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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
58/354

0-58キャラバンからの帰還②とか

夕方になり、クラシスとリズは草原に簡易陣地を構築する

キャラバンの時よりも土壁を高く厚くし、野犬と野うさぎ、もしくは冒険者からの侵入を防ぐつもりで堅甲な作りにした

土壁で周りを囲い、出入り口は作らず、外部から見えないようにした

リウはトイレと住居用の土壁を作りだす

ノノとココとジャンヌは晩ご飯の準備をお願いしていた


リウは土壁を作成しながら、土魔法で『かまくら』を作れないかイメージを固めていた

「丸みを帯びたフォーム・・・、崩れない厚さ・・・」

リウは外見をイメージし、構築していく

「そして、内部は並んで寝れるスペース・・・」

内部のイメージも考え、構築していく


リウの土魔法を見ていた、ノノとココとジャンヌは何が起こっているのか理解していなかった

リウの土魔法で土が盛り上げり、丸みを帯びた形を作っていく

丸みを帯びた土山に、入口と窓が形成し、住居である事を知る

ただ、その住居は3人が知るものとは違っていたので、住居の中を見て驚いていた


「リウ、これは家?」


ノノがそんな事を聞いてきたので、リウはノノの頭を撫でながら


「そうだよ、土壁で作ったのは初めてだけどね」


「そうなの?」


「本当は雪で作るんだけど・・・、土魔法でも作れたね~♪」


ココは壁をぺしぺし叩きながら


「ねね、なんでまるいの?」


「壁と屋根の一体型だからかな?」


リウはココの頭も撫でながら、かまくらが丸い理由を考えるがわからなかった

ジャンヌは住居内に入り


「中は広いんですね、これなら6人並んで寝れますね~♪」


3人には、『かまくら住居』が好評のようだ

たしかに、大きめな布団を3組並べても大丈夫だな

敷物を敷き、大きめな布団を敷いておく


「これで寝るところは完成~♪」


「「「おおぉ~」」」


ぱちぱちぱち、ノノとココとジャンヌが手を叩いて喜んでくれた

その拍手を聞き、クラシスとリズが『かまくら住居』に入ってきた


「これはリウが作ったの?」


クラシスは住居を見て、そんな事を聞いてきた


「そだよ、作る前のイメージを固めるのに時間をかけたけど・・・」


「ほー、なるほど・・・」リズはリウの土魔法の上達に驚きつつも


「ひょっとしてリウは土魔法のLv上がったんじゃない?」


リズに土魔法のLvUpを聞かれたので、リウはステータスを確認する


「本当だ、土魔法がLv2になってる~」


「やっぱり、最近は土魔法で土壁を作り続けてきたからね~」


「これで私とリズとリウで、より堅甲な住居作りが出来るね」


クラシスとリズも壁をぺたぺた触りながら、土魔法の精度の高さを見ている


「そういや、外周の土壁は作り終わったの?」


リウはクラシスとリズに話しかける


「終わったよ、野犬や野うさぎの侵入は完璧に防げるでしょ」


「土壁の高さと厚さはいつもより頑丈にしたし」


「それじゃ、簡易陣地は完成だね~♪」



その日の晩ご飯は、トマト煮のスープにパスタ麺を投入したスープパスタ

それと葉物野菜とチーズのサラダと昼に作り置きしたサンド


「それじゃ、食べようか~」


「「「はい」」」


「いただきましょ」


「ねね、お酒も少しだけ飲んでいい?」


リズがかわいらしくリウに聞いてきたので


「飲んでいいよ、ダンジョン挑戦も無事に終わったし、飲み過ぎには注意するんだよ」


そういうとリズはアイテムボックスからお酒の瓶を出して飲み始める・・・

クラシスとリズは乾杯し飲み始めている

ノノとココはちびちびと飲み始め、ジャンヌはお酒を飲まずにいた


「ジャンヌは食べてから飲めば大丈夫だよ」


リウも飲まずに食べていた、飲めない訳じゃないが夜の見張りをするつもりでいた

料理も食べ終わり、リウとジャンヌは紅茶を飲み

ノノとココは少しだけお酒を飲み、クラシスとリズは5本目のお酒を飲み始める


「リウ~、焼き串とか焼き鳥はまだ持ってる?」


お酒のつまみを欲しがるクラシスにアイテムボックスから焼き串と焼き鳥を出してあげる


「ありがとう~♪リウは飲まないの?」


「まぁね、今日は僕は見張りをするつもりだしね」


「それなら私もつきあいます」


ジャンヌがそんな事を言ってきた

まぁリウとジャンヌ以外が酔っぱらってるからなぁ・・・


「そっか、よろしくね」


「はい~」


ジャンヌはにこにこしながらリウに返事をする

リウはジャンヌとともに晩ご飯の後片付けを行う

ノノとココも手伝いをしようとするが、リウは2人に「任せて」と言った

料理器具と食器類を綺麗にしてからアイテムボックスに保存する


「片付けも終わったよ~、そろそろ寝なさいな~♪」


酒飲み4人に声をかける

ノノとココはん眠そうにしていたので、ジャンヌに任せて2人を寝せる事にする

クラシスとリズは満足するほど飲んだの、ニコニコしながら座っていた


「2人とも大丈夫?」


「ん~、大丈夫よ~」


「リウには私たちべ布団に運んでね?」


「了解、クラシス布団へ運ぶから動かないでね」


そう言ってクラシスをお姫様だっこして布団へと運ぶ

クラシスは酔っていたのか「えへへ」と言いながらリウへ抱きつく

それを見てリズはにやにやしながら2人を見ていた

クラシスを布団へと運び、次にリズをお姫さんだっこする

リズお姫様だっこすると「えへへ」と言いながらリウに抱きつく

リズをクラシスと同じ布団に寝かせ、2人の頭を撫でて住居を後にする


コンロの傍に戻ると、ジャンヌも2人を寝かせて戻ってくる

リウはジャンヌに紅茶のカップを渡し


「おつかれさん、見張りだけどジャンヌは先に仮眠とっていいからね」


「はい、今日は色々あって寝れそうにありません」


そういって紅茶を飲み始める

ジャンヌが『アイギス』に加入して、こんなに討伐したのも移動したのもはじめてかも知れんな

それにノノとココとジャンヌのみでの討伐をしたのも初めてか・・・?


「まぁ、今日は移動だけ見ても頑張ったし、ジャンヌは無理しすぎる傾向があるからね」


「はい、無理をしてると感じたら止めて下さい」


「できればジャンヌにはノノとココと一緒に討伐と採取をして欲しいんだ」


「3人でですか?」


「そうだよ、3人でクエストをこなしてランクを上げてもらいたい」


「僕はすぐにもランクEに上がるけど、ノノとココとジャンヌはまだでしょ?できれば3人ともランクEに上がれるようになって欲しいんだ」


「それなら1日1回クエストをすればいいのかな?」


「そうだね、明日、ノノとココには僕から言っておくからさ」


「了解です」


そういってジャンヌは紅茶を飲み、コンロの側でマントに包まり仮眠をとる

リウはコンロに薪を投入し、MAPを展開して周囲を警戒する


リウはアイテムボックスから林檎を食べながら

これからの『アイギス』の行く末を考えていた


草原で1泊、リウは土魔法Lv2になった

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