九条香久耶の恋色 EP7
今回、短い!
九条香久耶は近くの喫茶店に入り頭を悩ませていた。
(私は浮かれていた.........瀬名様を自分に振り向かせるなどと言う妄想、早くに切り捨ててしまえば良かった。)
注文をしたコーヒーが喉を通らない。
「九条家時期当主が此れでは行けませんわね.......」
九条香久耶は恐れているのだ。一日デートをする事でより瀬名への理解を深めてしまった。此れが意味するのは本当に抜け出せなくなると言う意味だ。瀬名と言う色香をより受け入れてしまった影響か胸が何時もよりも苦しい。
(瀬名様だけが頭に浮かびますわ......)
これ以上共にいれば近い未来、蒼井達のように陵辱行為へと手を出してしまう。其れだけはならぬと九条の血が身体を止めた。
(瀬名様ともっと沢山お話がしたい........手を握りたい......何よりも凛々しいお姿を永遠に眺めたい)
そんな邪な感情が九条を支配する。九条は息を荒くし赤面した。
ドンドンッ!
すると自身が座る窓際からノックをされる音が聞こえる。九条は音がする方へと顔を向けると、
「瀬名.........様?」
瀬名が何かを言っている。だが窓と言う壁のせいで言葉を聞き取れない。すると携帯から着信音が鳴る。どうやら瀬名が外から掛けているようだ。
(瀬名様、私は.........)
携帯を取るかどうかを躊躇う。だがそうこうしている内に瀬名は九条の前へと立っていた。
「九条さん」
瀬名は息を切らしながらも真っ直ぐと下を俯く九条の顔を捉える。
「瀬名様、私は「俺は別に何度だって抱きしめても良い」
別に良いと言う言葉に九条は顔を上げた。
「何で逃げたのかは分からない、でも俺は一日九条さんとデートしてて楽しかった。何か辛い思いをさせたのなら謝らせてほしい。俺に出来る事なら何でもする。」
瀬名の言葉に九条は胸を締め付ける。
(今.........何でもすると言いましたわよね?)
もう自分の思いに限界だ。
「其れなら、私の恋人になって下さいません..............こと?」
瀬名は驚愕の表情を見せ、キョロキョロと辺りを見渡す。
「や、やはり返事をい、入りませんわ!」
九条は立ち上がり逃げようとする。だが瀬名は無意識に九条の腕を掴んだ。
(俺は........)
「俺で、良いのか?」
瀬名は自分でも何を言っているのか分からないが、その台詞が勝手に口から出てしまう。
「今、..........何と?」
九条は立ち止まり、瀬名へと振り返る。そして掴まれていた手へと自分の手へと当て、瀬名へと抱きつく。
「嬉しい.......ですわ//」
嬉しさのあまり涙を流す九条。
(あれ?これって.........告白をOKした感じになってるのか?)
瀬名は一応は抱きしめ返してはいるが疑問の表情を見せる。因みに周りにいた客は美男美女カップルは爆発しろと嘆いていた。※女性客は九条に対し、嫉妬と殺意の波動を送っている事は余談である。
九条さんとの話、もう一話書いた方がいい?因みに希望の女の子ルートあるなら感想で言ってくれ!
CHAOS:DEMERIT〜ANIMEの世界からようこそ!〜、三十話に到達したぞー!是非とも読んでくれよな(ブクマも頼むぜ!)




