Episode53 "展開上、物語が長引きそうだから怠よね"
バンド系の漫画がアニメ化をする際、曲の良し悪しがそのアニメの命運を決める事になる。神曲はそうそう出来る物ではないがサビの口遊みやすさがポイントだろうと一番思う。
"Way away away so you can see"
"女々しくて、女々しくて"
言葉に出して歌いたい、そして記憶に残る曲が神曲へと昇華する。
「って訳でバンドをしようかなっと?」
瀬名は教室へとつくと皆んなへとそう告げた。廊下には他クラス、他学年の生徒達も瀬名を一目見る為に集まっている。
「「「「「「「「「私を入れて下さい!!!!!!!!」」」」」
校舎中に女生徒達の声が響き渡った。
(.........担任のお前が何でいる)
女生徒達に紛れ担任の教師も声を上げていた。
「五人のバンドを作ろうと思ってるんだけどさ、三人と一人はもう決めているんだ。」
瀬名は廊下にいる女生徒に指を指す。
「え!?私!」
一人の女子生徒が驚きの表情を上げ歓喜の声を上げようとするが瀬名がその女生徒の横の人物を再度、指差した。
「真一!じゃなくて、真!俺とバンドやろう!」
真は喜びのあまり瀬名へと抱きつき熱い抱擁をする。他の女生徒達からは殺意と嫉妬の視線が注がれる。
「ありがとう、瀬名さん!俺、楽器は出来ないけど、一生懸命練習するよ!」
「あぁ、お互い頑張ろう!」
真の隣にいた海は羨ましそうに二人の姿を見る。すると抱きつく真を離し海へと視線を移した。真は名残惜しそうに瀬名の身体を見つめる。
「海、来い!」
「.......ふふ、君って奴は焦らすのが好きなんだね。」
心底嬉しそうに瀬名の元へと女生徒達の群衆を掻き分け、真同様に抱擁する。
「........ジョン、誰かのことワスレテマセンカ?」
ケイトがグイッと瀬名を海から引き剥がすと自分の頰に瀬名の手を置かせた。
「分かってる、ケイトももちろんメンバーに入れる予定だったよ!」
「えへへ!信じていたデース!」
ケイトが嬉しそうにしていると不安そうな顔をした秋山が前へと出てきた。
「秋山さんには実は.........マネージャーをして貰いたい。此奴らじゃあ仕事の管理とか絶対に出来ないと思うから、さ。」
秋山に対し頭を下げ懇願する瀬名。
「は、はい!また、仲間外れにされるのではないのかと思いました......うぅ、嬉しいですぅ!まだまだこうして一緒に入れる事に!私、一生懸命頑張ります!」
秋山はブワッと涙を流し喜んでその頼みを承諾した。するとゾロリと自分達を囲むように黒服の制服を纏う女生徒達の集団に包囲された。
「もとi3の親衛「「違います!」」お、おう「「我らは'黄昏れの乙男を護る者達'、通称'ジョンきゅん守り隊!'と名乗っております!」」......警護を任せようと思ったけど、正式な方の警護をつけ「「いえ!我らがその任に就かせて頂きます!如何な命令と言えど我らは火の中水の中と飛び込むでしょう!」」お、お願いします、」
勢いに負けた気はするが本人らがやる気があるので受け入れよう。
ピピピピ
携帯のメールの受信の音が鳴る。
“セナ、勝った、私、入れろ"
一と伊都を踏み付け勝利のポーズをするアルセの写真が底にはメッセージ付きであった。何故かボロボロな姿なのはツッコマない事にしよう。
(四人は決定したか。しかし、此処で知らない生徒を入れるのもなぁ.....やはり、此処はこのクラスの一人から........)
悩んでいると教室のドアがドンと破壊され、一人の女性が瀬名の元へとゆらりと歩いてくる。ジョンきゅん守り隊、そしてクラスメイトの女生徒達達が近付かせないようにするがその女生は気にする事もなくゆらりゆらり隙間を水の様に避け瀬名の眼前へと辿り着く。
「ふふふ、あらあら。ジョンくん、やっと見つけましたぁ!ふふふ、アルセイドちゃんが帰って来ないんですもの、ふふ、答えはぁ一つしかありません。あぁ、ああ!ジョンくん!ジョンくん!逢いたかった!会いたかった!あいたかった!アイタカッタ!あぁ、この匂い、姿、気配、何もかもが愛おしい、愛おしくて愛おしくて頭が可笑しそうになってしまいますぅ//もぅ、持って帰ってしまいましょうか?うん、そうしましょう!」
瀬名に抱きつきぶつぶつとそう呟く綺麗な外人女性に瀬名は恐怖を感じず何故か安心感を覚えた。
(何故だろう?アルセとあった時と同じ感覚だ........)
感想は自由な事を書く場だから何を書いても良いけどブクマだけは外すんじゃねーぞ!読むの断念したとか、無駄な作者のオナ●ー文が多いとか、読みにくいとか、誤字多くね?とか散々な言われようされようがどうって事はねぇ!ただ、言い逃げだけ狡いからブクマはキープしやがりやがれ!!(って書くとブクマを外すんだよなぁ、お前ら(笑)




