがあるにゃ。
『おいしいよね!! あのチェリーがたまんない!!』
『えぇ~!? このアイスこそ神よ!!』
『アイスが溶けてエメラルドグリーンになるのもいいよね!!』
『さらに甘くなって美味しいよね!!』
ご主人さまが、きっさてんとかいう人たちがいっぱいいるところで飲んでる、あの池の水みたいにゃものを、とってもおいしいと家で話してるにゃ。
「にゃぁ? ひろみにゃん」
「なんにゃ?」
「池の水ってうまいのにゃ?」
「池の水? あのでろーんとしてる水?」
「そうにゃ。ご主人さまがこの時期になると良く飲んでるにゃつにゃ」
「……にんげん様がのむものにゃ。うまいんじゃないかにゃ?」
ひろみにゃんはそのまん丸な顔を傾げる。
「ちょっとのんでくるにゃ」
「へ?」
「池の水にゃ」
「……おにゃかこわさにゃいでよ?」
こうしててくてくと家からちょっと離れた池へとやってきた。
「これ……飲めるにゃ?」
「おう!! チャラスケにゃないか!!」
「にゃ~」
名前を呼ばれたけど、ちょっと誰だか忘れちゃったからとりあえず前足を上げて返事する。
「にゃぁ?」
「なんにゃ?」
「これ、のんでみてにゃ」
「これ? これってここの水かにゃ?」
「そうにゃ」
ごくごくごく
ぺらんぺらん
のみ終えたにゃんこは顔を洗い始めた。
「うまいかにゃ?」
「にゃ? そうだにゃぁ……」
「どうにゃ?」
「とりあえずはのめるにゃ」
「そうかにゃ!! それじゃ飲んでみるかにゃ!!」
ぺろぺろぺろ
ぽちゃぴちゃぴちゃ
ぺらんぺらんぺらん
「のめるにゃ!!」
「「にゃぁ~」」
確認したら眠くなって来たにゃ。家に帰るかにゃ。
それから数日――
チャラスケは一歩も外へと出掛けることが出来なかった。お腹を壊してしまったのは言うまでもない。
『あそこのお店のクリームソーダおっきんだよ!!』
『へぇ~』
『生クリームとアイスも乗ってて冷たくておいしかったぁ……』
顔をうっとりとさせながら話すご主人さま。
「人間は恐ろしいものを飲んでるにゃ!!」
ネコトイレとお昼寝ベッドを行き来しながら、チャラスケはプルプルと震えていた。
御読み頂いた皆様に感謝を!!
どうしてもクリソー後遺症に出したかったから、幻ちゃんの構想ぱく――練り直して書きました(笑)
登場するのはにゃんこですが、久しぶりに書いたから忘れてますけど、まぁほのぼの系ですからいいでしょう。(笑)