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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
61/354

0-61再びキャラバン到着とか

次の日からノノとココとジャンヌとで連日クエストを行っていた

日替わりで攻撃役、周辺警戒役、魔法障壁役を交代しながら・・・

最初にジャンヌが攻撃を、周辺警戒をノノが、魔法障壁をココが担当していた

次の日にノノが攻撃を、周辺警戒をココが、魔法障壁をジャンヌがという感じで

3日間で全員の役が回るようにし、4日目に休日とし、5日目から3日間クエストをする


また、リウとクラシスとリズがクエストの3日間を1人で担当し

他の人は森で薬草採取を担当していた


ノノとココとジャンヌがランクEになるまで1ヵ月近くかかったが

『アイギス』としては充実した日々であった


リウとノノとココとジャンヌは揃ってランクEになり

再び、ダンジョンへの挑戦を考えるようになる




リウは5日後の定期馬車の予約をし、『アイギス』メンバーの装備の向上を行う事となる

ライフル杖に魔石を追加し、魔法の攻撃力を多少Upした

ライフル杖は『アイギス』メンバー全員が1本ずつ所持していた

これでダンジョン6F以降も攻略可能になるはずだ

それと全員の革鎧を部分的に金属で覆ったので

ハーフプレートに革鎧が合わさった感じである


問題はダンジョンでの討伐スピードだった・・・

前のダンジョン挑戦の時は、ノノとココとジャンヌを育てるためにゆっくり攻略したのだが、今回は目標ダンジョン10Fの突破である



リウは『ひよこ亭』で晩ご飯を食べ終わった後に、『アイギス』のメンバーに今後の予定を話していた


「5日後に定期馬車でキャラバンへ向かいます。僕たちもランクアップしたから、ダンジョン10Fを目指すつもりです」


「出発まではクエストするの?」


ノノが定期馬車までの日までの予定を聞いてきたので


「基本的にクエストはしません、クエストに関係なくライフル杖の修練をして下さい。それとココとリズは食料などの購入をお願いね」


そういって2人に3000Lを手渡す


「それで必要な物を買ってね、食べ物から飲み物、みんなの意見を聞いて購入してもOK」


「はい、食料の追加をします」


「それじゃ、お酒も購入しちゃおう~」


「ノノとココは食料関係をお願いね。クラシスとリズはお酒と備品の購入をお願いね。ジャンヌは僕とポーションをギルドに納品ね」


「「はい」」


ノノとココは揃って返事をしている


「今度は長期のキャラバン生活だし、何本買おうかしら~」


「つまみも何か買わないと~」


クラシスとリズは食後の晩酌の事で頭がいっぱいみたいだな


「わたしはリウと一緒にギルドに行けばいいの?」


「そうだよ、ポーションを納品したら、手持ちの薬草をポーションに作成するから手伝ってね」


「はい、頑張ります」


これで明日からの予定は決まったな


「それじゃ、明日はよろしくお願いね。」


『アイギス』は一軒家へ戻り、リウはポーション作成をしに倉庫へ向かう

他のメンバーはみんなでお風呂へ向かっていた

リウは手持ちの瓶の分だけポーション作成をし寝る事にした




次の日から各々で食料の調達や備品の手配などを行っていた

リウとジャンヌはギルドにポーションを納品したり

再び、ポーション作成し、ギルドに納品する

そうやって『アイギス』の生活資金とダンジョンでの回復アイテムを入手していた


そんな感じで5日後の定期馬車の予定日

『ひよこ亭』のアライズさんと門番のライキスさんに

キャラバンへ長期滞在する旨を伝える

3週間から1ヵ月を目処にダンジョン挑戦する事などを知らせる

2人からは心配する声と、激励の言葉を頂いた


『アイギス』メンバーは定期馬車へ乗り込み


「それじゃ、キャラバンへ行こうか~」


「「「はい」」」


ノノとココとジャンヌは元気に返事をする

クラシスとリズは慣れた様で仮眠をとる姿勢のまま・・・寝ていた

2人にはキャラバンに着いてから簡易陣地の構築作成をお願いするつもりだから

今のうちに体力と魔力を温存していた方がいいのかも知れない


「3人も仮眠をとっていいよ、僕が周囲を警戒してるからさ~。異常があればみんなに知らせるから大丈夫だよ」


リウがそう言うと、ノノとココは寄り添うように仮眠をとりはじめる

ジャンヌはリウの傍で周囲を経過していた

一応、リウもMAPを展開し、周囲を警戒していた


キャラバンまでの道筋に赤マーカーの反応は無いな

周囲に問題が無いのを知ると、リウはジャンヌに


「ジャンヌ、周囲に危険は無いと思う。少しだけ横になりな」


そう言ってリウは横になる、ジャンヌは一瞬悩みはしたがリウの隣で横になる


「おやすみなさい・・」


「あぁ、おやすみ」


そう言ってリウは目を閉じる、ジャンヌも同じように目を閉じ眠りはじめる



その4時間後、定期馬車はキャラバンに到着する

門番に挨拶を済ませ、ギルドの出張所へ到着の報告をし、簡易陣地の作成を行う


簡易陣地の場所は前回の場所にし

クラシスとリズに簡易陣地の外周に土壁を2mの高さで作成する

土壁が完成するまでにコンロを設置し、周囲にイスを配置する

リウは『かまくら住居』を構築作成を行い

大猪の突進にも耐えられる強硬な壁を作成する

住居の内部は大きめの布団を敷く事が出来る広さを有していた


暫くするとクラシスとリズが外周の土壁の作成を終え戻ってくる

ノノとココとジャンヌは昼ご飯の準備をしていた

準備と言っても、出発前の5日間で調理した料理をアイテムボックスから取り出すだけであるが・・・

作り置きしたトマト煮やスープ、焼きたてのパンに焼き串に焼き鳥などもテーブルに並んでいた


「ご飯の準備おわったよ~、戻ってきて~」


ノノが昼ご飯の完成を知らせてきた

クラシスとリズ、リウもコンロの場所に集合している

ジャンヌは紅茶を淹れている


「それじゃ、昼ご飯にしようか~」


「「「はい」」」


「お腹ぺこぺこ~」


「前回よりも効率よく住居が完成したね~」


時間的には遅めの昼ご飯になった、前は住居完成までに半日かかったから

それを考えると今回の住居完成までの時間は半分以上短縮した事になる


食事をしながらリウは『アイギス』のメンバーを見ながら


「今日はダンジョンへ行かないので、住居を住みやすいようにしよう」


「土壁の補強とか?」


「コンロの傍を囲い、食事しやすく?」


「住居の壁も補強しましょ」


ノノとココとジャンヌは簡易陣地の弱点を考えているみたいだ

クラシスとリズは住居の傍にトイレを作成し

住居からトイレまで通路を作成する

それとリウは万が一の事を考え、地下室を作成する

地下室作成はリウとココとリズの3名で行った


クラシスとノノとジャンヌは住居の傍に土壁で浴槽を作成し土壁で見えなくした

これで住居は完成である、浴槽とトイレに寝室、もしもの時の地下室


これで今日の夜は見張り無しで、ゆっくり眠れそうである

リウはキャラバンで初布団なので少しだけ楽しみであった


やってきましたキャラバン~♪

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