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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
36/354

0-36夜営=遠征終了とランクアップ

深夜の森の中、『アイギス』の5名は野営を決行していた


ノノとクラシスが見張りを先行し

ココとリズも見張りが終わり

リウが1人で火の番をしていた


どうやらクラシスとリズの2人は見張りをしながら土壁ほ補強も行っていたみたいだった

高さ1mの土壁も1.5mの高さになっていたり

厚さも部分的ではあるが幅が80cmに分厚くなっていた


MAPを展開し、赤マーカーを確認してみると

昼頃から移動した形跡は見られなかった・・・

負傷しているのか?それとも動けない訳でもあるのか・・・?




リウは焚き火の周りで眠る4人を見ながら紅茶を飲んでいた


ノノとココがメンバーに加入してから半年は経つ

戦闘経験よりも森の中での散策経験が目立つが、魔法に最近では片手棍も使いこなすようになったし、なによりポーション作成が上達していて『アイギス』としては重要な役割を果たしている

料理のサポートもしてくれてるので、料理スキルを覚えるのはこの2人の方が早いと思う


クラシスとリズは『アイギス』に参加して日が浅いが、ギルドや『ひよこ亭』での面識もありノノとココも時間をかけずに2人に懐いていた

土魔法の事もあるが、クラシスは魔法のスキルもココより高く、実戦向きというより教師向きな感じがした

リズに関しては感覚で魔法を使いこなすタイプだった

武器に関しては2人とも弓と短剣を使いこなす、中距離型の冒険者であった


どうやら『アイギス』は5人とも砲撃好きなメンバーで構成してるみただな


魔法に関しては、リウは無属性と一部具現化魔法を使いこなし

ノノは無属性の『身体強化』『速度強化』を得意とし

ココは無属性と風属性と一部具現化魔法を使い

クラシスは無属性と水属性と土属性を得意とし

リズは無属性と火属性と土属性に一部具現化魔法を使いこなしていた

魔法障壁に関してはノノは苦手ながらもココと一緒に毎日練習していた


具現化魔法はリウとココとリズは堅甲な障壁を展開することに成功しており

『アイギス』の防御力は当初より数段向上していた


攻撃魔法に関しては、クラシスとリズは属性魔法Lv2になっており問題は無いが

リウ・ノノ・ココは魔法Lvが1のままであった

そのかわり3人は片手棍と両手棍のLvが2にあがり

野犬や野うさぎには問題なく対応する事が出来るようになっていた


ポーション作成に関しても、リウ・ノノ・ココは調合Lv2になっており

安定してポーションの作成を可能にしていた

ポーション(並)の成功率も30%になりポーションの売り上げは薬草採取以上の報酬額となっていた

作成したポーションはリウ・ココ・リズのアイテムボックスに各50個保管しており

自己判断で使用する事を伝えていた


夜明け前、MAPを転化して赤マーカーをチェックしていたリウは


「移動してる?」


赤マーカーは山間部の方へゆっくりと移動を開始していた

MAPで確認しても山間部の向こう側のは、この森よりも広大な森林が広がる地域になっていた

あの速度では半月もしないうちに山の向こうに着くだろうなぁ・・・

それとも山の向こう側は、あんな化け物だらけなのか・・・


さて、みんなが起きる前に朝食の用意でも始めるか

初めての遠征でノノとココは緊張しっぱなしだろうし

ここは久しぶりにフレンチトーストでも作りましょうか~♪

デザートは林檎を砂糖と一緒に煮たものを添えて

オレンジと桃もカットして食べやすくし紅茶の準備もしてっと


のろのろと匂いにつられてかノノとココが起きだす・・・


「フレンチトースト?」


「いい香り~」


「久しぶりにフレンチトースト作ったから、クラシスさんとリズさんを起こしてくれるかな?」


「「はい~」」


ノノとココはゆさゆさと眠る2人を起こし始める・・・

朝が弱そうでなかなか起きないみたいだった


「もうすぐ朝ごはんですよ~、今日はフレンチトーストです。起きて顔を洗ってください~」


「おきます~すぐおきます~」


「たべます~かおあらいますから~」


とクラシスさんとリズさんは起き始める

4人は生活魔法「呼び水」で水を出し、顔を洗いはじめる

身体には「清潔」を唱え、衣服の汚れをおとして席へ着いた


フレンチトーストを食べる4人は美味しそうに食べていたので

リウは食べながらおかわりを作るという作業に追われていた・・・

この4人は食べるのが好きみたいだな


「そういえば、山間部での反応は離れて行ったみたいです。確認はしてませんが、このままいくと山間部の向こう側の森林へ移動するんじゃないですか?」


ノノとココはそれと聞いて山間部の反応の位置を見ているみたいだが距離が遠いのか首を振っていた・・・


「はなれてわかんない」


「・・・いなくなった?」


「もしかしたら帰ったのかもしれないし、今はそっとしておこう・・・」


「そうですね、向かってこられても困りますし」


「ギルドの報告はしなくてもいいですね」


「ギルドには報告しなくて大丈夫じゃないですか、被害があったわけでもないし、こっちから干渉しないというスタンスで好いと思いますよ。それに我々よりも強いと思いますし」


「了解です、昨日採取した薬草はギルドへ売り渡しますか?」


「薬草は『アイギス』としてポーションに作成しちゃいましょ。それと帰りは野うさぎを狩りながらもどり、それをギルドに渡しましょ。ノノとココのランクを上げたいしね」


「「はい~」」


「「了解」」


「さぁ~、朝食をしっかり食べて家へ帰ろう~♪それとこの簡易陣地はどうする?」


「杭とロープは外して、土壁は50cmに下げて置きましょ」


「次、来た時のここで構えてもイイし」


「それじゃ、食べた後はクラシスさんとリズさんは土壁をお願いします。杭とロープはノノとココが担当してね。テントと調理器具と食器は僕が片付けるから」


「「「「りょうかい~」」」」


5人はゴミ1つ残さないように片付けをし街へと向かう

道すがらに野うさぎ4匹と薬草50個をアイテムボックスに保管し戻っていった



冒険者ギルドではノノとココのランクアップについて聞きながら家へ帰る

2人ともFランクに上げる事が可能な事を知り

Fランクに上げてから家へと帰るのであった・・・


ノノとココも初心者冒険者卒業という事で

今日は『ひよこ亭』で祝杯をあげることにしていた

家へ帰り、装備を外し、5人とも「清潔」を唱えてから『ひよこ亭』へ向かう


「こんにちは~、ケーキと紅茶を5人分お願いします~♪」


「はい、ただいま、お待ちしますね~」


やっと遠征が終わった事を知る5人であった

ノノとココがFランクになった

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