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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
45/354

0-45春はすぐそこ

次の日から、武器を揃え、防具を新調し、『アイギス』はダンジョンへ向けて動いていた


ジャンヌの革鎧を強化し、武器のストックをリウのアイテムボックスへ保存した


ノノとココも『アイギス』の保存している薬草をポーションへ調合し


クラシスとリズは棍を発注してから土魔法の修練に励んでいた


土魔法での壁作成は厚さと高さ調整はリウの思った通りに作る事が出来た

数か所壁に窓を作り換気できるようにし

入口の場所もつくり、道具屋で購入したドアを取り付けるようにした


屋根に関しては、道具屋で木材を購入し屋根の骨組みを作った

そして、重要な屋根の部分はテントの生地を使い

生地を数か所結べるようにし数人で屋根を懸けれるようにした

地面に杭を打ちロープを結べるようにした


簡易の小屋としては十分な感じがしたが一度森での予行練習をする事となる



『アイギス』は冬の間、クエストをこなすことなく修練に励んでいた



冬期間が過ぎ、春が近づく頃『アイギス』は数人で野うさぎ討伐に出かけていた

リウ・ノノ・リズの3人で森で散策していた


「ノノ、危険回避で野うさぎを見つけられる?」


ノノは周りを見渡し一点を見つめて・・・指をさした


「向こうに何かいます~?」


MAP展開し確認すると、赤マーカーが確かに点灯していた

数は3つか・・・今のノンとリズなら討伐可能だな


「ノノ・リズ向こうに何かいるみたいだから倒そう」


「はい~」


「リウも確認したの?」


「あぁー、数は3つ・・・。野うさぎかは不明だけど3人なら倒せるはず。2人も「身体強化」と「速度強化」を唱えて、確認後討伐します」


3人は自身に「身体強化」と「速度強化」を唱え、ノノが指さした方へ駆けだした

ここから距離にして800m・・・300m付近で2人を待機させる


「2人とも止まって、ここから魔法で撃ち倒します!ノノは右をリズは左を僕は中央のを狙います」


ノノとココはライフル杖を構えてリウは合図をする


「3・2・1・撃てー!!」


「ドッドッド!!!」と野うさぎを各自一撃討伐する


「ノノ周囲警戒」


「はい!」


リウはMAP展開し周囲を警戒する、赤マーカーの反応なし

ノノは周囲を確認し、異常がない事を確認すると


「大丈夫です、周囲に異常なし!」


「それじゃ、野うさぎを確保!」


「「はい」」


3人で野うさぎに近づき討伐確認をする

どれも一撃で頭を撃ち貫いていた


「野うさぎはリズのアイテムボックスに保存してください」


「了解、野うさぎは戻ってから解体するの?」


「2匹は『ひよこ亭』に進呈します。今日は薬草採取をして帰りましょ」


「「はい」」


森に何度も来ていたノノは薬草の採取場所を覚えてるみたいで

先頭に立ち採取場所へと駆けて行った


「ノノ周囲警戒を忘れないでね」


「はい!」


「リズも周囲警戒をしつつ移動ね!」


「はい」


MAP展開しても赤マーカーは見つからないが、折角なので危険回避の修練をする

採取場所は前に野営に来た時に訪れた場所だった


「それじゃ、僕が周囲を警戒するので2人で採取してください」


「「はい」」


「目標は60個あれば十分です」


「それなら夕方には帰れそうですね~」


「いっぱい採りましょう~」


2人は薬草を採取し始めた、周囲はリウが見張り、こっそり土魔法の修練をする

クラシスとリズから土魔法を習い、少しずつ使いこなせるようになっていた

リウは土壁を作る事と効率よく穴を掘る事が出来ないか考えていた

穴を掘り地下室を作れないかと試行錯誤していた


「これはイメージの問題かな・・・、地下に潜るイメージで・・・、階段を下る感じで作ればいけるか?」


「リウ~、どうしたの?」


「薬草集め終わったよ~」


どうやら魔法の事を考えていて周りを見ていなかったみたいだ・・・

ノノとリズは薬草を集めた袋を背負いリウに近づく


「少し魔法の事で悩んでいてね」


「もう周囲の警戒してる時にあぶないよ~」


ノノはぷりぷりと怒ってはいる感じがするが・・・

少しお姉さんぶっているみたいだ


「ごめんごめん」と頭を撫でるとにへらと微笑む


「それで魔法で悩んでいるって?」


リズは魔法がらみで悩んでいる事が気になるみたいだな

魔法はリズの方が精通してるし聞いてみるか


「土魔法で地下室を作れないかと思ってね~」


「落とし穴なら聞いたことあるけど」


「地下室ですか・・・、相変わらずやる事が違いますね」


「まぁ、今日は家へ帰ろう。これなら近いうちに野営を実施できそうだから、みんなで相談しよう」


「ですね、雪も無いし薬草採取も出来そう~」


「簡易小屋の予行練習をするんですね~」


「そうです、ダンジョン行きの最終確認も兼ねて2~3日は森で生活したいですね」


「それじゃ、戻ったらココと食材を確認しますね」


「金属製の棍も持っていきましょう、実戦形式で野うさぎ討伐をしてみるのもいいかも知れません」


「それじゃ、帰ろう~。「身体強化」と「速度強化」を忘れずにね。それとMPに余裕があるなら魔力を纏いながら駆けよう~♪」


「魔力を纏うのは上手くいないけど頑張る~」


「纏いながら駆けるのは、私でも難しいよ~」


その後3人は自身を強化しながら街まで駆けて行った

街へ着くと門番にライキスさんがいた


「ただいま、戻りました~」


最近ではギルドカードを見せなくても顔パスで通してもらえるくらいになっていた


「おかえり~、森へ行ったはずなのに怪我無しで戻ってくるとは・・・」


「それは2人が優秀だからですよ」


褒められたノノは嬉しそうに「えへへへ」と微笑み

リズは当然っと、ばかりに笑顔でリウを見ていた


「そいや、お前さん達もダンジョンへ向かうのかい?」


「ダンジョンは春には挑戦したいです」


「そうかい、あんまり無理すんなよ。嬢ちゃんたちもこいつを守ってやってくれよな」


「もっちろん!」


「おまかせを~」


2人はどや顔でライキスさんに応えた

どうやらリウよりノノとリズの方が優秀だと思われているみたいだ・・・

リウが「しょぼ~ん」としてるとライキスさんは「ぽんぽん」と肩をたたき


「お前さんはリーダーなんだし、気にすんな!!」


イイ笑顔でリウに話しかける


「それじゃ、そろそろ戻りますね~。明日も森へ行くのでよろしくです」


「わかった、気をつけるんだよ」


門番のライキスさんと別れ、家へと帰って行った

明日は森へ野営の予定だし、今日は準備を念入りにしないとな


森への野うさぎ討伐に行った

薬草採取もし、次回、森での野営予定

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