表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

ロリッ子はすばらしい

 お姉さんの声が聞こえた時、光が辺り一面に広がった。


 …あ。目にちかちかしたのがなくなった!

 ぱちぱちっと…。


「…おー、すごい!めっちゃ高画質!」


 まるで現実の世界みたい。

 でも、想像してたようなのはなかった。

 街とかは広がってないし、あるのは草原だけ…。

 物足りないなぁ。


「どーも!こんにちは、おねーちゃん!」

「ロリッ子…かわゆ…こんにちは」

「チュートリアルやるー?」

「うん、お願いしたい」


 ロリッ子かわゆい…ロリ好き…私の性癖なの…。

 えへ、あのくるっとしたピンクの髪触りたいなぁ。さらさらしてて、なんかいい匂いしてそうだもん、絶対。

 おめめおっきいなぁ…!!ピンクのおめめでまつ毛も長い!

 ロリッ子特有の魅力がある。可愛い!!


「うーん、最初は、戦闘のチュートリアルやるねー!」

「戦闘…」

「おねーちゃんが一番珍しいと思うスキル、教えて?」


 珍しいスキル…なんかあったっけなぁ。

 あー、さっきランダムでとったスキルあったね。それ言お。


「無詠唱かなー」

「無詠唱!!おねーちゃん、魔法使いやるの?」

「うん、そのつもり」

「ならそれは、おねーちゃんにとって、すっごい便利なスキルだよ!!」


 目を輝かせてそう言う。そんなテンション上がることなの?


「おねーちゃん、無詠唱について、そんなに理解してないの!?無詠唱は魔法を詠唱しないで使えるんだよ!」


 まぁ、そういうのはRPGとかによくあったから、予想はついてたけど…。


「魔法は詠唱しないと使えないの!でもそれをしないで済むから、おねーちゃんはすぐ魔法を発動できて、他の魔法使いと差をつけられるんだよー!!これは魔法使いにとって、すっごい良いことなの!」


 そんなにすごいスキルだったんだ。詠唱なしで使えるスキルとかあるのかと思ったんだけど、ないってロリッ子が教えてくれた。


「ちょっと話が逸れちゃったね。じゃあ戦闘チュートリアルを開始するよ!」

「ぱちぱちぱち」

「てやっ!……うさぎさん呼び出したから、魔法で倒してみて!」


 現れたのはもふもふのうさぎさん。毛並みよさそう。毛引っこ抜いたら、魔法使わなくても倒せるんじゃないの。


「フレア」


 無詠唱ってパッシブスキルか。わざわざ唱える必要ないのは便利だね。


「お、当たった!おねーちゃんすごいね!」

「えへ、ありがと」


「フレア、フレア───ん、ウォーターボール」

『きゅぅ…』


あーあ、うさぎの毛並みが…。


「おめでとー!次はメニュー操作とか教えるね───」

「っと、こんな感じ!覚えた?」


 メニューの出し方とか、GMコールとかを教えてくれた。

 頑張って覚えたよ。こういう大事なのは覚えなきゃ後に大変だからね。


「最後にステータスの割り振りをしちゃおっか!鑑定スキルは自動的に獲得するようになってるから、びっくりしないでねー!」


 ふむ。ステータスを開いて…っと。


 ───────

 ※名前:設定してください

 種族:堕天使

 ※職業:設定してください

Lv.1


 HP:10

 MP:0

 攻撃力:0

 防御力:0

 素早さ:0

 器用さ:0

 ステータスポイント:100

 ◇パッシブスキル◇

【攻撃力倍増】【素早さ上昇】【無詠唱】

 ◇アクティブスキル◇

【フレアLv.1】【ウォーターボールLv.1】【ツリーLv.1】【ノワールLv.1】【ヒールLv.1】【バフLv.1】【スターLv.1】【ノヴァLv.1】

 スキルポイント:10


 よし、振ろう。


 ──────

 名前:ステラ

 種族:堕天使

 職業:魔法使い

Lv.1


 HP:25

 MP:40

 攻撃力:25(+25)

 防御力:5

 素早さ:10(+10)

 器用さ:5

 ステータスポイント:0

 ◇パッシブスキル◇

【攻撃力倍増】【素早さ上昇】【無詠唱】

 ◇アクティブスキル◇

【フレアLv.3】【ウォーターボールLv.3】【ツリーLv.1】【ノワールLv.1】【ヒールLv.3】【バフLv.1】【スターLv.3】【ノヴァLv.3】

 スキルポイント:0


 魔法攻撃力をあげたいから攻撃力をあげて、MPもあげて…あ、スターとノヴァも珍しいらしい。ランダム以外じゃ手に入らないんだって。

 物用センサーが機能してなかったのかな。うれしー。

 名前は私の下の名前、(てら)は訓読みだと照らす。

 照らすを並び替えてステラ。この名前、お気に入りなの。


「えへへ、わたしからの贈り物!おねーちゃんに似合うと思うの!」

「…ローブ?かわいい…。けど、もらっていいの?」

「うんっ!だって、おねーちゃんは私をNPCとして接しないで、本当の人間のように接してくれたでしょ?そういう人達には気に入ったら、装備とかあげてもいいよって教えてくれたの!神様(運営)が!」

「じゃあ、ありがたく受け取るよ。ありがと」

「どーいたしまして!」


 装備のメニューをぽちぽち…っと。


 ──ふわっ、ふわっ。

 えへ、星みたいなデザイン。白と紺のグラデーションで、星みたいにきらきらが散りばめられていて、すごいかわいい。

 スカートには切り込み?スリット?が入っていて、上から薄いカーテンみたいなスカートがある。よくわかんないけどいいね!

 それにロリッ子からの贈り物だし、捨てる理由がない。一生大事にする!


「じゃーね!おねーちゃん!チュートリアルは終わったけど、おねーちゃんが私を覚えててくれたらいつか会いに行くね!」

「一生忘れない。ありがと」


「今度こそ、この世界を楽しんでね。私は応援してるよ、おねーちゃんのこと!」


次こそゲーム世界です。

《》は自分のみ聞こえるアナウンス、【】は全体に聞こえるアナウンスとなっております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ