表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
99/354

0-99お揃いのリュックと出発とか

『アイギス』のメンバーは4日間、宿屋での魔法の修練をしていた

具現化魔法の修練とし、魔力を維持し、変換し、改変する

その中で具現化するイメージを形成していく


ノノ達は具現化魔法の紐の修練をし、アライズ達は具現化魔法の盾を修練し、シルキー達は具現化魔法の修練の前に魔力の操作を修練し、クラシス達は具現化魔法でリウの作りだしたクリスタルの『白銀龍』を作成しようと修練していた


リウは膝の上に座る『白銀龍』に、魔力を纏っていた

そうすることで『白銀龍』が、リウの纏う感覚を掴もうとしていた

『白銀龍』は自身に纏う魔力を感じ、『白銀龍』は魔力を纏ってみる

それはリウと違い、魔力放出量が多く無駄に魔力を消費しているのが感じられた、『白銀龍』はこれではダメだと何度も魔力を纏っていた


『アイギス』はこの4日間で、具現化魔法を修得する事は無かったが、魔力操作は向上し、魔法発動の短縮する技術を修得していた


リュック完成の完成日は、魔道具屋へ『アイギス』のメンバーは11人+『白銀龍』で向かっていた

完成したリュックは、藍色で盾と薬草の刺繍で刻まれていた

リウは刺繍の完成度に満足し、1人1人に手渡していた、メンバーは嬉しそうにリュックを背負いニコニコしていた

リウはリュック代を支払い、魔道具屋を出ていく


魔道具屋を出てからは、各自でリュックに入れる道具を買う為に、みんなで露店巡りをしながら帰っていく

ノノ達は焼串や焼き鳥、果実酒に保存食などを買い

クラシス達は酒と肴、保存食を買い

アライズ達は焼串や焼きたてパン、干物や干し肉などを買い

シルキー達は焼串屋焼き鳥、保存食や果物を買い

『白銀龍』は焼串や干し肉、干物などすぐに食べれる物を買い

リウは焼きたてパンと保存食を買い

この街での最後の買い物を終える

次の日は街を離れるので、最後にクラシスのお勧めの酒を購入し、宿屋へ戻る事にする

宿屋に戻ると、明日には宿泊を出る事を告げ、今日までの宿泊費を支払う


その日の晩は最後の食事と言う事で、少し多めに食事を注文し、部屋に運んでもらう、残してもアイテムボックスに保存するつもりだったので、気にせず注文した

部屋に戻り、お風呂に入ってまったりしてると、部屋に晩ご飯を運んでもらい、全員がテーブルについてから、リウが手を合わせ


「いただきます」


「「「「「「いただきます」」」」


と言い食べはじめる、宿屋の食事は量が多いのでリウは好きだったが、メンバーには大味過ぎてあまり食べてはいなかった、ただ酒には合うので食べながら果実酒を飲み、この街の最後の食事を楽しんでいた


リウはこの街で色々あった事を考えていた、『白銀龍』のいた森は広大過ぎて、この街と前の街をぐるりと街道で囲っている事をリウはMAPを展開して知ってはいたが、街道はまっすぐに伸びていないという事は、移動は遠回りで進むのかと思いはじめていた


『アイギス』のメンバーはお風呂に入った後なので、酒を飲み、料理を食べ、少しだけ部屋の中で騒いでいた

リウは果実酒を飲み、明日からの移動する街道をMAPで確認していた、街道は次の街まで続いており、森を避ける様に続いていた、この世界では森の中に街道を作るのは難しいのかもしれない・・・


「そういえば、薬草はまだアイテムボックスに保存してある?」


「・・・まだまだ、あるよ」


リズはアイテムボックスにある薬草の在庫の数の多さに少しだけ疲れていた

ひょっとしたら全ての薬草を、調合する事は無理かもしれないと思っていた


「それなら次の街へ行くまでは、薬草の採取は止めておこう」


「それがいいわ、アイテムボックスの中では劣化はしないけど、薬草の在庫が多すぎて困るわ・・」


リズは「ふぅ」といい、酒を飲んでいる


「それと保存食も大量にあるから、次の街では買い物を控えた方がいいかも」


アライズは荷馬車に積んでいる保存食の量をリウに教え、保存食の追加購入を辞める様に進言してきた


「そっか、明日は宿屋からすぐに街を出る事にしよう。どうやら次の街は距離的にも遠いし、余裕をもって早い時間に出発しよう」


「それがいいわ、明日の朝ご飯はお願いしてないから、久しぶりに調理荷台での調理になるけど、『ひよこ亭』の食事を楽しみにしててね」


アライズはにこりと微笑み、明日からの食事を期待しても良いみたいだ

ノノ達も『ひよこ亭』の食事を楽しみにしてるのか、ニコニコしながら聞いていた


「明日は御者は僕が座るし、助手はクラシスとリズにお願いするね」


「了解~」


「それなら二日酔いにだけは気をつけないと・・・」


クラシスはにへらと笑いながら返事をし、リズはいっぱい飲めない事にがっかりしていた、それを見たアライズは


「なら今日は私がかわりにいっぱい飲むわ~」


といいながら酒を飲みはじめる

アライズは「ふふふ」と微笑みながら楽しそうにしていた


ノノ達も明日からの旅のスタートに小冊子を見ながら次の街へ意識を向けていた、シルキー達も小冊子の地図を見ていた、小冊子の地図は次の街までの街道が書かれていたが、距離的にはぐるりと森を回避するような感じなので、1ヵ月余りで着きそうな感じだが、途中に山越えもあり、結構険しい道なのかもしれない


『アイギス』的には山越えがあろうが、食料は大量にあるし、ノノ達も強くなってきたので、山犬が群れて来ても大丈夫な気がしてきた

ただ、小冊子には山犬以外に山を越えたあたりから、大羊や二角鹿など山間部特有の動物が多そうであった


ノノとココとジャンヌ、アリサとアンナ、シルキーとミルキーは小冊子を見ながら、討伐方法を話したり、調理方法を考えたり、どんな姿なのかを想像したりしていた


晩ご飯は料理が少なくなる前に、酒を飲んでいたので寝落ちする前に終了する事にした、クラシスとリズとアライズも深酒することなく酒盛りは終了した

料理は別皿に移しアイテムボックスに保管した、部屋へ戻り寝る事になる

『アイギス』は宿屋なのに、ベッドに寝る事は無く大きい布団に11人全員で寝る事になる、寝落ちした人から並べられ、眠るので布団に寝る順番は決まってはいなかった


次の日の朝は、布団にキチンと寝ていたはずなのに、リウを中央に腕枕で寝ていたり、膝を枕にして寝ていたり、リウの頭を抱きしめて寝ていたりしていた

それでもみんな寝起きはスッキリしていた、寝過ぎず寝不足でも無く、リウはみんなに生活魔法を唱え、布団から起きだす


「みんな、おはよ」


リウのあいさつで、みんなは「おはよう」と各自寝ながらあいさつしていた

リウの生活魔法のおかげか、みんなスッキリした顔でいる

今日は朝ご飯は荷馬車で食べるので、宿屋の1Fの食堂が混む前に『アイギス』は宿屋を出るつもりでいた


「それじゃ、装備を整えて馬小屋へ集合ね」


リウはそういうと装備を整え、馬小屋へ向かっていった

ノノ達も装備を整え馬小屋へ向かう、アライズは飲み過ぎたのか少しだけ元気が無いみたいだが・・・、アリサとアンナも装備を整えアライズの腕を掴みながら馬小屋へ向かう、シルキーとミルキーは装備を整えリュックを背負い嬉しそうに馬小屋へ向かう、クラシスとリズは部屋を見渡し忘れ物が無いのを確認してから装備を整え馬小屋へ向かっていった

馬小屋ではリウとノノが荷馬車に馬をセットし終え、いつでも出発できるようになっていた


「さぁ、クラシスとリズは僕の隣に乗ってね」


「「はい」」


2人は乗る前に荷馬車をぐるりと見て不審な点が無い事を確認してから、御者のリウの隣に座り馬車を動かす、街の中なのでゆっくり走らせる

荷馬車にはメンバーがソファーに座りまったりしていた


「それじゃ、次の街へ向かって出発するよ~」


リウは街を離れ、街道を南に走りだす

森をぐるりと街道が続いていたので荷馬車はゆっくりと確実に前へ進む


天気も良く、御者のリウは睡魔と闘いながら荷馬車を走らせていたが、助手のクラシスとリズはリウの寄りかかりながら寝ていた

それほど天気はよく、リウは1人で荷馬車を走らせる


荷馬車の屋根で『白銀龍』は具現化魔法の修練をしていたが、『アイギス』のメンバーは気づく事は無かった、なぜなら荷馬車の中でみんな寝ていたからである

お揃いのリュックを購入

次の街へ向かいます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ