0-79野犬襲撃と夜食とか
街を離れ5日目の夕方、晩ご飯を食べているとリウのMAPに赤マーカーの反応が増加していた
食事中にもかかわらず、他のメンバーも馬車の周りに野犬の反応がある事に気がついたみたいだ
「食事中だけど、ノノとココは馬の所に行ってもらえるかな?僕とクラシスとリズで馬車の周りに簡易陣地を作成しよう。土壁の高さは2mの厚さ50cmでよろしく~」
「「はい」」
「土壁をさっさと作って食べなおすわよ~」
「壁で囲めば暫らくは大丈夫でしょ」
そういうとノノ達は馬の所へ、クラシスとリズは馬車を囲む土壁を作成していく
「ジャンヌはアライズ達の護衛をよろしくね。野犬の接近までは余裕はあるけど、保険として守ってやってね」
「はい!」
「私たちは料理を温めなおしますか~」
「「そうですね~」」
アライズ達は料理を温めなおす為に馬車へと向かっていった
ジャンヌは馬車の入り口で槍を構え警戒している
暫くすると馬車を囲むように四方を土壁で囲み終わる
流石に2mの土壁を超える事ができないみたいで、野犬は土壁の向こう側で吠えていた
野犬の接近で馬が興奮していたが、ノノ達が危険が無い事を馬に知らせると、興奮も収まり、静かになっていった
土壁の作成を終えたクラシスとリズが戻ってきて
「まず、食事中は簡易的な土壁で十分でしょ、食後にもう少し頑丈な陣地を作成すれば見張りも無しで寝れるでしょ」
「土壁だけども大丈夫だけど、馬と馬車を個別に土壁で囲めば、馬も安心して寝れるんじゃないかな?」
「クラシスとリズも『氾濫』前よりスムーズに土魔法を使える様になったね~」
「まぁ、多少は魔力も上がったしね~」
「野営の簡易陣地は任せて~」
クラシスとリズはそう言ってアイテムボックスからお酒を取り出し飲み始める
そういえば街を離れ初めての飲酒かもしれないな
「あんまり飲み過ぎないようにね~」
「あい~、今日はこの1本だけで我慢します」
「ご飯も美味しいからお酒がすすみます~」
馬の方に向かっていたノノ達も戻ってきて
「馬が興奮してた~」
「今日は馬の傍で寝ますね~」
といっていたので、ノノ達は今日の夜は馬の傍で寝るみたいだな
馬の周りも土壁で囲むから寝る場所もしっかり作成すれば大丈夫だろ
「料理温めなおしましたよ~」
馬車からアライズが鍋をもって戻ってきた
アンナとアンナも紅茶と果物を持って戻ってくる
晩ご飯の途中でひと仕事してきたので、紅茶は美味しいし、温めなおしてスープは上手い
それにカットした果物も疲れが取れた気がして嬉しいな
それにしてもMAPを常に見ていなかったけど・・・いきなり野犬が現れたな
「そういえば、野犬の襲撃は街を離れて初めてだけど・・・、いつもこんな感じなの?」
「さぁ、野犬が群れる事は良くあるはずだけど・・・、いきなり現れた気がする」
「それに今回はノノ達が気がついたから良かったけど、普通の冒険者や商人なら危ない事になっていたはずよ」
それを聞いたノノ達は得意げな顔でぱくぱくと食事をしていた
今回はジャンヌも野犬の反応に気がつき率先してアライズ達の護衛についたくらいだし
クラシスとリズは野犬の襲撃に慣れていたのか、スムーズに土壁を作成し安全を確保していたなぁ(=_=;
この辺が初心者とベテランの違いなのかもなぁ
アライズ達も突然の襲撃で少しだけ緊張したみたいだし
食後にアリサとアンナに話をした方がいいな
「アライズとアリサ、アンナ、突然な襲撃だけど大丈夫だったか?」
「はい、みんなの強さは知ってますから~」
アライズは微笑みながらリウ達を見ていた
アリサとアンナも頷き、微笑みながらみんなを見ていた
「私達も早く強くなりますから~」
「そうしたら一緒に戦ってくださいね~」
アリサとアンナはそんな事を言ってきた
まだ、魔法の修練もまだだし、この2人が戦力になれば馬車を走らせながらの、移動砲台として戦えるはず
「それなら次の街へ行ったら、アライズとアリサとアンナは野営しながら魔法の修練しよう」
「はい、楽しみにしてます~」
アライズはにこにこしながらリウの話を聞いていた
リウ達は土壁の向こう側から、野犬の吠える声を聞きながら食事をしていた
リウはMAPを展開し、馬車の周りの赤マーカーの反応を見ていたが
周囲に野犬が30匹以上集まっているのがわかった
土壁を破壊する事が出来ない野犬は吠えることしかできないでいた
「食後にクラシスとリズに馬車を中心に『かまくら住居』の作成をお願いね。ノノとココとジャンヌは馬の周りに土壁と寝るスペースの設置ね。アライズ達は晩ご飯の片付けをお願いね。僕は野犬を少し討伐するからさ~」
「1人で大丈夫?」
ノノが心配そうに声をかけてきた、リウはノノの頭を撫でながら
「大丈夫だよ、土壁の上からの魔法での狙撃だし、野犬の前には出ないから安全だよ」
「そっか、危なくないならイイ」
「こっちの準備が終われば手伝うね~」
「そうですね、3人でちゃっちゃと終わらせてリウの手伝いしましょ」
「それならリウの手伝いは3人に任せるね、私たちは住居の作成と、トイレと浴槽を作成するわ」
「生活魔法で清潔は保ってるけど、そろそろ浴槽でゆっくり体をほぐした方がいいからね」
クラシスとリズは簡易陣地の作成をしてくれるみたいだな
街から離れてから、浴槽でまったりしてなかったから
浴槽と聞いてアライズ達も嬉しそうな顔をしている
「まずは食事をしっかり食べてからでやっていこう」
「「「はい」」」
『アイギス』のメンバーはアライズ達の食事を堪能し、夜の作業を始める
ノノ達は馬を囲むように土壁を作成し、馬の周りでノノ達が寝れるスペースを作り
馬にブラッシングをしリウの手伝いへと向かう
クラシス達は馬車を囲むように『かまくら住居』を作成する
馬車を土魔法で円形に囲い、周りにトイレと浴槽を作成する
浴槽にお湯を入れ、いつでもお風呂に入れるようにし、リウ達の手伝いへ向かう
アライズ達は食事の後片付けをし、次の日の朝食の下ごしらえを行っていた
また、リウ達が野犬の討伐をしているので、戻ってくる前に紅茶の準備をし
馬車の前にコンロを置き、コンロで焚火を熾す
これで夜も多少は明るいし、それに紅茶用のお湯も沸かせる
リウは食後に土壁の高さまでに足場を作成し、2mの土壁越しに野犬を狙撃していく
1発1発に魔力を込め、魔力の操作を確認しながら狙撃していった
暫くするとノノ達もリウの手伝いに来て、一緒に野犬を狙撃していく
狙撃を開始したノノ達にリウは四方の土壁に足場を作成し
リウ、ノノ、ココ、ジャンヌの4人で四方で狙撃を始める
「ノノ達も魔法を撃つ時は、魔力操作をしっかりして撃ってみて!」
「「「はい!」」」
「今日の野犬の討伐は、実戦形式での魔法をしようするから、しっかり考えてやってみてね」
「一撃で倒す~」
「魔力をぐるぐる~ぽん!」
「圧縮からの回転して撃つ~」
ノノ達は各自で考えながら魔法を使用してるみたいだ
もっとも教えるよりも実戦で魔法を使った方が効率がいいからね
MPの枯渇よりも前に野犬討伐を終える事が出来た
最終的には野犬34匹が馬車の周りにうろついていた事になる
討伐後、野犬をリウのアイテムボックスに保存し
簡易陣地へ4人は戻るのだった
戻る前にリウは全員に生活魔法を唱え、リフレッシュして馬車へと戻る
馬車の前ではアライズ達が紅茶の用意をしていた
「みなさん、お疲れ様です。紅茶をどうぞ~、それと果物も食べて下さい~」
「助かります、のどが渇いて」
「林檎うまー」
「はぁー、紅茶でまったり~」
「久しぶりに魔法を撃った~」
今日の魔法攻撃でジャンヌだけ魔法に苦手意識があるので
魔法を撃つのにも緊張しているみたいだ
それでも野犬を一撃で倒せる様になったし、もう少し自信を持てばいいんだけどね
「あれ、野犬は終わっちゃった?」
『かまくら住居』とトイレと浴槽を作成し終え、クラシス達がやってきた
どうやら土魔法での作成は完成したみたいだけど、前回よりも短時間で完成したな
「こんなに早く完成したの?」
「なんかスムーズに土魔法を使えるようになったみたい」
「それにMPの消費も抑えられてるみたいなんだけど・・・」
「土魔法の扱いが上手になったのかな?」
「何にしてもみんなの力になれるから嬉しいわ」
「そうね、野営でも有利になるし好いことよ」
クラシスとリズは土魔法の熟練が上がったのかもしれない
もしくは、スキルLvが上がったのかもしれない
「それでも2人ともお疲れ様、僕は最後でいいから女性陣からお風呂に入っていいよ」
リウはそう言ってコンロの焚火の所に座り、薪を投入していた
ノノ達は相談し、順番にお風呂に向かっていった
リウはコンロ焚火の傍に土魔法で寝る場所を作成する
そこにマントを敷き、寝袋をまくらにしぼんやりしていた
リウは夜空を見上げ、星を見ていたが、知っている星座が無い事を知る
もっとも星座は数得るほどしか知らなかったので、あまり気にはしていなかったが・・・
リウは今日の野犬討伐で魔法の扱いが上手になったはずと思いながら
魔法の修練をしていた、魔力の圧縮をし、魔力を高速回転しながら維持する
そういう修練をお風呂の順番まで行っていた
お風呂の順番までやっていたので、お風呂に入る頃にはMPの枯渇でリウは気を失っていた
それを知ったノノ達は、リウの魔法修練は1人でやることを禁止とした
その日の夜は、馬の隣でノノとココが、コンロの焚火の所にはMP枯渇のリウとジャンヌが寝る事になる
クラシスとリズはお酒を飲んだので、お風呂の後はすぐに寝てしまった
アライズ達はお風呂の後に、リウの所へ向かい、寝ている傍に夜食を置いてから寝る事になる
ちなみに、アライズの夜食は火の番をしている人しか食べれないという事で、レアな食事として知れ渡る
気を失ったリウが夜中に目を覚ますと、夜食が準備しており、ジャンヌと一緒に食べる事になる
夜食は『ひよこ亭』でのサンドイッチになっており、あまりの美味しさに毎日でも火の番をしてもいいと思う出来だった
野犬に囲まれると、襲撃よりも守りを固めたくなります
夜食は今回初登場




