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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
341/354

4-340朝錬は大事とか

次の日の朝『エコリス』らはリウ達の朝錬の音で目が覚めた

片手棍の打ち合いによる『組み手』やゴーレム達との『鬼ごっこ』

それに静かに魔力や魔法の修練をしていた


リウは『組み手』よりも魔力の修練を主にし

ノノやココ達は『組み手』をし疲れたら魔力の修練を始め

クラシスとリズは『アインス』達と『鬼ごっこ』をし・・・

最後には『アインス』達に魔力を補充していた

アライズ達は魔力と魔法の修練をし

シルキーとミルキーの2人は敷地内に土魔法で畑を作りをし

リンとアイズはノノ達と一緒に『組み手』をし

ヘンリー達は魔力の修練をし、最後に圧縮した魔力を空中に撃ち上げていた


朝錬で程良い疲れを感じリウ達は食事の準備前にお風呂に入ろうとして

感じ陣地から朝錬を覗く『エコリス』達を発見した

どういう訳か覗いていた4人は驚いているのか吃驚しているのか

何も話さないのでリウから声をかけるのだった


「おはようさん~、4人とも食べ過ぎてない?大丈夫?」


リウの声をかけられ『エコリス』が最初に「はっ」とリウに答えてくれた


「おはようございます、食べ過ぎていません、凄く美味しかったです」

「おはようございます、昨日はいっぱい食べちゃってすいません」

「「おはようございます」」


『テレサ』や『ヴィータ』『クロス』も『エコリス』の挨拶の後に一緒に『おはよう』を言い


「そっか、4人ともすごい勢いで食べてたから少し心配だったんだ・・・」

「それじゃ、私達は先にお風呂に入るからリウはその後ね~」

「はいよ、料理を温めてサラダも作っておくね~」

「お願いね♪」


ノノ達はお風呂に向かい、リウはアライズに朝ご飯の準備をするとだけ伝えるのだった

『ジン』やゴーレム達は簡易陣地の周りで寛ぐ様に日向ぼっこをし

『クロ』はリウの頭を抱きしめるように肩車をし

『白銀龍』はリウに抱っこしていた

リウが調理場へ向かい料理作りに向かおうとすると『エコリス』に声をかけられ


「あのリウさん、さっきのは何をしていたんですか?」

「朝錬の事ですか?」

「朝錬ですか・・・リウさん達は毎日あのように打ち合いをしたり?」

「ほぼ毎日かな・・・飲み過ぎて朝錬どころじゃない時は無理だし」

「それでも打ち合いや魔法の修練は見ていて凄いと思いましたよ」

「やはり本当にリウさん達はランクEなんですか?」

「みなさんの打ち合いを見る限りランクC位の実力があると思うんですが・・・」

「どうでしょう・・・実際にランクCの冒険者達を知らないし・・・」


リウと『エコリス』『テレサ』の3人が朝錬について話していると

『ヴィータ』と『クロス』は先程の魔力の修練を見よう見まねで始めるのだが・・・

なかなか手の中の魔力を維持出来ずに無散しているのが見てとれた


「さっきの魔力?魔法?の修練のやり方は初めてみましたが・・・」

「魔力の修練ですね、魔力の塊を維持する修練です」

「魔力の塊・・・ですか」

「魔力の修練次第では魔法が向上したり、魔力消費を抑えて魔法を発動出来たりします」

「普通は冒険者になるまで毎日修練をするモノなんだけど、冒険者になったら修練をせずに討伐の日々になるんだよな・・・」

「そういえば私達も冒険者になったら日々の薬草採取で精一杯だな・・・」

「冒険者ギルドの冒険者達もランクを上げる事を考えてはいますが・・・日々修練に励も冒険者はいないと思いますね」

「僕らがおかしいのかな・・・」


リウ達が話に夢中でノノ達が早々にお風呂から出てきて・・・


「リウもお風呂どうぞ~」

「もう上がったの?ごめんご飯の準備まだだわ何もしてない・・・」

「いいよいいよ、『クロ』と『白銀龍』も一緒にお風呂行く?」

「んー、どうする?」


リウが『白銀龍』と『クロ』に声をかけるとコクコクと頷き


「一緒にお風呂行くわ」

「それじゃ、話は食後でいいかな?」

「はい、また後で」


『エコリス』達はリウにぺこりと頭を下げリウ達はお風呂へ向かう

その後『テレサ』は『ヴィータ』『クロス』と共に魔力の修練をやってみるが中々成功せずに

「これはリウさんに聞かないと・・・」と話しているとクラシスとリズが声をかけてきて


「魔力の修練はリウの考えた魔力の塊を使った練習方法なんだけど・・・」

「なかなかどうして上手くいかないんだよ~」

「私達もやってみましたがダメでした・・・何かコツがあるんですか?」

「『アイギス』だけの秘密という訳じゃないから教えるとね、魔力の塊を維持する時に魔力の塊を圧縮すると維持しやすいかな?」

「魔力の圧縮ですか・・・魔力を『ギュッ』とする感じかな?」

「そうです、まずは圧縮を覚えれば大丈夫かな」

「圧縮から維持して回転して撃ち込む」

「それだけで魔法を放つ威力が向上します」


実際にクラシスが話をしリズが話に合わせ手の中の魔力の塊を圧縮維持回転し上空へ撃ち出す

リウの込めた魔力量は多く無いはずなのに、圧縮し回転を経た魔力の塊は、初級魔法と思えぬ威力を持っていた





リウ達がお風呂からあがる頃には『テレサ』達3人はクラシス達から魔力修練を学び

『エコリス』は魔力の修練についてギルド職員らしく『冒険者になってからも修練は必須ですね』と呟いている

簡易陣地の調理場の方からは美味しそうな匂いがしてきたので

リウ達がお風呂に行っている間に食事の準備が終わったみたいだな・・・

『白銀龍』と『クロ』はリウの肩に乗り食事の前に『アインス』や『ジン』達に魔力補充をし


「今日は薬草採取か野犬討伐に向かうからよろしくな~」


『アインス』や他のゴーレム達を抱きしめ撫でながら話しかけると

ゴーレム達も嬉しそうにリウに頭をすりすりと甘えてくる


「さて、今日は忙しい日になりそうだな・・・」


肩に座る『白銀龍』と『クロ』を撫でながらそんな事を呟くと

調理場の方から『朝ご飯出来たよ~』と声がしてきたので『はいよ~』と答え


「さぁー、ご飯だってさ~今日は何かな~」

『ご飯ご飯~♪』

『角煮や煮込み料理好き~♪』




その後、『エコリス』は冒険者ギルドへ戻り

何故か『テレサ』『ヴィータ』『クロス』はリウ達と薬草採取や野犬討伐へ向かうのだった


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