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3話


「今日もやっと終わったなぁ…」


帰り道にて小さく独り言をこぼした。いやほんとに今日も学園ライフを無事過ごせてよかった…。


陰口を言われたりクスクス笑われたりからかわれたりするがあまり実害がないのでもうほっとけばいいかなぁと開き直ってる今日この頃だが。


しかし、放課後どこか友達と遊びに行ったりご飯を食べに行ったりするのは実はちょっぴり憧れていた。



実際はまぁ、1人悲しく帰路についてるんだけどね!!



まぁ、ほら別に学校に友達が居ないからっていってプライベートでも友達がいないわけじゃないんだからな!?って誰に弁明してるんだ俺は。



ええい、暗い考えはやめだやめだ。まだ俺も高2になったばかりなのだから学校でももしかしたら友達が出来るかもしれない…。

よし、この1年の目標はクラスで友達を作ることにしよう。うん、それがいい。



まずは教室を開けて、「おはよう」から始めよう…。いや待ってそれは難易度高いな!?おはようって言って誰も返してくれなかったら悲しすぎて泣ける。そもそもどうやったら友達って出来るだよ!

大人しめのグループでさえ、俺の陰湿オーラや見た目のせいか全く話しかけてこない。いやしかし見た目を変えると


「おーい」


俺がレイとバレる可能性もある訳だし(ネットや、ライブで顔だししている)、かといってこの見た目はどうかと俺自身でも思うがしかし妹がせっかくセレクトしてくれたわけであって



「おい!レイってば!!!!!!」



「おわっっ、なに!?!?!?」




少し低音の声と共にバンと肩を叩かれ、勢いよく振り向くと同じ制服を着た陽キャオーラ醸し出す明るめのハニーブラウンのチャラっとした男が立っていた。



「何って、全然話し掛けてても反応しないからさ」


少し拗ねたように口を尖らせるが男がそれをしても可愛くないし無駄に声がいい低音ボイスで言われても何もときめかない。むしろイラッとする、というかそれ以上にな、



「あのさ、このカッコの時に話しかけんなって言ってんじゃん!」



「なんでさーーーー、俺別に顔バレしてないよ??」



「いやそういう訳じゃなくてな!!!!!」



陽キャのウェイ系のやつが普段の俺に話し掛けてるの学校のやつに見られたら明らか不自然じゃん!?


というかそのネタでいじられたりからかわれるのも癪だ。



「レイは気にしすぎだってー。だから友達俺以外学校でできないんだよ??」



「いいお世話だよ、薫」




クラスには友達のいない俺だが別クラスには一応友達はいる、というか今横で能天気に笑っているこいつ【(たちばな) (かおる)】だ。まぁ、なんというかこいつは友達でもあるのだが分野は違うが同業者なんだよな。


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