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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
353/354

4-352『ゼロ』と『魔力船』の完成の裏側でとか

リウは完成した新型『ゼロ』の頭部に座り近海まで散歩の感覚で航海をしていた

『娘さん達』は港で『魔力船』の最終調整をしている

また『お嫁さん達』は『かまくら宿屋』で『赤の弓矢』の修練をしてたり

『龍の巫女』のアンリーやシンリーは『白銀龍』と『クロ』のお世話をし

最近では『ジン』や『アインス』達のゴーレム達のお世話をしていた

基本的に冬期間のゴーレム達は地下の畑で寛いでいるので

畑で野菜の世話をしつつゴーレム達を抱きしめ魔力を補充したり撫でまわしたりしていた


『娘さん達』は『魔力船』の調整をしながらクラシスやリズ・ココの3人に魔法を教えていた

『飛行』スキルなど未修得の魔法や『紋章学』などリウも教わっていなかった魔法を率先し学び

これからの『アイギス』の為に知識という名の『武器』を身に付けていた


「この『飛行』スキルは魔石の付加や装備に付加する事も可能なの?」


ココは『娘さん』が林檎に『飛行』スキルを付加しているのを見て

自分自身以外にも『飛行』を付加した魔石で飛ぶ事が出来るかを聞いていた


「『飛行』を付加した魔石で飛ぶ事は可能です・・・が、『飛行』というスキル自体制御が難しい魔法でもあります、浮くだけなら『浮遊』でも出来ますが・・・『飛行』は自在に空を飛ぶという事」

「空を飛ぶは難しいか・・・『娘さん』は自身が飛ぶ事はあるんですか?」

「『飛行』スキルは修得してますが、使用する事自体数えるほどしかありません・・・緊急時に逃げる時や帰還する時などかな・・・」

「それなら移動で『飛行』スキルを使う事は無いの?」

「『飛行』スキルは魔力消費が激しい魔法なので長時間の使用は無理です、それに空を移動中に襲われたら戦闘どころじゃなく一撃で撃ち落とされます・・・」

「もし『ジン』に『飛行』を付加した魔石を搭載した場合・・・どれくらい飛べるかな??」

「『ジン』の搭載した魔力量次第かな・・・今のところ『アイギス』のゴーレムの中で一番魔力量を保持しているみたいだけど・・・それでも魔力枯渇ギリギリまで『飛行』するとして6時間かな」

「6時間の『飛行』時間って言うのは長いんですか?短いんですか??」

「エルフとしては普通、人としては長いし、ゴーレムとしては考えられないほど長い・・・」

「やはり魔力量が魔法の効果に影響があるか・・・私達が『飛行』スキルを修練し実際に飛ぶとしたら6時間は飛べますか?」

「そうだな・・・魔法を使うという事は魔力を消費するという事、クラシスさんやリズさん・ココさん達は魔力の修練をしていて、魔法を唱える時に魔力の消費を抑えて魔法を行使してます、『飛行』スキルも同じで修練を重ねれば魔力を抑えて飛ぶ事が可能かな」

「それなら私達は『飛行』を修得しますか~♪」

「「おぅ~♪」」

「私達が覚えて『アイギス』のみんなに教えるわよ~♪」

「まずは『飛行』の修練をし、年明けまで『飛行』を修得する」

「それから魔石に『飛行』を付加し、ゴーレム達に搭載させる」

「「「最終的に『ジン』が自在に空を飛ぶ事!!」」」


『ジン』が空を飛ばす事はリウがヘンリーのゴーレムを鳥型にした時に

『ジン』と『ドゥ』が協力し飛ぶ事を考えた・・・が

実際には『ドゥ』は飛ぶ事が出来ない鳥型ゴーレムになり

『ジン』の飛行は一時諦めていたが『飛行』スキルを知り

リウは必ず『ジン』を飛ばす事になるだろう・・・

その時に少しでも力になれればと思いクラシスら3人は率先して『飛行』スキルを修得するのだった


冬期間中の『アイギス』は『ひよこ亭』の3人とシルキー・ミルキーの5人は

トレーラーハウスの調理場で春の航海に向けて

パンを焼き続けていたしご飯も炊き続けていた

そして、露店で食材や調味料を大量購入していたし

晩酌用の麦酒や果樹酒も樽や大瓶で大量に購入し

保存期間の長い干物や乾燥野菜や乾燥薬草は箱詰めにし

『ゼロ』の地下貯蔵庫に保管し航海に向け少しずつ食糧の備蓄に努めるのだった

それ以外にも新しく布団や衣服も大量購入したり

『アイギス』では定番の革の服の上下を人数分購入し

修理用の革や補修道具も購入し旅先での修理を可能にしていた


「露店での買占めはダメだと思って少しずつ食材を購入してたけど・・・」

「まだ、『ゼロ』の地下貯蔵庫には保管可能だね」

「リウが言うには『ゼロ』の身体も倍近く大きくなっているはずだし、地下の貯蔵庫も倍近く大きくなってるはず!」

「貯蔵庫に大量の食材や酒類を保管しても船旅で消費しきれるかな・・・」

「海の上では何があるか分からないし、食材は無いよりある方が良い」

「『ゼロ』の甲羅に果樹園と野菜畑があるらしいし、調味料を多めに買い揃えれば大丈夫かな?」

「そだね、最悪アイテムボックスには岩塩はあるし、本当なら畑で調味料というか香辛料を育てられれば良いんだけど」

「調味料や香辛料は・・・ある意味財産と言える食材だからね、調味料や香辛料を特産品として扱っている街では、外部への流出を防ぐために畑に近づく事を禁止にしてるしね」

「数は少ないけどリウなら調味料や香辛料の事を知ってるっぽいけど・・・」

「それは知っていても種とか苗を手に入れる事が出来ないなら、育てることは不可能と思わなきゃ」

「それもそうですね・・・」

「そういえばリン達5人は黒熊と大猪の討伐に行ったんだっけ?」

「冬期間中は食材の確保と毛皮の確保に森や草原に荷馬車と共に向かってるよ」

「『鉄馬型ゴーレム』の『アン』『ユヌ』は積雪状態の森や草原でも普通に駆ける事が出来るし」

「何より荷馬車も『浮遊』で浮かせてるので移動に支障がないし」

「春までにどれ程の食材を確保できるか・・・多すぎた場合は『かまくら宿屋』の食卓に並べば良いし、何より受付嬢のみんなも黒熊や大猪の角煮や煮込みが好きだからね~♪」


この後、リン達が黒熊や大猪を『ひよこ亭』の届け・・・

数日間解体作業をする事になるのだった・・・

相変わらず毛皮はギルドに納品し

ギルドで新たな毛皮を購入し敷物にした

黒熊や大猪の肉は部位ごとに保管し焼串にしたりステーキにしたり

角煮にしたり煮込み料理にしたり鍋ごと保管し

春の航海時にいつでも食べれる様にした

リウや『娘さん達』の話では『ゼロ』や『魔力船』では魔力を消費し海を移動するらしい

その為に海上では交代で魔石に魔力を注ぎ

交代で魔力回復に努める必要があった

それは調理時間を短縮する必要もあり必要最低限な休憩以外は魔力回復をし

『アイギス』の朝錬も『ゼロ』や『魔力船』に魔力を注ぐ事で修練と同様の魔力消費を見込めるという事だった

それを聞いたアライズ達は「船の旅は魔力の修練で海を渡れそう・・」と思うのだった

そして「魔力を注げば注ぐだけ『ゼロ』の移動速度が速くなる」と告げるのだった




それから数日後、年明け前に『ゼロ』と『魔力船』が完成し

リウは久しぶりに『お嫁さん達』と一緒に過ごすのだった


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