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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
43/354

0-43深夜の飲み会とか

その日の晩ご飯は新年のお祝いとジャンヌさんの歓迎会を開いていた

ノノとココの料理とリウのパスタ、それにクラシスさんお勧めのお酒で

食べ、飲み、大いに盛り上がっていた

お酒といってもアルコールの低い果実酒をノノ・ココ・ジャンヌは飲んでいた


最初にノノとココが眠くなりジャンヌが付き添いで部屋へ行き

歓迎会はお開きになった・・・


ジャンヌが部屋へ戻る前にみんなを見て


「これからもよろしくお願いします」


っと、深々と頭を下げたのが印象的だった

そんなジャンヌを見てノノとココは抱き合ってじゃれあいながら部屋へと向かう


「これから一緒に生活するんだから、ジャンヌさんも敬語禁止ね」


「リウさん、敬語使ってますよ」


「これは癖みたいなものだから気にしないで~」


「わかりました・・・、わかった。おやすみなさい」


照れながらジャンヌが話す


「はい、おやすみない~」


リウが答えると、じゃれあっているノノとココも


「「おやすみ~」」


と言いながら3人で2Fの部屋に向かっていった



クラシスとリズは露店で仕入れてきたお勧めのお酒を飲んでいた

アルコールの低い果実酒とは違い、芳醇な香りのするお酒だった


「これは美味しいですね~♪」


「でしょ、リズと2人で飲む時はこの酒なんです~」


「酒場で飲むのもこの酒なんですよ~」


「2人はよく飲むんですか?」


「ギルドの仕事帰りにはよく飲んでいたんですが・・・」


「最近はギルドの仕事より今の生活があってるみたいで・・・」


ストレスが無くなったから飲まなくても良くなったのかな?


「たまには家でも飲みませんか?息抜きも必要でしょ」


「いいんですか?リウさんは飲まない人だと思ったんですが・・・」


「それは酒場での冒険者の飲み方を見ればイヤになりますよ」


「あれは冒険者特有といいますか・・・、酒場で飲んで騒いで盛り上がっているのが冒険者だと思っている節がありますからね」


「あそこまで飲んで騒げません、それに1人で飲んでいても楽しくないです」


「では、特別な日とか休日には3人で飲みますか?」


「もっともノノ・ココ・ジャンヌさんも誘う事にして、仲間はずれは無しですよ」


「それならお酒を買い置きした方がいいですね」


「お酒は2人にお任せします。それに今日は新年のお祝いも兼ねてますし、クラシスさんとリズさんとゆっくり話す機会だと思いますしね」


「まぁ、『アイギス』はリウさん1人だけ男性ですから・・・」


「そういえば、リウさんが初めてギルドに来てから半年近くなるんですね・・・」


「この街に来た時はお金もなくて苦労しましたから・・・」


「まさか、お金も無く食料も無い状態でギルドに来る人がいるとは思いませんでしたから」


「それでもリウさんは1人でクエストをこなしているじゃないですか」


「それは生きるのに精一杯だったし、やれる事をやるしかなかったし・・・」


「冒険者としてはリウさんはめずらしい部類に入ります、小冊子を読んで理解し修得する。それに討伐よりも採取が好きな冒険者は少数です」


「討伐といいますか、戦うのは苦手です。ここに来るまで戦う機会が無かったので・・」


「それでギルドに宿泊していた時、毎朝裏庭で修練していたんですね」


「はい、戦う術が欲しかったのと自分に自信が無かったからね」


「その後もリウさんは『ひよこ亭』で活動して、ノノさんココさんとパーティーを組みましたよね」


「えぇ、その頃から1人でのクエストの限界を感じてましたし・・・1人では寂しかったのと心細かった気がします」


「まさか私たちにパーティーメンバーの勧誘を頼むとは思いませんでした」


「冒険者同士でパーティーを勧誘するのが普通なのに・・・、リウさんのやり方はある意味新鮮でした」


「すいません、2人には迷惑をかけたみたいで・・・。それにノノとココを紹介してもらってありがとうございました。おかげで『アイギス』の骨組みが出来たと思います」


「あの2人は同時期に冒険者希望でギルドに訪れたのでリウさんに紹介したのですが」


「今では魔法からポーション作成もこなす冒険者に育ちましたし」


「2人は最初から才能ありましたよ。ノノはポーションの知識があり。ココは魔法に精通してました」


「それだってリウさんが才能を開花させたんじゃないですか?知識があっても半年で調合Lv2になるのはすごい事なんですよ」


「魔法に関しても『アイギス』のメンバーは魔法の使い方が上手ですよ。魔法障壁を見ても堅甲な感じがしますし」


「それは魔法の修練を毎日やっていたからじゃないかな?修練は裏切りませんから」


「そこも『アイギス』らしいというか、冒険者は修練をあまりしないんですよ。実践で身につくと考えてるのが一般的な考えがあるみたいで・・・」


「それで薬草採取の時に森で誰にも会わなかったんですね。実践はダンジョンですか?」


「ランクを上げてダンジョンに潜るのが一般的ですね」


「そっちの方が実入りもいいし、この街の街道の先にもダンジョンがありますし」


「まぁ、ダンジョンに挑戦するのは雪が融けてからです。それまでは修練の日々ですが」


「やはりリウさんは変わってますね」


「修練を嬉しそうに話す人はいませんよ」


「それは強くなる必要があるから、いまは『アイギス』も6人に増えた。いつもみんなを守れるとは限らないからね」


「一応、私とリズはリウさんよりは強いんですけどね・・・」


「守ってもらうのは初めてで照れてしまいます」


「それでも『アイギス』のみんなを守りたいですね。もう生まれた場所に戻る事は出来なくなったし、ここは故郷として守りたいんですよ」


「リウさんは傲慢ですね」


「それは私たちも守備範囲にはいってるんですか?」


「もちろん、2人とも大事な人ですから」


「うれしいです、そんな事を言ってもらった事なかったので♪」


「そうですね、私たちの事も大事にしてくださいね♪」


「ええ、『アイギス』は僕にとって家族ですから」


「それでリウさん、『アイギス』の中で誰が一番大事なんですか?」


「私も気になります!」


「え、それは、みんな大事な人ですよ。決める事はできませんよ」


「では、リウさんが結婚をするとしたら誰になるんですか?」


「結婚ですか・・・、う~ん、生まれた故郷は男は18才から女は16才から結婚する習慣がありましたね。こっちではどうなんですか?」


「結婚する年齢ですか・・・、男女かわらず15才以上で結婚可能だと思いますよ。それと一夫多妻な方もいますね」


「一夫多妻が可能なところだったか・・・。冒険者でもそんな方いるんですか?」


「上位ランクの方に結構いますよ、魅力的な冒険者は憧れの的ですし」


「そっか、一夫多妻が認められた世界か・・・。まぁ、『アイギス』のメンバーで僕と結婚を考えてる娘がいるかはわかんないけどね(=_=;」


「ふぅ、リウさんは自分の魅力に気がついた方がいいですよ」


「それについては、みんなで相談しましょう。抜け駆けしないように」


「・・・・?」


クラシスとリズの密談はリウを放置して深夜まで続いた・・・

今まで恋愛関係に縁がなったリウは他人事のように話を聞いてた


結婚を考えるにはリウは、人生経験が足りないみたいだった(>_<。

この世界の結婚観を書きました

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