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前世に未練を遺した異世界人  作者: テキラデ
第一章 禁忌魔術”凡人“召喚
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八話 「大樹の試練①」

描写加えました。7月31日

カレラ達から見送られ、大樹に戻って来た。一体何層あるのか分からないがやるしかない。勝手に誓っちゃったし。


少々曇りの中、試練に挑む。


「それじゃあ入るよ。いいね?」


テリアが言う。もちろん準備万端だ。ただ一つ気になる事があるが。


おうよ はいぃ!と小さい扉の先に進む。


《己の知識を示せ》


相変わらず最初は暗いし、唐突に明るくなるから驚く。

前には看板。どういう原理かは知らないが、個々の適正に合わせた問が出てくるのは分かっている。この前と同じ内容な事を祈る。


1層


『某戦闘アクションゲーム、金属の歯車の主人公の名前を答えよ』


祈りは虚しく問は変わっていた。でもこれ、簡単だぞ?


「”金属の歯車”または”金属の装備”の主人公。それはこの流れでいくと……ヘビだ!」


解答台に書く。すると、ブッブー。不正解...だと?じゃあなんなんだ……。


「一応もう一つ書いてみるか……ス◯ークっと」


ピンポーン。


ええぇ!?流れ的に違くない?解答はそっちなんだ。当たったからいいけど……。


ズズズズズと階段が出現する。次は2層だ。


1層の問が変更されているため2層も変更されている可能性が高い。正直2層の問は考えても分からなかったからその方がありがたい。


2層


看板の内容は……。


『知らぬ星を答えよ』


やっぱりね、そんなに甘くない。これで結論は出た。答えられた問は変更され、答えられなかった問は使い回すといった設定らしい。


「2層も変更されていると思ったが、そう簡単にはいかないか」


うーん……。制限時間があるから焦って思考が乱される。


落ち着け俺、落ち着いて考えろ。

知らぬ星、知らぬ星ねぇ……。ヒントは青い星。こうなったら仕方ない。片っ端から書き入れよう。


「えーっと、まずはスピカ...間違ってるな。次は................................................................全部駄目か...。これは何かあるだろ。例えば”灯台下暗し”とか」


などと、いくつもの青い星を答えていく。だが当たる気配は全くない。


考える、考える。


制限時間残り3分。


「うーん……。焦る。この俺の中二知識を持ってしても思いつかないとは、中々やりよる……。と言ってる場合じゃねぇ、灯台下暗しの場合を考えろ」


残り1分。


とアナウンスされた刹那。アラタの脳、厳密にはエリカの脳が閃いた。そうだ!地球だ!地球は青かった。そんな有名な言葉があったではないか!それにしてもこの問題誰が考えたんだ……性格悪いぞ……。


結論から言えば当たっていた。まさか自分の知らぬ星を答えよ、ではなくこの大樹?出題者?の知らぬ星を答えよだったとは。そうなると今まで答えていた星がある事になるな。スピカとかアルフェラッツとか。


まさに”灯台下暗し”だった。またまた階段が出てきて、先に進む。


3層


あれ?テリアが言っていた《己の感情を表せ》だっけ?じゃないぞ。そのまま継続してるのか?


おかしいな、と思いつつ看板を見ると、いつも通りの看板だった。その内容以外は。


『基礎知識を答えよ』


基礎知識?


それは何だと思い、周りを見渡すと懐かしい椅子と机があった。


うわ、嫌な記憶が蘇る……。この時代は俺の一番嫌いな時代だ。死んでも戻りたくないね……。


そこにあったのはよくある小中高とあった椅子と机。机の上には鉛筆らしきものと紙が置いてある。


「まさか基本知識を試されるテストじゃないよな……」


紙を覗くと数学と書かれた紙があった。それだけでなく下にも何枚か紙があるようだ。


「うっわ、まさかの予感的中。いつも働いていない予感さんよ、今働くな。だらけてろよ……」


怠惰な予感に叱咤しつつ椅子に座る。


こうしてるとあの時を思い出すからまじで嫌なんだよなぁ……。まったく人の記憶をどう読み取っているのか。もし本当に記憶を読み取っているのなら、この試練を作った奴はさっきの事も合わせてかなりの性悪だな。いい加減勘弁して下さい。


でもやはり記憶を読み取っているのは間違いないだろう。地球が回答だったし。


言っても仕方がないと切り替え、気合を入れるためにパチンッと頬を叩く。それがエリカの頬だと気付いていない。

渋々回答していく。こう見えていつも、定期試験は80点代かそれ以上だった。

それも友達居なくて暇だったから勉強してた影響なんだけど。


問題は簡単だった。勉強したのなんて大凡10年も前なのにスラスラ解けた。基礎だけだったのもあるけど。


コツコツと答えていく事1時間。ついに解き終わった。


解き終わるといつも通り階段が出てくる。点数酷かったり、空白だった場合はどうだったのかは分からないが突破できてよかった。


「はあ、もう疲れたよパトラ◯シュ……」


こうして忌々しい3層は終わった。


今皆はどの層なのかは分からないが、俺だけ時間かかるやつ多くない?テストも全科目あって結局かなり掛かったし。


さあ、先に進もう……。


と疲れながらも目的のため先に進むのだった。


主人公は過去が嫌い。


次回試練攻略2


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