0-97野営終了とか
野営4日目朝ご飯後に、簡易陣地を解除し街を目指して歩きはじめる
メンバー全員で「身体強化」と「速度強化」を唱え、魔力を纏いながら歩きはじめる
今日もノノ達が指導し、アライズ達が続き、シルキー達も後を歩き、リウ達が最後尾を歩く、周囲を警戒し、メンバーは慎重に歩く
リウはMAPを展開し、街までの道筋を確認しながら歩く、もちろん戦闘はノノ達なので、逆方向に歩きはじめたら助言くらいはするつもりでいた
ノノ達は後ろを歩くシルキー達が、MPを消費し疲れているのに気がつき休憩をするように停止した、ノノ達はシルキーとミルキーを中央に座らせ、続いてアライズ達を座り、ノノ達が周囲を警戒する位置で座っていた
今日は薬草採取をしないで街を目指すという事で、ノノ達は周囲を警戒し、歩きやすそうな道筋を選びながら街を目指していた
その過程で「身体強化」と「速度強化」を唱え、魔力を纏いながら移動していた、それは移動にも魔力を使用し、魔力の向上に励んでいた
休憩時はアライズ達がリュックから、林檎や水筒の紅茶をみんなで飲み和やかに過ごしていた、リウはシルキー達が欲しいと言っていたリュックの事をここで知る事になる、アライズ達が使っていたのは、普通のリュックなので後でマジックバックのリュックを、アライズ・アリサ・アンナ・シルキー・ミルキーの5人にプレゼントしようかと思っていたが、ノノ達にも一緒にプレゼントした方がいい様な気がして、街へ戻ったら道具屋で11人分と『白銀龍』の分の12個のマジックバック型のリュックを購入する事を決めた
ここで使用した木製のカップは人数分揃える事と、追加で木製のスプーンとフォークも人数分購入する事をみんなで決める
今日は『白銀龍』はリウの頭に乗ってまったりしていた、休憩時にはリウの頭上で林檎を齧り、干し肉を美味しそうに食べていた
シルキー達がMP全回復すると歩きだし、少しずつ街へ近づく、昼頃には2日目に宿泊した薬草採取場所へ到着し、今日はここで泊る事になる
リウとクラシスとリズは簡易陣地を作成し、ノノ達は消耗したMP回復や昼ご飯の準備をお願いする、時間は早いがお風呂の準備もし、昼ご飯後に入れるようにする、野営4日目なので疲れも溜まってきているはずなので、お風呂に入り長めの昼寝をするつもりでいた
もちろん、クラシスとリズとリウは昼寝はせず、周囲を警戒し、みんなを守るつもりでいたので、ノノ達には知らせないでいた
食後のお風呂を満喫し、『かまくら住居』でノノ達が昼寝をしていた
リウとクラシスとリズは、コンロ焚火のイスに座り、簡易陣地の周囲を警戒しつつ、なぜか果実酒を飲んでいた・・・酒じゃないのはクラシスとリズが寝てしまうのと、騒いでノノ達が起きてしまう可能性があるからだった・・・
リウ達が果実酒を飲む中、『白銀龍』はコンロで炙った干物を齧っていた
「そういえばMP回復ポーションの作成はどうだったの?」
「成功率は3割かな?スキル調合Lv3でも成功率が低いから、成功率はスキルLv以外要素が必要なのかも・・・」
「MP回復用薬草もアイテムボックスに少しは保存してるから、もう少しスキルLvが上がったらと器用が向上したら再度ポーション作成しましょう」
「そっか、それならMP回復用のポーションを採取して保管した方がいいかもね、作成はいつでもできるし」
「けど、MP回復用の薬草は露店でも魔道具屋でも出回らないわよ?」
「それなら昨日採取した場所でもう一度採取するよ、明日は街へ帰る予定だし、今日の晩ご飯の後にでも採種に向かって、終わり次第街へ帰るから大丈夫だよ、それに『白銀龍』も一緒に行くし平気平気」
リウはそう言いながら『白銀龍』撫でていた
「まぁ、『白銀龍』と一緒なら大丈夫だと思うけど、無理はしないでね」
「そうそう、リウに何かあるとみんな悲しむからね」
「あぁ、無理はしないし、怪我もしないよ」
リウはえへへと笑いながらクラシスとリズを見つめていた
「そういう事で少しの間、仮眠をとります。2人には引き続き警戒をよろしく」
リウはそういうと『かまくら住居』に仮眠する為に向かう
それを見たクラシスとリズは
「明日帰ってきたらゆっくり眠れるようにしないとなぁ」
「『白銀龍』リウの事を守ってね」
リズはそういって『白銀龍』を抱きしめ撫でていた
『白銀龍』は嬉しそうにしていた、そのうちクラシスも『白銀龍』を抱きしめ撫でていた、『白銀龍』はこの2人はリウの事を大事にしてるなと思い、「任せろ」と言った、2人には「グゥガ」としか聞こえなかったが・・・
その日のリウは夕方まで仮眠をし、晩ご飯後は1人で薬草採取で向かう
『白銀龍』はリウの背中のリュックに収まり、魔力を纏い駆けるリウの姿を後ろから見ていた、それは龍が魔法を使うのと同じ魔力の行使だった、それを見て龍でも具現化魔法を修得可能だと知る
暫くするとMP回復の薬草を採取した場所へ辿り着く、リウはMAPを展開し、表示を拡大し、月明かりの下でも薬草採取が可能となった
『白銀龍』は暗がりでリウが薬草を採取できる事を不思議に思いながらも黙ってリウを見ていた
リウはMP回復の薬草を計130個収集し、その日の収集を終える
寝る為に1人分の簡易陣地を作成し、アイテムボックスから寝袋を出し、眠り始める、リウが眠り始めると、寝袋から『白銀龍』は抜け出し、具現化魔法の修練を始める
リウの魔力を纏うを見て、自分の魔力を纏うのとの違いを調べることからはじめる、それは人間のリウの方が自然に魔力を纏っている事を知る
その日から『白銀龍』はリウ達が寝てから、魔力を纏う修練を行う用になる
もともと龍の『白銀龍』は人間よりも魔力が多く、一晩中魔力操作をしても枯渇することなく修練が可能だった
ただ、寝ずに修練していたせいで、次の日から『白銀龍』は昼寝ばかりする事になるが、『アイギス』のメンバーは龍は昼寝好きなのだと間違った常識を覚える事になるのだった
次の日、リウが目を覚ますと『白銀龍』が魔力を纏って座っていたのを見て、周囲を警戒してくれたと思い、撫でていると『白銀龍』は寝ずに修練をしていた事を告白し、リウは「無理しないでね」と告げ抱きしめる
『白銀龍』はリウに抱きしめられながら眠り始め、リウは保存食を食べながら簡易陣地を解除し、「身体強化」と「速度強化」を唱え、『白銀龍』をリュックに入れ、魔力を纏い駆けていく
MPが枯渇しそうになれば、休憩をし食事をしながらMPを回復させ、リウは街を目指した、昼過ぎに昨日ノノ達が一泊した場所まで移動し、ここで昼ご飯を食べてから走りはじめる
一方その頃、ノノ達は街へ到着し、宿屋へ戻っていた
5日間の予定を4日間で終わらせ、必要な修練を済ませたノノ達は疲れていて、みんなでお風呂に入り疲れを取る事になった
ノノ達は疲れ、お風呂の後には寝落ちするように眠ってしまった
クラシスとリズは宿屋の1Fの食堂で、リウの帰りを待っていた
昨日の夕方から森の奥へ向かい、街へと戻る・・・いくらリウが「身体強化」と「速度強化」と魔力の纏いを使用しても、今日の夜頃の到着だと思い、クラシスとリズはここで帰りを待つつもりでいた
リウは昼ご飯後に一気に魔力を纏い街を目指し駆けていた
リュックの中の『白銀龍』はリウの魔力を纏う行為を見て、魔力の操作を自然に展開しているのに気がつく、それは龍である自分の魔力操作とは違うものだった
リュックの中で『白銀龍』はリウと同じく魔力を纏い、少しでもリウの魔力操作を学ぼうとした
リウはリュックで『白銀龍』が魔力操作をしているのを感じていたが、リウは止めることなく街へ向かって駆けていく
暫らく駆けてリウが街へ到着したのは、夕方を過ぎ夜になりかけの時だった
宿屋では食堂で商人と冒険者が食事をし酒を飲んでいる状況だった
その中でクラシスとリズが食堂の入り口付近に座っていたので
「ただいま、2人もここで食べているの?」
リウはクラシスとリズにいつも通りの感じで話かける
「おかえり、さぁ、部屋へ行こう」
クラシスはそう言ってリウの手を掴み部屋へと向かう
リズは食事代を支払い、2人の後をついていく
部屋へ入ると『アイギス』のメンバーが座って待っていた、みんなお風呂に入り昼寝をした為に、みんな元気そうだった
「今帰ったよ、みんなも無事戻って来れて嬉しいよ」
そう言ってリウはみんなの傍に座りリュックを降ろし『白銀龍』を膝の上に降ろした、どうやら晩ご飯はまだ食べていないみたいなので、アライズは1Fへ行って晩ご飯を持ってきてもらうようにお願いしに行った
暫くして料理が運ばれ、みんなで晩ご飯を食べはじめる
リウは忘れる前に、MP回復の薬草130個をリズに渡し、アイテムボックスに保管してもらう
「これでMP回復の薬草はストックしておこう。暫らくは、収集しなくても大丈夫でしょ」
リウはにへらと笑い食事を始める、疲れてはいたが身体が食事を求めていたので、リウは食べ続け、果実酒を飲みはじめた所で寝落ちしてしまう
ノノ達は寝落ちしたリウを隣の部屋に運び布団に寝かせ、頭を撫でてから部屋を出て行った、『白銀龍』もリウと一緒に布団に入り眠りはじめる
ノノ達は部屋へ戻り、リウの無事に帰ってきた事を喜び、リウ1人に無理をさせないようにするにはどうすればいいかを話し合う事になる、それはリウには相談できない事だった、こればかりは『アイギス』の女性陣の中で決めなければならない事なのだから・・・
5日間の予定を4日間に短縮し野営終了~




