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瀬名ジョンの憧憬 EP14

皆様は現在社会のアイドル事業についてお知りでしょうか?


何やら初回盤のCDを購入する事で握手券なる物が手に入るそうなのですがファンの方々は何万円と言う金額を費やし赴くそうです。


アイドルと一般人が勇逸交流が出来る機会、ファンは喜んでお金を貢ぐ事でしょう。


ただ、何百万と使い推しのアイドルを応援していたはずなのだが電撃結婚と言う形で引退されてしまった。


一般人から見ればへぇそうなんだと一言で終わるがファンからして見ればたまったものではない。


アイドルならばきっちりと引退してから数年の時を置いて結婚をするべきである。



「ふざけるなしw中田氏、スレッド見たでござるか?推しのゆりりん氏電撃結婚wwwwwコポォwwww」


ネットカフェにて同好の中田にアイドルの電撃結婚の情報をメールで送信する。


「............帰ろう」


直ぐにメールの返答が帰って来るはずもなく大量のCDが入った手提げ鞄を持ち上げネットカフェを後にする。


「フォカヌポウwww愛しのゆりりん氏が結婚wwwCDゴミ化不可避www」


一人項垂れながら秋葉の道を歩く元アイドルの追っかけ。資金を得る為にバイトを掛け持ちで二つやっているが今となっては意味が無くなった。


「【速報】39歳無職童貞、バイト止めるんゴww」


此れが人生をゆりりんに捧げようと決意した男の末路である。



「此処が秋葉原か。メイド喫茶とか言って見たいよな。」


瀬名ジョン、天性の美貌を持つ男。演劇部を辞めた事で休日共に平日の放課後に時間ができた。そして今日は秋葉原へと遊びに来ていた。※友人がいない為、もちろん一人である。


「新開店!ドリーミーメイディー!可愛いメイドさん達がご奉仕致します!」


駅前で大きな発声を行い客引きをするメイド。瀬名はチラシを受け取るべくそのメイドへと近寄る。


「あの、すいません。一枚宜しいですか?」


「はーい!もちろッ」


メイド姿の女性は自分の顔を見るなり、静止してしまう。


「あの、其れじゃあ俺はこれで」


瀬名はチラシを取ると何時もの嫌な予感を感じ取りその場を後にしようとする。だが、そのメイドに腕を掴まれた。


「メイドは家に入りませんか?」


上目遣いで聞いて来るが掴まれる腕が痛い。かなり力を入れられているようだ。


「いらないです。」


瀬名は即答で返し、優しく自分の腕を掴むメイドの手を握り引き離した。


「は、はは、そ、そうですよね!」


正気を取り戻したのかワザとらしく笑うメイド。


「あ、そうだ!ご主人様はウチのお店に来るのですよね、是非ともご案内をさせて下さい!」


「いや、まだ決めたわけでは。チラシも参考に頂いただけですし、秋葉原を見て回ってから良さそうなメイド喫茶に入店しようと思います」


「そ、そう言わず、是非ともウチのお店に来て下さいよ!さ、サービスしますよ?そうだ!チェキを無料にします!むしろこっちからお願いします!」


(......いや、待って下さい、お店に連れていったら他の子達に取られのちゃうのでは?うん、絶対に取られます。そう考えると連れて行くべきか迷いますねぇ。そうだ、私の家に呼べば良いんだ!そうすれば独占、おほん、奉仕(性的な)が出来ますよ!)


瀬名は怪訝な表情を浮かべ手を彼女の目の前で振るうが反応しない。しかし突然大きな声を上げ自分の手を握って来た。しかもイヤラシイ触り方で。


「メールアドレスを交換しましょう。」ムフン


「いや、結構です。」


瀬名は苦笑いを浮かべその場を後にしようとするがメイドが自分へと縋り付いてきた。


「後生ですぅ!貴方だけのメイドになりますからメールアドレスを教えて下さいぃぃ!!」


メイドに痴漢やストーカーと言った話はよく聞くが冗談ではない。此れでは反対ではないか。瀬名は周りの痛い視線を気にせずメイドを振りほどくと足って逃げた。


(何なんだ、あのメイド!)


背後を確認しつつ走る瀬名。


ドンッ!


すると前方不注意で誰かとぶつかってしまう。



「デュフwwwww歩いていたら食パンを加えた女子高生とぶつかってしまった件についてwwww」


メガネを落としてしまった。其れに袋に入っていた廃棄物(CD)がぶち撒かれる音が聞こえる。今日はつくづくついていない日だ。


「す、すみません。」


「お、男の方でござったか.......デュフw」


男性の声が聞こえて来る。そしてメガネを渡された。


「かたじけな...............」


(拙者いつ乙女ゲーにタイムスリップしたでござるか?)


メガネを掛けると目の前には美しき人物が自分を見つめていた。その余りの美しさに目が奪われる。心配した表情はとても魅力的で男である自分でさえも心臓がドキドキとした。


「あ、CDをこんなに、本当にごめんなさい!」


何枚かCDケースが割れているのを確認できる。所詮はゴミなのだから余り気にしないで貰いたい。


「弁償します。」


財布からお金を取り出そうとする美青年に気付きすぐさま立ち上がりやめさせる。


「フヒッwwwwき、気にしなくて良いでござるww所詮は捨てる物wwwwwコポォwww」


其れでも美青年は黙って散らばったCDを集め手提げ鞄へと戻してくれた。


「やっぱり何かお詫びさせて下さい。」


本当のイケメンというのは内面までイケメンなのかとその時実感した。


(【朗報】不幸続きだった拙者氏に天使が降りたwwwだが男だ!)キリ


「そ、其れじゃあ、あの今度、フヒw拙者とアイドルを見に行くで候www」


純粋な友人(普通の)に飢えるアイドルの元追っかけ男は何も考えずそう言葉に出してしまう。

握手会とかメイド喫茶に行った事がないから具体的な事はよくわからんな!一回は行って見たいよな!いや、日本に戻ったら絶対に行くぜ!秋葉原は小学校の時に一回しか行ったことしかないからもう一度行って見たい(なんか臭かった記憶しかない)!


取り敢えずこの話は仮だな。展開は読める通り瀬名くんが握手会に赴く話になるけど結末は大方予想できるだろう?だからこの話を続けるか希望の子で新しく書いたほうがいいか感想で書いてくれ!

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