☆ 7 ☆
「っ凛!!」
「うわっ!何?!」
急に肩引かないでよ!
つーか誰?!
私は骨折してるんです!見て分かんないの?!
……げっ
「あ、黒崎くんじゃん
…私先に教室戻ってるわ〜」
「え?!ちょ?!」
「悪ぃな」
「いいえー」
…私気まづいんですけど。洸大と二人っきりって言うのはさ…
それに!こんな時に限って人通りが少ない場所だし?!
少ないどころじゃないよね。もはや誰も来ないよね。
「……なぁ」
「はいっ!?」
「…お前なんで部活辞めるんだよ。」
「……なんでその事知ってんの」
今日私が退部したってことを普通なら知らない人とかに言われなかったって事は噂で聞いたって事はまずない。
噂はすぐに広まるから。
だったら女バスの誰かが言ったってことになる
それもわざわざ洸大に言ったってことでしょ?
「…浜野から聞いたんだよ
凛が複雑骨折になって部活辞めるってな」
「……百花、か」
「お前何で辞めんの?」
またそれ…?
何で辞めちゃいけないの
私だって辞めたいわけじゃない
私が最後にみんなにしてあげれることはこれしかないじゃん。
何でそれを否定するようなこと言うの…
お願いだから、私の…私の決意を緩ませないで……っ!
「……1から説明しなきゃいけないわけ?」
「あぁ」
「…時間がないから、違う日でいい?」
「駄目。今すぐ言え」
何なのこいつ…!
言いたくないのもあるけどさ、見てみ?!私骨折nowなの!
教室まで帰るのに時間かかるの!
「時間、ないんだけど」
「じゃあ簡潔に話せ」
「…何で命令口調なのさ…
はぁ…簡潔に言うと今まで通りプレーが出来る可能性はほぼ無し。この状態のままだったら迷惑をかける事間違いなし。だから辞めた」
「でも、リハビリすればっ」
「確かにリハビリ次第では怪我は完治して元通りになる可能性はあるけど、体力面も技術面も完治した時には急激に低下してる。
それに今までの状態になるまで努力するとする。けど今の私達にはそんな時間ない。」
「だからといって退部なんかしなくてもいいだろーが。
コーチとして…部員を指導する立場に付けばいいだろっ!」
「そんなの……そんなの出来るわけないじゃない!
私が今どういう気持ちかわかる?!いくらバスケがやりたいと思っても出来ないの!
…何で私が怪我をしなくちゃいけないの…何で私なの…何で他の人じゃないの…何で…何で……っ!何度そう思ったか!
やっとそんな事思わなくなったのに、バスケなんて見たらまたそんな気持ちが蘇るっ!そんなの耐えられない!
……部活の為、部員の為って言ってるけど、結局は私の為なのよ」
「凛……
……ごめん。凛の気持ち何も考えてなかった。浜野が泣きながら俺に言ってきたんだよ。凛が辞めるどうしようって
前さ、俺と凛で約束したじゃん?
『キャプテンとして紫龍高校バスケ部を男女ともに全国大会に導こう』って。
覚えてる?」
「…覚えてるよ」
……覚えてるに決まってるじゃん…
だから私は今まで部活を頑張ってきたんだから…
2人で決めた約束を守ろうと…私たちの夢を実現させようと…!
でも私には高い高い壁があったんだよ…
何もしても越えられない壁…
「…だからさ、浜野から聞いた時は何で約束を破るんだよって…何で俺ら2人で語った夢を簡単に諦めるんだよって無性に腹が立ってさ……
ごめん……」
「……こっちこそごめんね。
ねぇ洸大…お願いがあるんだよね」
「何だよ」
「…女バスのみんなにさ、私は影から見守っているから私の夢をみんなで叶えてって言っててくれない?」
「そんなの自分で言えよ」
「自分で言えないから洸大に頼んでるんじゃんか」
「……へいへい
言っときますよー」
「ありがとー。じゃあ、私教室戻るわ。」
私のクラスにはバスケ部は1人もいない
だから、気まづくならなくていいんだ。
「やばっ…送っていきてぇーけど次移動教室だから無理だわ!ごめんな!」
「そんなのいいから早く行け〜」
「じゃあな!」
…さてとっ!私はゆっくり帰りますか〜
先生には怒られないし。
この怪我って元はと言えば校長のせいだしさ。
ゴールがグラグラなってて外れそうってこと知ってたらしいんだよね。私達は知らなかったけど。だけど業者とか呼ぶのを後回ししてたらしくて、そのせいで私が怪我したってわけ。
それからめっちゃ私に対して緩くなったんだよねー
朝担任に『授業には遅れてもいいから』って言われたし。




