表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
59/354

0-59キャラバンからの帰還③とか

リウは見張りをしながらMAPで周囲を警戒していた

簡易陣地の周囲は野犬の反応も冒険者の反応も無く静かな夜だった


リウはみんなが寝静まったので、土魔法で足元に地下へ続く階段を構築していた

階段の幅は1人が通れる広さで、階段の高さは180cmあれば十分

階段の構築と同時に壁と天井を補強しつつ作成していく


階段を20段作成して地下1階相当の深さまで掘っていった

掘った先に部屋を構築するとしたら・・・換気用の穴を作らないとダメか

地下室を構築する前に地上へと戻る


コンロに薪を入れ、見張りをする為にMAPを展開し周囲を警戒する

周りに赤マーカーの反応があるが距離が離れているから大丈夫だな


そろそろジャンヌを起こすか・・・


「ジャンヌ起きて、起きて」


ゆさゆさとジャンヌをゆらし起こす

ジャンヌはむくりを身体を起こし「ぼ~」と周囲を見渡しリウを見てから


「おはようごじゃいます」


そう言ってぺこりと頭をさげる、少しだけ寝ぼけてるかな?

ジャンヌは目がしぱしぱしているみたいなので淹れたての紅茶カップを渡す


「はい、熱いから気を付けてね」


「あい、いただきます」


「ふぅー、ふぅー、コクコク・・・」


ジャンヌはゆっくりと紅茶を飲む、少しずつ目が覚めてきたかな?

リウは仮眠をとる前にジャンヌに「身体強化」と「速度強化」を唱える

アイテムボックスから林檎を2個取り出しジャンヌへ手渡す


「それじゃ、僕は少し仮眠をとるから2時間くらいしたら起こしてくれる?」


「はい、しっかり見てますから、ゆっくり寝てもいいですよ」


「それはダメ、2時間後に起こして、起きたらジャンヌに少し手伝ってもらう事もあるしね。それじゃ、おやすみ~」


「おやすみなさい~」


リウはそう言ってマントに包まりコンロの側で横になる

暫くすると寝息が聞こえてきたのでジャンヌは見張りを開始する


ジャンヌは危険回避のスキルは修得してはいないが

ノノとココと一緒に周囲を警戒していたので

多少は周囲に異変があるかどうかはわかるようになっていた


ジャンヌは紅茶を飲み、リウから渡された林檎を齧る




2時間後、ジャンヌはリウを起こした

リウは寝起きに紅茶を飲み、ジャンヌとともに見張りを行った


「何もなかった?」


「はい、周囲にも変化なし」


「そっか、今日はいい夜だね~♪」


リウはイスに座りながら天上の星空を見ていた

ジャンヌも一緒になって星空も見上げていた


「そうですね~、こんな日がいつまでも続けばいいのに・・・」


「続くよ~、もっともっと」


ジャンヌはにこにこしながらリウと話していた

リウはMAPで周囲を確認し、安全な事を確認してから

土魔法で作成した階段へジャンヌを連れて行った


「これはリウが作ったの?」


階段を下り、壁をさわりながらジャンヌが聞いてきた


「そうだよ、土魔法で地下室を作ろうと思ってね」


「まだ、階段しかできてないけど?」


階段の先は、壁になっており部屋は存在してなかった・・・


「階段を作成したら、仮眠の時間になっちゃってね」


「あの短時間で階段を作ったんですか・・・、相変わらずすごいですね」


「・・・そなの?」


「えぇ、魔法のみでここまで作成する魔法使いはめずらしいです」


そういえば、一軒家の地下室は魔法のみで作っては無いみたいだったな

土魔法のみでは強度的には無理があるのかな?


「こんな感じでうちの一軒家にも地下室を作ろうと思うんだけどさ、土魔法だけで作るのは無理なのかな?」


「魔法には詳しくないですけど、リウなら作れるんじゃないですか」


「そっか、朝までに実験的に部屋を構築して作成してみるからさ。少しだけ1人で見張りをお願いしてもいいかな?」


「任せて下さい、リウは魔法の修練をして下さい。土魔法は今回の簡易陣地でもわかる様に、極めて多様性のあるスキルだと思います」


「攻撃性の無い魔法だからね、それじゃ、30分したら見張りに戻るから、それまで1人になるけどよろしくね」


「はい、お任せを~」


そう言ってジャンヌは階段を上げって行った

リウは階段の先、地下室の入り口の構築からはじめる

地下室の入り口は、1人が通れる大きさ、崩れないように土を圧縮し固める

部屋は一軒家の室内のような作りでは無く

今回の簡易陣地で作成した『かまくら住居』の様に丸みを帯びた室内にした

壁を触った感覚は、まるでレンガの様なかたい硬い感じがする


「このくらい硬い壁なら崩れないな」


作成した壁は耐久性もありそうだし、簡易陣地の隠し部屋として使えそうだ


「そろそろ地上へ戻るか」



地上へ戻ったリウはコンロに薪を入れ、ジャンヌの分の紅茶を淹れる


「おつかれ~」


そう言ってリウはジャンヌへ紅茶カップを手渡した


「ありがと~」


ジャンヌは紅茶カップを両手で持って「ふぅふぅ」しながら飲んでいる


「周囲を確認しても大丈夫そうだから、ジャンヌは楽な姿勢で座ってていいよ」


「朝まで少しだけ横になります・・・」


そういうとジャンヌはマントに包まり寝てしまった

疲れと慣れない見張りで、緊張の糸が切れたみたいだな

リウはMAPを展開し、周囲を警戒している


夜が明けるまで、あと2時間くらいあるか・・・

リウは紅茶を飲みながら、アイテムボックスから焼き串をだして食べはじめる


「やっぱ露店の焼き串はおいしいなぁ」


リウはアイテムボックスに焼き串が100本以上保管していた

もちろん『アイギス』メンバーは知らない


リズのアイテムボックスには酒が50本以上保管している

それは『アイギス』メンバーは知らない

クラシス以外は・・・

草原での野宿・・・まさか2話も書いてしまった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ