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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
65/354

0-65ダンジョン戦闘⑦とか

ダンジョン挑戦3日目、6Fの入り口付近の安全地帯で一泊した

3F~5Fの魔物よりは、6Fの魔物は強かった

それに魔物も群れで移動しているみたいで、「アント」は5匹以上の群れで移動していた

そのかわり「キラーハント」は単体で移動していたが

5Fの大型の影犬以上の強さでリウの魔法障壁を破りそうな雰囲気だったので

「キラーハント」との戦闘では、『具現化(盾)』の『イージス』を展開し

他のメンバーがライフル杖での一斉射撃で討伐していた


リウはMAPを展開し、周囲を警戒しつつ移動していたが

「アント」は通路の壁をぶち貫いて現れるためにMAPで警戒していても対処に困るみたいだった

その為、ノノとココも周囲を警戒し移動していた


ちなみに地図はクラシスに渡し、道案内をお願いしていた


突然現れる「アント」にココとリズとリウが魔法障壁を張り

魔物の攻撃を完全に防ぎながら討伐していく

暫くするとノノとココが通路の壁から出現する「アント」の反応を感じるようになる


「通路の右側から反応あり、数は6匹~」


ノノが魔物の出現を教えてくれる、ココがメンバーの周りに魔法障壁を展開す

ジャンヌとクラシスとリズがライフル杖を構える、リウが魔法障壁を展開し


「ココ、魔法障壁は僕が展開するから、攻撃をよろしく!」


ココは頷き魔法障壁を解除し、ライフル杖を構える


「「アント」の攻撃からは完璧に守るから、『ボルト』で一斉射撃よろしく~」


リウは魔法障壁の硬度を上げる、「アント」は障壁を破る事が出来ずに体当たりをしてくる

メンバーによる魔法の一斉射撃で「アント」は、魔法が被弾するたびに後方にふっ飛ばされるが、何度も障壁に向かって体当たりを仕掛けてくる


「『ボルト』の魔力の圧縮の濃度を増すイメージで!圧縮した魔力の回転力を上げて!!」


魔法攻撃の『ボルト』のイメージを『アイギス』のメンバーに助言する

濃度を増す事で攻撃力を上げ、回転力で貫通力を上げる

リウのアドバイスを聞いてメンバーは、『ボルト』の発動は遅くなったが、貫通力が上がり、被弾するとふっ飛ばすことしかできなかった「アント」が、被弾とともに破壊する事が可能になった

それにより「アント」の頭部に攻撃が当たると、それだけで「アント」を倒す事が出来た


「狙うは頭部、もしくは、足を狙って!!」


「「「はい!!」」」


「『ボルト』が貫通するなんて・・・」


「「アント」は硬いはずなのに・・・」


ノノとココとジャンヌはアドバイスの指示を忠実に守り、1体ずつ「アント」を撃ち貫いていった

クラシスとリズは無属性魔法『ボルト』で「アント」を撃ち貫くという事に驚きつつ、魔法で攻撃をしていた

やっぱりノノとココとジャンヌは2日間の魔法攻撃で魔力が上がったみたいだ

『ボルト』を連続で発動したのに、MPに余裕があるみたいだ

暫くすると、「アント」を全滅する事が出来た

魔石はリズがアイテムボックスに保存し、ノノとココが周囲を警戒する

リウはMAPを展開し、周囲に赤マーカーの反応がないか確認している


「周りに魔物の反応は無いみたいだね」


ノノとココも頷き周囲に危険が無い事を知る

ジャンヌも周囲を警戒しているが、まだ、ノノとココよりは周囲の気配を知る事ができないみたいだった

クラシスとリズはさっきの『ボルト』の威力について話合っていた


「それでリウ、さっきの『ボルト』の攻撃だけど・・・」


「なんで『ボルト』の威力が上がったの?」


さっきの『ボルト』の事をクラシスとリズが聞いてきたので、リウは思った事を話し始める


「『ボルト』の威力が上がった事?圧縮した魔力の濃度が濃いほど威力が上がるのは知ってるよね、もっとも圧縮するには時間もかかるから実践向きではないけどね。それと魔力の回転力を上げたのは、『ボルト』の発動した魔力の補正と、回転した事による貫通力の向上かな」


「それが『ボルト』で「アント」の頭部を貫通する事が出来たんですね」


「リウの魔法障壁が無いと、この作戦は無理な気がする」


クラシスとリズは魔法障壁ありきの作戦だと気がついたみたいだな

ノノとココとジャンヌは魔力の圧縮と回転を各自修練しているみたいだった


「『ボルト』発動まで時間がかかりすぎる~」


「威力は段違いに強くなった~」


ノノとココは『ボルト』1発で撃ち抜いた事に喜んでいるが、発動時間が長い事にどうしたらいいかを悩んでいるみたいだった

ジャンヌは他の4人よりも魔法での攻撃に慣れてないみたいで、右手で魔力を圧縮し、回転していた


「これは修練あるのみですね」


右手の魔力の塊を操作しながら話しだす

それでもアドバイスを聞いただけでリウよりも上手に魔力操作をしているみたいだった


「『ボルト』発動が遅いのは、これからの修練でなんとかなると思うから頑張って!上手く『ボルト』が発動できれば「アント」どころか「キラーハント」も討伐がスムーズにいくはずだからさ~♪」


それを聞いたメンバーはわくわくした表情で話を聞いていた

そして各々の右手で魔力操作をし始める

それを見たリウは魔力が切れないか心配し


「あんまりMPを消費しないようにね、今日はまだまだ戦闘をする予定だからね~」


「「「はい!」」」


ノノとココとジャンヌは魔力操作をしつつ、元気な返事をしてくる

クラシスとリズは魔力操作に長けている為、数回の修練で濃度の濃い回転力の上がった魔力の塊を発現していた


「ふぅ、なんとか維持する事が出来た」


「それにしてもリウの魔法に対する知識はどこから来るの?」


「これは知識どうこうじゃないんだよ、魔法の知識が無いから、魔法としての常識を考えてないのかも・・・」


「たしかにリウの魔法は一般的でない事が多いですね、理論よりもイメージを重視したり、初期魔法をここまで手を加えるのも聞いた事がありません」


「これは冒険者というよりも、魔法の研究者みたいな考えをしていると思います」


「それは褒めてるの?」


「「褒めてる褒めてる」」


クラシスとリズが声を揃えて、そんな事を言ってくる

それにしても魔法の研究者ですか・・・そんな人たちがいるんだ

それなら魔法学校とかも存在してるのかな?

そのへんは家に帰ってから2人に聞けばいいか~♪


「それじゃ、先に進もうか~」


「「「はい~」」」


ノノとココとジャンヌは歩き出すと同時に右手の魔力操作を解除し歩み始める

ノノとココは周囲の警戒を再開し、ジャンヌはライフル杖を構え歩き出す

クラシスは地図を見ながら指示を出している

リズは後方の警戒をしながら歩きだす

リウはMAPを展開し、赤マーカーの位置を確認し歩き出す


「近くの安全地帯へ向かおう、MPの回復もしたいから着いたら休憩ね~♪」


「「「はい!」」」


ノノとココとジャンヌは元気よく返事を返す

クラシスとリズは頷き、地図を見ながら道筋を確認していた


「それなら次の通路は右に進みましょう。魔物の反応はあるけど、その先に安全地帯が存在してます」


「それなら右へ行こう、ノノとココは警戒よろしく。後方はリズが警戒してね」


「「はい!」」


「任せて!」


「僕とジャンヌとクラシスは「アント」の出現に注意しつつ進もう!」


「「はい!!」」


ノノとココの周囲警戒よりも先に攻撃を仕掛けてくる可能性も考えないといけない

警戒は二重にしないと不安でしょうがないのだ・・・


その後、安全地帯に着くまでに3度ほど「アント」の襲撃を受ける事になる

リウの魔法障壁と『イージス』によって攻撃を受けることなく安全地帯へ到着する


安全地帯では土壁で簡易陣地を作成し、昼ご飯を食べて昼寝をする事にする

もっとも布団で仮眠をとると、リウは寝すぎるため、敷物を敷きマントに包まる事で休憩をする事になる


この日は10Fを目標に進むはずが、昼ご飯までに6Fの真ん中付近までしか移動出来ていなかった・・・


昼ご飯は6Fの真ん中付近で・・・

ダンジョン挑戦3日目でどこまでいけるか(=_=;

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