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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
354/354

4-353春は旅立ちとか

突然ですが、最終話です。

『魔力船』が完成しリウ達はトレーラーハウスや荷馬車を収納し

長旅でも快適に生活出来るようにトイレとお風呂を増設し

それ以外にも『娘さん達』の部屋や『龍の巫女達』の部屋の増設に

作業部屋や休憩部屋等も作り上げる事になる

完成したはずの『魔力船』は『ゼロ』よりは小型だが

見た目が船というより海に浮かぶ宿屋っぽくなってしまった・・・

今回の『魔力船』の改造にはクラシスやリズ達も参加し

リウと一緒に外装や内装を整えていくのだった


「これで『魔力船』は完成か・・・見た目は船っぽくないけど」


リウのその一言にクラシスとリズはニコニコしながら


「魔石と『紋章学』で海に浮いてる段階で普通の船じゃないでしょ??」

「それに『ゼロ』が引く船が普通の船じゃカッコ悪いでしょ??」

「まぁ、『魔力船』は宿屋っぽいし宿泊専用の客船なのかな?」

「その客船というのは?」

「漁船は魚を獲る船なら・・・客船は客を乗せる船・・・人を乗せる船かな」

「人を乗せる船ですか・・・『魔力船』は人の住める船だと思うんですが?」

「もしくは、人の暮らせる船かな?」

「そりゃ、『かまくら宿屋』よりも住みやすくしちゃったし・・・」

「それに『魔力船』の外装は常に障壁を展開している状態で雨風にも負けないし」

「その分魔力消費は凄い事になってるけどね・・・」

「私達からの魔力量からしたら微々たる量だと思うけど・・・」

「普通の人が乗り込む時は注意が必要かな、乗り込んでいきなり魔力枯渇とか危なすぎるし」

「「それはやばいね・・」」


年明け前に完成したはずの『魔力船』はリウ達の手により『魔力客船』に姿を変え

『アイギス』のメンバーは住み込みで仕事をし

『かまくら宿屋』へ戻ったのは年明け10日目になるのだった・・・

『魔力客船』での暮らしは快適過ぎる事を除けば問題が無いのだが

船での暮らしは街での暮らしとは違い

依頼をする事も買い物をする事も無いので

船での長旅用にリウは娯楽用に何か用意するつもりでいた


『かまくら宿屋』に戻り久しぶりに『テレサ』達の料理を頂き

リウ達は久しぶりに休日を満喫するのだった・・・


年明けから『ジン』や『アインス』達は『ゼロ』に住み込みで暮らし始め

『龍の巫女』のアンリーやシンリーと『白銀龍』『クロ』も同行し

『娘さん達』も護衛をする為に『ゼロ』に乗り込み

果樹園の一画に簡易住居を設置し試験的に暮らしていたが

地上で暮らすのと同じ様に感じアンリーやシンリーにしてみたら

のんびり暮らせるという事で果樹園の木々に『木魔法』を唱え

甲羅の果樹園は春には花を付け秋には果実の収穫をする事が可能になるはずだ


「ここが『ゼロ』の上というのは今だに信じられませんね・・・」

「それに『ゼロ』の周囲には常時『魔法障壁』が展開し、海上なのに高波も海風の影響無いし」

「リウさんが作ってくれた地下施設や地下貯蔵庫があるから街へ戻らなくても食料に困る事も無いし」

「この『ゼロ』には『白銀龍』様や『クロ』様もいますし、一緒に暮らせるのは嬉しいですね♪」

「そうですね、春にはリウさん達と再び旅に行く事になったし♪」

「私達はリウさん達の負担にならないようにしなきゃ・・・」

「今はまだ魔力量で負けてないけど・・・この先リウさんだけでなく『アイギス』のみなさんにまで魔力量で追いつかれそう・・・日々の修練を今以上に頑張らないと」

「明日から私達も朝錬を始めましょ、魔力と魔法の修練を!!」

「はい!」


『龍の巫女』のアンリーとシンリーはリウ達の知らない所で

朝錬だけでなく仕事の合間にも修練をしていくのだが

それ以上に護衛の『娘さん達』の方が日々の修練を続けており

『アイギス』の中では『娘さん達』の方が『龍の巫女』より魔力量が増加し

次にリウ>ヘンリー>クラシス・リズ>ココ>他のメンバーの順に魔力量が多かったが

リウは魔力量よりも修得した魔法の数が少なく

『アイギス』の中ではクラシスやリズ・ココが修得した魔法の数が豊富だった


アンリーとシンリーの魔法の修練は『ゼロ』の果樹園で『木魔法』の修練をし

『ゼロ』の果樹園は甲羅の7割まで敷地を広げるのだった

この段階で甲羅には果樹園と簡易陣地のみという状態になり

地下施設の一画で野菜作りを始めるのだった

野菜作りに『娘さん達』が率先して畑の管理をし

収穫した野菜はアイテムボックスに保管し『かまくら宿屋』やアライズ達に届けていくのだった


『北の港町』ので『アイギス』の暮らしは『ゼロ』と『魔力客船』と『かまくら宿屋』と

数日置きに住む場所を変えていくのだが日々の朝錬だけは忘れず

春の出港まで修練の日々を繰り返すのだった




春になり『アイギス』は『ゼロ』と『魔力客船』の乗りこみ

この世界では初になるであろう船による旅行をするのだが

次の大陸へ到着する時に港へ到着した『ゼロ』を魔物と間違い攻撃されかけるのは別の話


初めての物書きで1年以上書く事が出来ました。


同じ世界観で新しい物語が書けたら嬉しいです。

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