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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
351/354

4-350旅に同行する者達とか

『かまくら宿屋』の作業部屋でポーション作成していると

『エコリス』さんが『エルフの集落』からの客人を案内してきた


「リウさん、お客さんですよ~♪」

「はーい、今行きます」


リウは『エコリス』が訪ねてきたのでポーションの調合の手を止め

作業部屋から『かまくら宿屋』の入口へ向かう

宿屋の入り口にはフードマントで顔を隠した冒険者数名が『エコリス』の後ろに控えていた

フードで顔は見えないが見覚えのあるフードマントにリウはにっこりしながら『エコリス』に話しかける


「おはようございます、お客さんという事ですが・・・後ろの方々ですか??」

「はい、『エルフの集落』から『アイギス』を訪ねてきた・・・」

「リウさん、久しぶりですアンリーです」


フードを外しアンリーさんがニコニコしながらリウに話しかける


「アンリーさんがいるという事は・・・隣にいるのはシンリーさんですか?」

「はい、久しぶりです」


アンリーさんの隣の冒険者がフードを外すとにっこり笑顔のシンリーさんがいた

後ろに控えている冒険者達は・・・・フードを外さない所を見ると『護衛』の方々なのかな?


「2人は『龍の巫女』だから後ろに控えているのは『護衛』のみなさんですか?」

「はい、『龍の巫女』の『護衛』で同行して来ました、よろしくお願いします」

「「「お願いします」」」


『護衛』の方々は挨拶と同時にぺこりと頭を下げる


「そういえば昔もアンリーとシンリーには『護衛』の『娘さん』達が一緒にいたけど・・・同じ『娘さん』達かな?」

「はい、リウさん達と一緒に旅をしてきたメンバーです」

「今回の旅に『エルフの長老』からお供する命を受けました」

「私達は『龍の巫女』様達の『護衛』と『白銀龍』様『クロ』様のお世話役として同行します」

「また、昔の様に旅が出来る喜びでリウさん達に会うのを楽しみにしてました」

「それと船で旅をするという事で『エルフの長老』からと『ハルクさん』から『魔石』を預かってきました」

「船の強化と補強に必要だからと・・・」


そういうと『娘さん』達から『魔石』が大量に詰め込まれたマジックバックを渡される

リウはマジックバックに保管されてある『魔石』の数に驚きつつも

これで『ゼロ』の強化や改造は大丈夫と思いニコニコしながら『ゼロ』に施す強化を考え始める


「これで『ゼロ』は春までに強く沈まない身体に強化出来る・・・ありがとうな~」


りうはアンリーやシンリー・『娘さん』達に深々と頭を下げる

アンリーやシンリーは頭を下げるリウにびっくりし


「あの、頭を上げて下さい、お礼は私達では無く『長老』や『ハルクさん』にお願いします」

「私達は『魔石』を届けただけですので・・・」

「それより先ほどから話している『ゼロ』というのは?」

「僕が航海用に創造したゴーレムです」

「航海用・・・?船みたいなゴーレムですか??」

「少し違います、船を引くゴーレムです」

「・・・船を引くゴーレム???」

「それなら昼ご飯後に案内しますよ、アンリーやシンリーや『娘さん達』にも助言を貰いたいし」

「分かりました、会うのを楽しみにしてます」

「それと私達も今日からここで暮らしたいんですが・・・大丈夫ですか?」

「さぁ・・・、『かまくら宿屋』の空き部屋については僕は分からないし・・・」

「空き部屋ならありますよ、部屋数はクラシスさんとリズさんが日々宿屋の階層をしてますし」

「それなら安心かな」

「部屋の案内の前に時間的のもうすぐ昼ご飯だし、『エコリス』さんも一緒にご飯食べていくでしょ?」

「勿論です、その為に私が来たんですから♪」


アンリーさんやシンリーさんが『かまくら宿屋』に到着し

『アイギス』メンバーは抱き合い喜び

『赤の弓矢』メンバーはエルフの巫女という事で緊張し


「あの・・・リウさん・・・こちらの方々は??」


『テレサ』が緊張しながら現状を聞いてきたので

リウは少しだけ考えて・・・


「『エルフの集落』でお世話になった『龍の巫女』と『護衛』の方々です?」

「何故・・・疑問系なんです?」

「いあ、巫女らしい所を見た事無いし・・・、護衛をしていたところも見かけなかった気が・・・」

「『龍の巫女』は仕事じゃなく役割だし・・『護衛』は危険な場面に遭遇しなかったので・・・」

「彼女達は『エルフの集落』で暮らしていた時に世話になった恩人です、それと『白銀龍』と『クロ』の故郷も『エルフの集落』の近くだし、僕達の家も『エルフの集落』にある」

「私達にとってはエルフ達は魔法の師匠でもあるしね♪」

「そうそう、『木魔法』や『森魔法』に『ゴーレム再生』に『紋章学』など色々教えてもらったしね」

「教えるというより子育ての合間に色々吸収していった結果が多彩な魔法や知識を覚えただけなんだが・・・」

「『エルフの集落』を訪れる前にリウさん達に教える事が少なかった気が・・・会った頃から魔力量が多かったし」

「しかも現在も魔力量が増加しているし・・・気が付いてないかもしれないけど『アイギス』のメンバーの魔力量はエルフの魔力量に匹敵するほど増加してるからね!」

「本当に僅かに私達の方が魔力量が多いけど・・・追い越されそうで怖いわ」


久しぶりにアンリーとシンリーに会ったはずなのに怒られてしまった・・・

『娘さん達』もコクコクと頷いてるし・・・少し怒ってる?


「まぁ、なんだ・・・彼女達もここに住むからよろしくね・・・」

「「「「「・・・はい」」」」」

「そだ、彼女達は『赤の弓矢』で僕達が少しだけ魔力や魔法の修練、薬草採取やポーション作成、敷地内での野菜作り、アライズ達による料理など教えている」

「なるほど・・・だから彼女達の魔力量が他の冒険者達より高かったんですね・・・納得です」

「野菜作りと言ってますが冬期間中は野菜作りはどうするんですか?」

「それなら大丈夫、地下に大型の部屋を作成したから・・・畑で野菜作りをしたり、修練場として活用してもいいし」

「それなら私達も『赤の弓矢』の方々に魔力や魔法について教えましょうか?」


今までの話しの中でアンリーとシンリーは『赤の弓矢』にも魔力や魔法について教えてもらえそうだ

『娘さん達』は『ゼロ』や他のゴーレム達が気になるらしく食堂に集まってきた

『アインス』や『アン』『ユヌ』などに視線を向けている

暫らくすると『テレサ』達『赤の弓矢』のメンバーが食堂に料理を運び

テーブルいっぱいに料理が並び、『エルフの集落』から客人が来たお祝いなのか

いつもは昼ご飯には登場しない果実酒の瓶までテーブルに並び始める・・・


「まずは、積もる話もあるけど食事にしましょ、『エコリス』さんは午後からも仕事があるだろうし、果実酒の飲みすぎだけは注意してね!」

「勿論ですよ♪最初の一杯だけ飲めば大丈夫・・・ですよ~」


『エコリス』はコップに果実酒を注ぎ飲み始める・・・

昼から飲むなと言えば良かったかな・・・酒好きに酒を飲むなとは言えないし

各自目の前に料理並び『赤の弓矢』のメンバーが座ったのを確認してから

リウ達は手を合わせ声を揃えながら


「「「「「「「「「「「いただきます」」」」」」」」


アンリーとシンリーは『白銀龍』と『クロ』を膝に乗せ嬉しそうに食事をしている

『娘さん達』は食堂に現れたゴーレム達を見ながら「造形が素晴らしい」とか「魔力を感じる」とか話していた

そういえば『エルフの集落』でもゴーレムは見かけた事が無かったな・・・

何かゴーレムを所持しない理由があるのかもしれないしが

『娘さん達』のゴーレムに向ける視線は気になるな

その辺は明日にでも聞けばいいか・・・

明日からは『ゼロ』の身体強化という名の進化の日に成りそうだな♪


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