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☆ 13 ☆



「…はっきり言うとただ単にめんどくさかっただけっす。はい」


はぁ?!


「…百花ってそんなめんどくさがり屋だったっけ?」


「俺、浜野は隠し事出来ない馬鹿なんだと今まで思ってたわ……」


「ごめん。俺も」


ごめんね。実は言うと私も。

まぁ、口に出したら怒られるから言わないけどさ


「はぁ?!そこまで馬鹿じゃないし!

っていうか、今の状態の凛に言うのもあれかなって思ってたからさ。

足の件でとかじゃなくて、最後の1年だから悔いのないように頑張ってるじゃん?なのに、そんな時期に付き合ったなんて言ったら私が浮かれてるって思われるかなぁって…」


……うん。やっぱり百花って馬鹿だよね。


「私がそんな事で何か言うとでも?

百花は一生懸命部活に取り組んでるじゃん。なのにギャーギャー言うわけないし。あーぁ!悲しい〜私そんなに心が狭いと思われていたなんてっ!」


私の頬に冷たいものが流れてくる


「えっ!ちょ、凛ちゃん?!なんで泣いてるの?!」


えっ…

私、泣いてるんだ…


「何、でもっないっ!」


「何でもないって言ったって……」


「いーんだよ。翔。

っていうかいい加減嘘泣きやめろ」


「……嘘泣き??」


「翔気づかなかったの?凛さっきニヤって笑ったよ?」


「えぇ?!」


ちっ!気づかれていたか!

そうでーす。嘘泣きでーす。

私にシリアスな雰囲気って似合わないらしいし?

逆に足のことでダラダラ考えていた時間が馬鹿らしく思えてきたわ。

足怪我しただけで情緒不安定になっていつもの私じゃなくなって……


「凛?どーしたの?」


「…なんでもないよー!」


モヤモヤしていた気持ちも、グズグズしてた私自身も、何もかもいつも通りの私に戻してくれたのはやっぱり、大事な大事な部員達。


ちょっとおちゃらけている所がある百花。

でもそれは場を盛り上げてくれる。

誰かが不安になった時に力になってくれる。

流石、副キャプテン……

副キャプ…バスケ部のみんながこれだけの事をしてくれたんだから、キャプテンの私がそれに答えなくてどうすんのよ。


それに、洸大。

洸大はいつも私に突っかかって来て、最初は苦手だった。

でもバスケに対する気持ちは本物で凄いなぁって思ったんだよね。

それからどんどん洸大に惹かれていった。


……私がバスケ部に戻るきっかけを作ってくれたのは、部員達はもちろんだけど、その他にもいつも私のことを気にかけてくれた同じクラスの友達。そして、洸大の存在があったから。


もし、みんなが引き止めてくれなかったら私は一生、バスケに触れることない人生を送っていたんだろうな…


多分その人生って死んだも同然

私はバスケ一筋で生きてきたバスケバカだからさ

そんな奴がバスケに一切関わりを持たないってことは毎日が楽しくなくてつまらなかったんだろーな……



私はもうバスケをする事は出来ないかもしれない

だけど、みんなを支えることは出来る



「凛ー?何してるのー?帰るよ!」


「…はーい!!」



みんな…

本当に “ありがとう”



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