4-345新人教育の終了と明日からの『アイギス』とか
新人5人への『アイギス』の指導は次の段階へ移行していた
それは草原や森での宿泊・・・野営である
『テレサ』達はクラシス・リズ・ココの指導の元
土魔法の初期魔法『土壁』を修得していたが
新人5人の『土壁』は高さ1mの厚さ10cmという・・・
『土壁』と言うよりも『土塀』と言う感じだった
クラシスやリズに言わせれば魔力の修練不足とイマージ不足が原因と言う話だった
そのかわり身体を動かす『身体強化』と『速度強化』みたいな
魔力を身体に纏うのが得意な新人5人組だった
ココにが言うには頭で考えるより身体を動かして魔法の行使が得意と言う事だった
『アイギス』の女性陣による完全なサポートによる指導と教育は
3日間を野営をしながらの薬草採取や
3日間の間に『テレサ』さん達による土魔法で宿泊を作り上げたり
3日間の食事を自分たちで調理したり
野営中に火の番を体験したり
夜中に野犬に襲われ反撃したり
3日間森の中で野営し
次の日に完全休日にし疲れを取り
再び森へ篭るという修練の日々を送っていた
もっとも完全休日にはリウがパンケーキを作り
女性陣に振舞うというのが日課になっており
その日だけは冒険者ギルドから受付嬢の『エコリス』が必ず参加していたが
リウの甘味の食事会には気が付けばギルドの受付嬢が何人も参加していた
リウの甘味の食事会はパンケーキや焼き林檎など
『アイギス』では定番甘味を存分に振舞うのだが・・・
本当ならお昼だけリウが担当するのだが
この甘味の日だけは『ひよこ亭』の切り盛りをリウ1人が担当し
いつも調理担当のアライズ達もリウの料理を楽しみにしていたが
この日ばかりは調理の事を忘れたかのようにニコニコしながらおなかいっぱい食べるのだった
晩酌時にはフルーツケーキをぱくぱく食べながら酒を飲み
次の日の事を考えないほど食べ飲みする事になるのだが
このリウの甘味の日は定番となり『お嫁さん達』女性陣には楽しみで
リウにとっては何を作るかを悩む日で露店を回り新鮮な果実を購入したり
新作の料理の開発に悩むのだった・・・
リウは晩酌しながら『テレサ』達の育成状況を話し合っていた
クラシスやリズは3日分の甘味にいつもよりは酒を控えていたし
リウも3日おきにしか『お嫁さん達』に会えないので
晩酌時は飲むより話す時間の方が長かった
「そういえば『テレサ』達は野営の方はどうだったの?」
「土壁で安全に森で寝泊まりは出来るようになったかな・・・」
「野営時に野犬に襲われた時にアタフタしてたかな?」
「そういえば弓以外で野犬に対応出来る術は修得してたっけ?」
「一応、『ボルト』で野犬を倒したけど魔力の消費が激しかったなぁ・・・」
「それと周囲の警戒が甘い気がしたな」
「野営時の火の番はどうだった?仮眠とかはキチンとしてたの?」
「火の番は交代でやってたみたいだけど、なかなか慣れてない感があったね」
「『テレサ』達は初期魔法は覚えたけど、それ以外では?」
「薬草採取も大丈夫だし、野犬の群れに襲われても土壁で守りを固めて弓や『ボルト』で対抗出来てたね、解体はまだまだだから未解体のままマジックバックに保管中・・・」
「『テレサ』達にはマジックバックは1人1個渡してるの?」
「いや、本当なら5個あればいいんだけど・・・マジックバック1個で何を持ち込み何を持って帰るかを実地で教えようと思ってね・・・」
「それで彼女達は実力的にはどうなの?」
「初心者冒険者より実力はる、薬草採取で生きていく力も身についた」
「それならポーション作成を修得したら・・・ここを卒業かな?」
「アライズ的には料理を教え終わってないと思うけど?」
「それならもう少しここで暮らそうか~」
「うふふ、そうね~」
「ここは魚も肉もあるし何より酒が美味しい♪」
「あれ、そういえば『カムロ』と『クシム』は『赤の弓矢』に加入したの?」
「そっかリウには言って無かったけ新人5人は揃って『赤の弓矢』になったよ」
「女性5人て事はリン達と同じ感じかな?」
「全員が同じ武器と魔法で戦闘スタイルが一緒というもはめずらしいけどね♪」
「無理な依頼をしなけりゃ冒険者として生きていけるし、料理を学べば料理人としても生きていけるでしょう」
「何より『テレサ』達はまだ若いんだし・・・、ここで私達の教えられる事を全部教えましょ」
リウはクラシス・リズ・アライズと『赤の弓矢』の成長をについて色々話しあったが
これからも教える事が沢山あり冒険者としての知識を教えるというより
『アイギス』の『お嫁さん達』は親が子に接するように教えていくのだった
『アイギス』の家族の会話を聞きながらギルドの受付嬢達は
『赤の弓矢』の著しい成長い驚いていた
それは同じ初心者冒険者とは違う成長をしていた
薬草採取も丁寧に束でギルドに納品していたし
未解体ではあるがキズの少ない野犬を納品しており
冒険者ギルドとしては初心者冒険者ではあるが
一端の冒険者たちと同じ様にギルドでは対応していた
そして何より『アイギス』での食事が美味しいというのはギルドでは有名な話であり
『赤の弓矢』の指導終了と共に『北の港町』からいなくなるのではないかと・・・
先程の『アイギス』の家族会議で暫らくはこの街で暮らす事を聞き
ギルドの受付嬢は『ひよこ亭』の食事を味わえる・・・
上手くいけば『赤の弓矢』が味を学び
『アイギス』何後に再び料理を味わえる可能性があるのを知った
それと明日からは『かまくら宿屋』で食事可能という事で
今日は受付嬢全員が宿泊していく事を満場一致で決まった!




