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Episode 46 "教室"

人生と言う物は何故、こうも上手く行かないのか。


人は失敗して成長をしていく物だと誰かが言っていた気がするがその一つの失敗でどれ程の損出、被害が出るかを考えると成長をするなどと言う言葉は唯の逃げに過ぎない。


一度、大きな過ちを犯してしまえばそれはもう取り返しのつかない物だと言う事を社会、学び舎にて経験してきているだろう?


例えばだが高校や中学の一年生時に異性に告白をしよう。そして失敗する。後の二年間はどうなる?運良ければ噂にはならないが、ほとんどの場合は噂となり哀れみを受けるだろう。酷い場合は笑われ者のレッテルを張られられる。


こう言う場合、大概は“弄る”とか言うていの言い言葉があるが当人にしたらイジメ以外の何でもないだろう。


そして話を戻すが、自分は今、体育館のど真ん中で全装備を脱がされ全生徒の視線を集めていた。






少し時間を戻して説明をしよう。朝のレッドカーペッ卜事件があってから他クラスの女子達が自分のクラスまで自分を見に来ているのだ。それも大勢。今はクラスの皆の許可が下り辛うじてマスク、伊達メガネと装備はしている。


「はーい、教室の扉、窓にはカーテンをしきまーす!」


「おらぁ!てめぇーら、どけぇ!見せもんじゃあねんだぞ!」


「「そうだ!そうだ!」」


「人見るってレベルじゃねぇーぞ!」


「「そうだ!そうだ!」 」


自分のクラスメイト達は廊下から自分の教室が見えない様にカーテンを付け始めていた。


(これじゃ自分を隠してる見たいで余計目立つんじゃ......)


今は登校時間であり朝の自由時間だ。そしてこのあと鐘がなればホールルームの後、全校集会がある体育館へと行かなけばならない。そもそもあの親衛隊とか言う組織はi3なる絶大な人気を誇る応援組織だった筈なのだが自身の考えなしの行動で自分の元へと下ってしまった。


「瀬名くんを見せろー!!」


「何で親衛隊はi3じゃなくて瀬名くんを守ってるの!」


「取り敢えずその素顔をお願いだから見せて下さい!!」


カーテンの向こう側から叫び声が無数に聞こえる。するとタイミングよく鐘が鳴ってくれた。カーテンは大々的に開けられケイトと秋山が登校してくる。


「ふぅー間に合ったでーす!」


「貴方がお腹が空いたとか言わなければ遅刻ギリギリにはならなかったんですよ!」


一緒に登校したのだが今朝の件もあり朝食を済ませていないでいたケイトはお腹を空かせ学校から近いコンビニへと秋山を引き連れ飛び出していたのだが鐘が鳴ると同時に教室に戻って来た。


パシッ!


「「痛っ!??」」


ケイトと秋山の頭に出席表を叩きつける担当教師。


「二人とも遅刻だ。........む、瀬名、何故マスクと眼鏡をしている?」


ケイト達からかなり距離がある場所に席がある筈なのだが........


「..........今朝色々ありまして「そうか、なら今はとってしまっても構わないな?な?」


何なんだ、この人.......


(前々から思ってたけど......この人もこの人でヤバい人だよなぁ)


鼻息を荒くする女教師の視線に瀬名はマスクごしため息を吐くと眼鏡とマスクを外す。


「「「はぅ!!??」」」


ケイトを除くクラスメイト一同がその神々しき美しさに一瞬、後ろへとたじろぐ。


(うっ....耐性が出来たと思ってたけど....休みの間会ってないだけで//)


(や、ヤバい......ぱ、パンツが......ヤバい........)


(うぅ......家に持ち帰りたい.....)


(あっ.......................濡れてしまいました)


クラスメイト共々の思考が瀬名一色へと染まる。


「な、なぁ、瀬名........私の家に来ないか?べ、勉強を教えてや、やるぞ?.............保険体育とか...特に性の知識とかを身体で」ボソ


見惚れるクラスメイトの中、担当教師である女性が瀬名に対しだらし無い顔でそう言う。後半は声が小さく聞き取り辛かった。


「何言ってんだよ駄教師!男と縁がないからって俺たちのhopeを取ろうおとすんな!」


「「そうだ!そうだ!」」


クラスメイト一同が一丸となって教師へと叫ぶ。


「うぅ、私だってなぁ........結婚したいよ..........教師になれば男子生徒と話が出来ると聞いて必死に頑張って来た。そして二年前!報われたかと思えばそいつは不登校、もう一人は顔が隠れて見えない!だが去年!箱を開ければ宝なんか目じゃないほどの男神(女神)が私の教え子だったのだぞ!」


ホームルーム中にも関わらず急に語りを始める女教師。


「お前らも10年経てば分かるさ......今は瀬名がいるから幸運だろうが、卒業して離れたら孤独感で苦しむのは目に見えているぞ、くく。私の気持ちを知るがいい!あはははははははは!」


高笑いをする女教師(涙目)を皆は何処か悲しげな表情で見るが何処か考え深そうに各人はチラチラと自分を見て来た。


ブクマが320件もいってるのかー(棒)


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