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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
343/354

4-342宿泊施設『かまくら宿屋』完成とか

『赤の弓矢』と初めての薬草採取は無事終え

リウ達は簡易陣地と言う名の『家』に戻るのだった

『家』に戻る前に冒険者ギルドにより薬草を納品し

報酬を人数割にし『テレサ』さんに渡し報酬額に驚き


「こんなに良いの?」


と聞いてきたのでリウは報酬は


「人数割で申し訳ないけど・・・」

「人数割って?」

「今日の薬草採取は『アイギス』と『赤の弓矢』の2つのパーティーでやったでしょ?」

「私達が『アイギス』の採取に同行と言うか教えてもらいながらだけどね」

「この2つのパーティーで採取依頼をした場合、報酬の分配でもめる事があります」

「それが人数割って事?」

「そそ、2つのパーティーの人数が同じ人数なら問題無いんだけど・・・」

「『アイギス』が6人で『赤の弓矢』が3人ですし」

「明日も採取しますが『アイギス』では3日採取をして1日休日にします」

「何もしないんですか?」

「朝錬はしますが、その後はゆっくり休んでも良いし、露店巡りをしてもいいし、何をしてもいい日にしてるよ」

「それじゃ、魔力の修練を1日中してもいいんですか?」

「もちろん、クラシスやリズに相談したら大丈夫だよ、『アイギス』では一番教えるの上手だし」

「リウさんが一番教えるの上手だと思ってました・・・」

「その辺は3日後まで考えれば良いからね」

「「「はい」」


ギルドへ戻る前にノノとココは露店で焼串や焼鳥を大量購入し

『ヴィータ』や『クロス』もノノ達と嬉しそうに露店で買い物をし 

美味しい料理を両手に抱えニコニコしながら『家』へ戻るのだった


『家』に戻ると『赤の弓矢』専用の宿泊施設が新たに建っていた・・・

それは通常の『かまくら住居』では無く

2階建ての『かまくら住居』になっていた

リウ達は中に入ると1Fには大きめの調理場と食堂があり

それ以外にも作業部屋と思われる大部屋が3つあった

それにお風呂も大きめに作られており大人数で一気に楽しめるように作られていた

一応、お風呂は『男湯』と『女湯』があったり

トイレも『男性用』と『女性用』が1Fに4ヶ所あり

『かまくら住居』は『かまくら宿屋』の様な装いになっていた

階段を上がり2Fへ行くと5つ部屋があり広さ的には宿屋の3人部屋と同じ広さになっていた

部屋の中には机とイスがありベッドなどは無く新たに買い替えるか・・・

もしくは、毛皮を敷いてから布団を置けば寝れるかな?


リウは各部屋を見ながら住み易さを考えて作られているのを感じ

さすがクラシスとリズは丁寧に土魔法を行使するな・・・と思っていた

『テレサ』や『ヴィータ』『クロス』は最初は土魔法で作られていた事に驚き

1Fの内装を見て再び驚き・・・調理場の広さ食堂の広さに各部屋の作り込みなど

街の宿屋よりも丁寧に細部まで作りこまれている『かまくら宿屋』に声も出ずにいた

そして、リウからの「今日から『赤の弓矢』はここに住むからね」と言われ


「ここはリウさん達の『家』じゃないの?」

「僕らの『家』は向こうにあるし、調理場と食堂はここで一緒の方が良いかな・・・?そういえば『赤の弓矢』で野営する時は食事はどうしてるの?」

「食事よりも野営の時は保存食ばかりかな・・・干し肉や乾燥パンなど」

「それじゃ、野営以外では食事はどうしていたの?」

「宿屋の食事か露店で済ませたり?」

「野犬や黒犬を討伐した時なんかは?」

「野犬は血抜きをしギルドへ納品ですね、黒犬は倒すとか無理です・・・」

「それでは野うさぎとかも・・・」

「血抜き後にギルドへ納品ですね・・・」

「解体とかは・・・未経験かな?」

「解体ですか・・・やった事無いですね」

「そうですか、『テレサ』さん達には薬草採取とポーション作成は必須と思ってたけど、追加で解体も覚えましょうか、その後に料理を学べば食費も抑えられるしね」

「解体ですか・・・『アイギス』のみなさんは解体を修得してるんですか?」

「野犬や黒犬に黒熊と大猪に野うさぎに・・・ホロホロ鳥は解体済みですね」

「それは昨晩の料理に使われた肉は皆さんの解体したものだったんですね・・・」

「僕らは解体は出来たとしても素材を無駄にしたくないという思いだけで修得したからな・・・」

「素材ですか・・・毛皮とかもですか?」

「毛皮加工に関しては『アイギス』の誰も修得してないね、毛皮はギルドに納品して加工品を購入か交換してるかな・・・」

「昨日の夜の毛皮がそうなんですか?」

「そそ、敷物には最適だし、寝る時にも使えるしね、今日寝る部屋が決まったら毛皮を届けるからね」

「報酬を貯めて布団購入まで毛皮と厚手でのマントで大丈夫です」

「自分達の部屋か~」


『テレサ』は毛皮の支給に嬉しく思い、『ヴィータ』は自分達の部屋がある事が嬉しそうにしていた

『クロス』は「ほへ~」と『かまくら宿屋』を見まわし

ペタペタと部屋の壁や柱を触りコクコクと頷き「すごい・・」と呟いていた


「まずはお布団購入を目指しましょ!」

「「おぅ!」」


『テレサ』『ヴィータ』『クロス』は部屋の隅で腕を上げ『お布団~♪』と叫んでいた


リウは『かまくら宿屋』の各部屋を見終え


「この『かまくら宿屋』は最終的に冒険者ギルドに任せるか『赤の弓矢』に任せるか悩むな・・・」

「それは『エコリス』と『テレサ』達と相談かな」

「ここの管理もあるし専門に人を雇ってもいいし」

「人を雇うなら料理が出来る人とかかな?」


リウはノノ・ココ・ジャンヌと『かまくら宿屋』の今後の事を話し始めるが

『テレサ』達との共同生活が始まったばかりで話す内容じゃないと思い

リウ達は笑いながら『テレサ』達に声をかけ『家』に戻るのだった


「今日の食事は向こうの『家』で一緒に食べよう」


リウ達は『テレサ』達と一緒に『家』に戻り

明日からは『アイギス』も一緒に『かまくら宿屋』で食事の準備をする事や

明日から『テレサ』達3人はアライズ達から料理を学ぶ事など

晩ご飯後の晩酌時に色々決定していくのだった・・・

それと『テレサ』だけは世間的に成人という位置づけなので

ノノ達と果実酒をちびちび飲んでいたが

『ヴィータ』と『クロス』は果物を頬張りながら『白銀龍』や『クロ』を撫でていた

『アイギス』メンバーは見た目と違い酒が飲めるので

酒の飲めない『ヴィータ』『クロス』は果物や焼串や焼鳥を頬張り

お腹いっぱいになると『白銀龍』と『クロ』を抱きしめながら眠りはじめるのだった

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