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☆ 9 ☆



ついに始まった文化祭。

やっぱり1番盛り上がるのは告白大会

今はその告白大会の真っ最中

でも愛の告白をやった人は2人くらい


『はーい!では次の方どうぞ!』


『女子バスケットボール部一同です!宜しくお願いします!』


え……


『おぉ!部活で参加ですか!……あら?キャプテンの凛さんが不在のようですが?』


「ちょっと凛?!あんた行かなくていいの?!」


「え……あ、うん。」


『女バス全員が喋るって事は出来ないんで、代表して浜野百花さん。自己紹介お願いします!』


百花……


『はい。女子バスケットボール部の副キャプテンの浜野百花です。宜しくお願いします』


『はい。宜しくお願いしまーす!

で、今回は何の告白ですかー?』


『私達はキャプテンに伝えたい事があるので今回参加させていただきました』


私に……?


『おぉ!』


「ほら、やっぱり行ったほうが良かったじゃん。」


「いや、でも……」


『実は女バスのメンバーと先生方、それに男バスのキャプテンしか知らない事何ですが、女バスのキャプテンの宮地凛が先日退部しました。』


「「「「「「「「えー!?」」」」」」」」


「ちょっ!凛どういう事?!」


……何でわざわざ全校の前で……


『でも、私達は退部を認めてません。』


『それは何故?』


『私達は今まで真剣に部活に取り組んでいました。凛と一緒に試合に勝ちたい。凛と一緒に強くなりたい。そう思っていたからです。私達は “凛と一緒” にと思っています。だから凛がいなかったら意味が無いんです。』


百花……

みんな……


『そうですか。それはそうと凛さんは何故部活を退部する事になったんですか?』


ちょっと待って。そこまで話す?!

百花の事だから包み隠さずすべて話すだろうし……!


『バスケットゴールが落ちてきたんです。ゴールの下敷きになって凛は足を骨折しました。ただの骨折ならまだいいですが、複雑骨折です。

リハビリをしたら今まで通りプレー出来るかもしれませんが、完全にとまでは行かないそうです。

バスケットゴールが落ちてきたせいで凛の…私達の大切なキャプテンの選手人生は絶たれました。』


「凛……そんな事があったの……?」


「……うん」


『バスケットゴールは何故落ちてきたんですか?』


『それは完全に学校側の不注意です。

バスケットゴールが壊れている事を学校側は把握していたんです。ですが、直すのを後回しにしてたんです。』


『それは本当ですか?!』


『はい』


「何だよそれっ!そんな事で凛が怪我したのかよ!学校は何してんだ!」


「馬鹿じゃないの?!壊れてるって知ってたならすぐ直しなさいよ!」


「凛が可哀想だろ!!校長とかは謝ったのかよ!ちゃんと!」


「静かにしなさいっ!宮地さんにはきちんと謝りました!だからいいでしょう!?それに、たった1人怪我しただけです!死んではいません!怪我してなかったとしてもこれからもバスケなんか続けてどうなるんですか?!

そんな事を言いたいのなら早くステージから降りなさい!これは校長である私からの命令です!」


なっ……!

バスケなんかってどういう事?!


『……んだよそれ……』


この声って……洸大?

何でステージに……


『そんな事ってどういう事だよっ!凛はお前のせいで怪我したんだぞ!?凛は県代表のキャプテンでもあったんだよ!

このまま行けば良いところまで行けるとも言われてた!それをお前は知ってたよな?!凛にいつもいつも学校の誇りだのこれからも頑張れだの好き放題言ってたくせに、怪我した途端にこれかよ!』


『馬鹿じゃないの?!あんたそれでも教師?!あんたの軽い考えで私達の大事なキャプテンを…大事な仲間の凛を傷つけたのよ?!

なのにその言い草は何?!ちっとも反省してないじゃない!』


洸大……

百花……


「そんなの知りません!学校は勉強する場所です!部活など遊びにすぎません!いい加減にしないと私の権限で退学にしますよ!」


……何言ってるの…

本当に校長…?

校長だからっていい気になるな……っ!


「そこまでっ!」


『え?』


……誰?


「っ!何でここの理事長が……

理事長!あの2人を退学にして下さい!校長である私に歯向かうんですよ?!そんな生徒必要ありません!」


理事長?!え、この人が?!

っていうかさっきから何言ってんの、このバカ教師が……!!


「……さっきから聞いてれば好き放題いいやがって……っ!」


「ストップです。宮地凛さん」


…何で私の名前……


「先程から聞いていましたが……校長先生。あなたにはガッカリしましたよ。

生徒を怪我をさせて、それに加えて反省の色も見えない。

そんな方は校長先生なんかに向いていません。この事は教育委員会にも知らせました。そしたら今さっき教育委員会から電話がありましてね。校長先生、あなたは教師失格です。今すぐ教師をやめて頂きます。」


え……


「なっ!!?」


「早く出ていきなさい。ここには生徒の事を考えれない人など必要ありません」


「……わかりました。」


「……それでは、失礼いたしました。どうぞ文化祭を続けて下さい。」


『……はーい!じゃあ色々ありましたが一段落したということで、女バスの皆さん言いたい事言えましたかー?』


『……いえ、まだ残っています。

…凛。選手としてじゃなくてもいいから部活に戻って来て……。邪魔なんかじゃないから、お願い!

凛がいないと例え勝ったとしても喜べない!お願い……戻って来て。』


「…凛。早く行かないと。

あれだけ部員が思ってくれているなら行ってあげないと、可哀想よ?

前に言ってたでしょ?毎回部員に助けられるって。いつかみんなに恩返ししないとって。

今、部活に戻ってあげるのが凛が部員に出来る恩返しなんじゃないの?」


「でも……」


1回部活を辞めたのにどうやって戻ったらいいの……


「でもじゃないでしょ!グズグズしてないで早く行きなさい!」


「……わかった!ありがとう!」




『お!凛さんがステージに上がって来てくれました!マイクどうぞ〜』


「ありがとうございます」


『凛……』


「凛…お願い……帰ってきて」

「凛先輩……」

「宮地ちゃん……」


『……私はこれから選手として活躍出来るかわからない。だから、みんなに迷惑をかけると思う……

……それでもいいんならこちらこそよろしくお願い、します……』


『当たり前じゃないっ!』


『おぉ!無事に凛さんは部活に戻ることになりましたー!いやぁ、めでたしめでたしですね!』


「宮地ー!良かったなー!」

「これからも頑張ってねー!」

「応援してるよー!」


みんな……ありがとう……


『では次に参りましょー!』




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