0-55ダンジョンからの帰還とか
交代で仮眠をとり、ダンジョンの索敵を再開する
リウとクラシスとリズが仮眠をしている間、ノノとココとジャンヌが周囲を警戒していた
土壁で守られているとはいえ、冒険者が通り抜けるたびに緊張しっぱなしであった
暫くして、仮眠中の3人が目を覚ます
「おはようさん、疲れもとれたし、MPも回復した~」
「ん~、よく寝た~」
「3人とも守ってくれてありがと~」
クラシスとリズは、ノノとココとジャンヌを抱きしめながら話している
リウは寝起きに紅茶の準備をしていた
「みんな、紅茶を飲んで~♪これからの事を決めよう~」
リウは土魔法でイスを作りだし、人数分の紅茶を淹れた
まったりとした気分で紅茶を飲み「はふぅ~」とつぶやく
「そいや、時間的にはどれくらいダンジョンに潜ってるのかな?」
リウはダンジョンに入ってからの時間が気になり、クラシスに聞いてみた
「そろそろ夕方じゃないかな?」
「そっか、ダンジョンの出口を目指しながら進めばいいか~」
「ですね、今日は初ダンジョン挑戦1日目ですからね~」
「魔石も8個はあるし、初心者冒険者としては十分な成果です」
紅茶を飲み終え、『アイギス』の面々は出口を目指しながら歩きはじめる
リウはMAPを展開し、出口の方を指示しながら進んでいく
今の『アイギス』は1Fの魔物に負ける事がないと知り
魔物から逃げることなく進んでいた
ノノとココの周囲警戒の効果で先制攻撃をしながら戦い
魔法障壁を上手く使い、攻撃を受けることなく倒していった
出口に着く頃には、魔石は15個にもなった
「もうすぐ出口だぞ~、今日は僕が料理を作るから頑張ろ~♪」
「「はい~」」
「がんばります」
「この通路の先が出口だっけ?」
「なんとかここまで来た~」
「ここから先に魔物の気配は無いからゆっくり進もう」
それでもノノとココは周囲を警戒しながら歩いている
ジャンヌも警戒しつつ、クラシスとリズは後方を警戒している
ダンジョンの出口をくぐり、キャラバンへと戻る
出口にいるギルド職員へダンジョンから帰還した事を知らせ
ギルド出張所で魔石を買い取りをしてから簡易小屋へ戻る
小屋へ戻ってから、全員が装備を外し生活魔法で汚れを落とす
リウはコンロを2つ使用して、野菜スープと野うさぎのトマト煮を作り
みんなに料理をふるまった
食後の紅茶を飲みながら、今日のダンジョン挑戦について考えていた
「そいや、今日の戦いはどうだった?」
「リウの障壁に助かった」
「それに危険回避にも助かった」
「動きを抑えてもらったから無傷です」
「明日は地図を買いましょ」
「それと安全地帯でなら土魔法で宿泊も出来るんじゃない?」
「宿泊はダメだよ、ここを留守には出来ないしね」
「リウ、今日はお風呂に入る?入るなら準備するけど?」
「それならお願いしてもいい?僕は入る前に土壁を補強してくるからさ」
そういってリウは小屋の周囲の土壁を補強していく
出来れば夜は見張り無しで寝たかったので少しでも堅甲に仕上げていく
「土壁はこれで完成~♪」
コンロの傍の椅子に座り、紅茶を飲みまったりする
ノノとココは明日のダンジョンでの料理を作りアイテムボックスへ保存していた
明日の堀ご飯は、野菜スープと焼き串サンドか~
そだ、今日のトマト煮の残りにパスタ麺を入れても美味しいか・・・?
トマト煮の残りはアイテムボックスに保存してるし、今度トマトパスタを試そう
暫くするとクラシスがお風呂が沸いたのを知らせてくれた
「リウ、お湯が沸いたよ~」
「はい~、ありがとね」
リウは浴槽へ向かう、服を脱ぎ湯船に浸かる
「はふぅ、やっぱ星がきれいに見えるなぁ」
湯船に浸かりながら、ぼんやり星空を見ていた
知ってる星座は無いか・・・
寝落ちしそうになる前に、湯船から出る
「イイ湯だったよ~、ありがと~」
クラシスにお礼を言い、紅茶を飲みながらまったりする
他の子たちもお風呂に向かう
リウは1人になり具現化魔法(紐)の修練を始める
紐状態にすることは成功している
具現した紐の先端に杭を作り上げる修練を始める
2つの具現化を同時にする事は初めてなのでなかなか成功しない
具現化した紐に、木製の杭を結んだ方が早いか・・・
アイテムボックスから杭を取り出し、具現化した紐を結び投げてみる
「ドォ!」
土壁へ投げた杭がめりこむ、紐は杭からピーンと伸びている
「身体強化」の影響か杭がめりこむ
土壁に近づきめりこんだ杭を抜く
土壁をぎりぎり貫通するほどの威力っぽいな
鉄製の杭が数本あれば投げ武器のかわりになるかも
具現化魔法(紐)の実用化はダンジョン挑戦後になるな
さて、明日はダンジョンの2Fへの挑戦だし早ねないとな
短めで、すいません




