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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
63/354

0-63ダンジョン戦闘⑤とか

「ゆさゆさゆさ~」ノノとココは、リウと一緒の布団に寝ていたが

いつまでも起きないので左右から揺らして起こそうとしていた


「起きて、リウ起きて~」


「そろそろ出発しよ~」


昼寝のつもりで寝ていたリウは1時間以上も寝ていた

あまりにも起きないリウに対して

クラシスとリズはノノとココに強制的に起こしてもらう様お願いしていた


「起きて、リウ~、クラシスとリズが怒ってる~~」


「クラシスとリズが睨んでる~~」


「ビクン」リウは一瞬震えた気がした・・・

リウはぼんやりした感じでむくりと起きだす


「ん~、よく寝た」


「おはよ、リウ」


「やっと起きた~」


ノノとココは「ほっ」とした感じでリウを見ていた

ひょっとして寝過ぎたのかな?

周りを見てもクラシスとリズが困った顔でこっちを見ていた


「寝過ぎた?」


「1時間以上は寝てたかも」


「揺らしても起きなかった」


「そっか、ごめんね。この布団で寝るの初めてで気持ちよく寝ちまった」


そう言うとクラシスとリズが近づいて来て


「そういえば、前回は布団で寝てなかったっけ?」


「毎日見張り・・・してた?」


リウはぽりぽりと頬をかきながら苦笑していた


「まぁ、今日初めて使ってみたけど寝心地いいね。家に帰ってからも使いたいかも、今はノノとココと一緒に横になったけど、ぬくぬくで良かった」


「「えへへ、ぬくぬく~」」


一緒に寝るのはノノとココ的には問題ないみたいだな

リウはノノとココの頭を撫でながら、また3人で昼寝しようと思うのだった


「リウ、熱い紅茶を淹れたから飲んで~」


ジャンヌは1人でお湯を沸かし、紅茶を淹れてくれた

リウはあったかい紅茶をちびちびと飲み目を覚ます


「ジャンヌ、ありがとう~」


紅茶を飲みほし、出発の準備をする

布団をアイテムボックスに保存し、装備を整える

リウの準備が完了すると、クラシスとリズは土壁を解除し

『アイギス』のメンバーは安全地帯に姿を現す


「ごめんね、寝過しちゃって。今から3Fへの階段に道案内するから~」


「3Fの安全地帯が今日の宿泊場所なの?」


「そうだよ、土壁で簡易陣地を作成して宿泊するつもり」


そういうとリウは地図をメンバーに見せる

今の現在地の2F地図を見せる、それと3Fへの階段の場所を指さす

それと3Fの地図も広げ安全地帯の場所を知らせる

現在地から3Fの階段までは、距離と戦闘回数を考えて夕方頃には着きそうである

もっともダンジョン内では時計も無いので、体内時計で時間を計るしかないが


「今はこの辺だから・・・、ここが3Fの階段ね。時間的に2~3時間で階段に着くと思う、周囲に魔物の反応があるから数回は戦闘をすると思う」


そういうとノノとココとジャンヌは周囲を見渡し、警戒を強める・・・

周囲の反応の多さにびっくりしながらも


「反応はいっぱいあるけど、群れの数が少ないので問題ない~」


「4匹くらいなら一斉射撃でいけます!」


ココの一斉射撃を聞いて、ジャンヌが槍からライフル杖に装備を変えていた

槍をココのアイテムボックスに保存していた


「ジャンヌの魔法の腕前は上達した?」


「はい、無属性Lv1ですが。影犬ごときに負けません~」


ジャンヌも討伐クエストで魔法の修練もしっかりやったみたいだな

ノノとココとジャンヌとリズが杖を構えて一斉射撃をするとしたら

4匹いないなら一瞬で討伐しそうだな


「それじゃ、僕が周囲の警戒と魔法障壁を担当するから、ノノとココとジャンヌとクラシスは魔法で攻撃、リズは周囲の警戒をよろしく」


「「「はい」」」


「しっかり狙えば魔法で一撃だと思うよ」


「後方は任せてね」


「それじゃ、進もう。暫らくは通路をまっすぐ進めば大丈夫だし、付近に冒険者もいないみたいだ。階段までは3回ぐらいの戦闘は覚悟してね」


リウは最短で3F階段までの行程を教えながら歩きだす

階段まで4回の戦闘をし、魔石は合計20個になっていた


「3Fへの階段に着いたけど、疲れは無いかい?」


リウは予想以上に戦い続けたメンバーに声をかける

魔法での攻撃ばかりしていたのでMP回復がギリギリみたいだ


階段前は安全地帯ではないが、リウはノノとココとジャンヌに休憩を勧める


怪我こそないが、激しい連戦で精神的消耗が激しいみたいだ


「階段前は安全ではないが、みんな座ってていいよ。もしもの時は魔法障壁を展開するから休憩しよう」


そう言ってココはメンバーに林檎を配り始める

各々で敷物を敷き、座って林檎を齧る

リウはMAPを展開し、周囲を警戒する

リウだけは座らずに立ったまま林檎を齧っていた


もう暫らくしたら、3Fへ向かおう

3Fの安全地帯は30分も歩けば着きそうな距離にあるし

今日はそこまで進めれば大丈夫だろう


15分も休憩してると、ノノとココとジャンヌの疲れも取れたみたいで

階段を使い3Fへ移動する


ダンジョン3Fも1~2Fと同じ作りの通路になっているっぽいな

少しだけの通路に光と、魔物の沸き具合

ただ、2Fよりも群れの数が4匹以上な気がするな


隣のノノとココも周囲を警戒していたので

魔物の反応している数を知り、少しだけ緊張した顔で周囲を見渡している


「3Fは群れの数が多そうだし、ライフル杖からの遠距離射程からの攻撃をメインでやって行こう」


「「「はい」」」


「了解~」


「まっかせないさ~」


リウだけは右手に小型杖を装備し、左手はいつでも魔法障壁を展開できるようにしていた


「それじゃ、安全地帯まで案内するから、リズ以外は攻撃をよろしく!」


「私は後方を警戒するから、もしもの時はこっちにも魔法障壁よろしくね~」



『アイギス』メンバーは安全地帯までの移動までに4回の戦闘を行った

それと時間的には晩ご飯近くの時間になったみたいで

『アイギス』メンバーの集中力が切れそうだった


安全地帯に着くと、疲れが見れるメンバーを休ませ、リウが土壁を作成し

壁際に土魔法で隠し部屋を作成する、もちろん見た目以上に頑丈な壁を作成する

晩ご飯は、ココのアイテムボックスに保存している調理済みの料理を食べる事にする

久しぶりにお風呂は諦め、生活魔法で清潔に保つ事だけは気を付けていた


ダンジョン3Fに到着、3F安全地帯で一泊します

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