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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
340/354

4-339空き地と食べ過ぎご飯とか

冒険者ギルドからの初の貸家?空き地を借り

『アイギス』のメンバーは土壁で囲まれただけの広場にいた

リウ達が最初にした事は敷地を囲む土壁の補強と

トレーラーハウスと『ジン』の荷馬車を土魔法で覆い簡易陣地にする事だった

それと同時にトイレとお風呂を別途作成し『アイギス』の野営体制が完成する


リウ達が土魔法で次々と敷地内に土魔法で建物を作成する

最初は敷地を囲む土壁の高く厚くし補強をしたかと思えば

馬車を土魔法で囲み新たな建物に作り変えたり

それが終われば小さな建物を作成していた

冒険者ギルドの受付嬢の『エコリス』はこれほど見事に土魔法を扱える冒険者を初めてみていた


「土壁に新たに土壁を重ねがけした・・・の?」

「それよりもあっという間に馬車が隠れちゃった・・・」

「魔法で家が建つのか・・・凄い」


『クロス』はリウのマントをくいくいと引っ張りトイレとお風呂を指さし


「・・・あれ何?」


リウにしか聞こえない小さな声で『クロス』が声をかけてきた

『クロス』が指さしたのはトイレとお風呂の方かな?


「あの小さな建物の事?」


『クロス』はコクリと頷き「あれ何?」と聞いてきた


「あれはトイレとお風呂だよ、ここに住むなら必要だしね」


リウのトイレとお風呂を作ったと聞き最初に驚いたのは『エコリス』と『ヴィータ』だった

『クロス』は「へ~」とだけ小声で呟いた


「この短時間でトイレとお風呂も作ったんですか?」

「普通は限られた宿屋にしかお風呂は無いのに・・・」

「『アイギス』での野営時には普通にトイレとお風呂は作るけど・・・変かな?」

「あ、いや、変と言うか野営時とは思えないほど優遇されているなっと」

「うちの『アイギス』は女性が多いし何より野営でも快適な環境は必要でしょ?」

「快適過ぎますよ・・・ギルドカードで確認しましたが本当にリウさん達はランクEなんですか?」

「『アイギス』は薬草採取やポーション作成をして活動しているからギルドランクは関係無いよ」

「それは何となくわかります、『赤の弓手』も薬草採取をする事が多いですね」

「討伐クエストをするより薬草採取をした方が安全だしポーション作成後に納品すれば報酬額も増えるしね♪」

「それで『アイギス』をポーション屋って言ったんですね・・・」

「土魔法がそんなに上手なのはどうしてです?」

「最初は森で野営する時に土壁で囲むだけだったんだけどね、土魔法で小屋を建てれば安心して寝れると思ったからかな?」

「それなら私達も土魔法を覚えれば野営時安心できるかな・・・?」

「それよりも先にポーション作成を覚えた方が・・・いいんじゃ?」


リウの話に『テレサ』と『ヴィータ』がこれからの『赤の弓手』の方向性を話し合っている中

『クロス』は簡易陣地の方からの美味しそうな匂いに誘われ・・・

ふらふらと簡易陣地の方へ歩いていく・・・

『エコリス』も美味しそうな料理の匂いに気がつきそわそわし

『テレサ』と『ヴィータ』は『クロス』が簡易陣地の方へ歩いているのを発見し


「『クロス』どうしたの~?」

「そろそろ帰るよ~」


『クロス』に声をかけても戻ってくる気が無いのか簡易陣地の中へ入っていく

リウは美味しそうな料理に釣られたか・・・と思い


「どうやら晩ご飯が完成したみたいです、御一緒にどうですか?」

「「いいんですか?」」

「お邪魔になりませんか?」

「うちは家族が多いので大丈夫ですよ」

「それじゃ、お邪魔します・・・」


『テレサ』と『ヴィータ』がペコリと頭を下げ

『エコリス』も美味しそうな匂いに負け


「私も食べていいですか!本当ならダメなんですが・・・」


ギルドの受付嬢としては特定のパーティーに肩入れしてはダメなのか

それとも何か考えるところがあるのか悩みながらも簡易陣地へ歩いていく

簡易陣地では『クロス』が角煮や煮込み料理を頬張り幸せそうな顔をしていた


リウが簡易陣地に到着すると角煮や煮込み料理に加えステーキなどがテーブルに並んでいた

『テレサ』や『ヴィータ』に『エコリス』は『クロス』の隣に座りテーブルに並んだ料理を食べ始める

『アイギス』では定番の角煮や煮込み料理、ステーキにスープやパンなど色取り取りの料理を前に

『テレサ』は角煮を頬張り『ヴィータ』と『エコリス』は煮込み料理を頬張り

人は幸せそうな顔をしながら食べている・・・


「すごい焼串も美味しかったけど書くにも凄い美味しい・・」

「こっちの煮込み料理も凄い美味しい・・・」

「これは露店よりも宿屋よりも美味しい料理って・・・凄いですね」


『テレサ』『ヴィータ』『エコリス』は食べながらアライズ達の料理を絶賛しているが

『クロス』はコクコクと頷きつつも食べつ手を止める事無く次々と料理を口に運んでいる

リウは『クロス』の頭を撫でながら「そんなにいそうで食べなくて大丈夫だからゆっくり食べな」とだけ話し『クロス』はコクリと頷きニコリと微笑みながらゆっくり食べていくのだった・・・


アライズ・アリサ・アンナの3人は美味しそうに食べる4人を見ながら次々とテーブルに料理を並べていくのだが

『テレサ』『ヴィータ』『クロス』『エコリス』は美味しいから止まらないのか

目の前に料理があるのか止まらないのか次々と食べていく・・・

シルキーやミルキーの話では『北の港町』の露店や宿屋の料理も美味しいという話だったが

なぜか『テレサ』達4人には『ひよこ亭』の料理が好みらしくリウ達の料理もペロリと食べていた


この日は4人が食べ過ぎて動けなくなるまで『ひよこ亭』の料理を食べ

新たに作成した『かまくら住居』で宿泊するのだった・・・

この日の4人は食べ過ぎにもかかわらず幸せそうな寝顔であったのは秘密である


アライズ・アリサ・アンナの『ひよこ亭』の3人は

美味しそうに食べていた『テレサ』達にを嬉しく思い

焼串や煮込み料理に加えスープやサラダなど次々とテーブルに並べ

その料理を美味しそうに『テレサ』達は食べ尽くし食べ過ぎて『かまくら住居』でダウンしている

もう少し満腹になる前に停める必要があったなとアライズ達は思うのだが

それよりも美味しそうに食べる4人を止める事はアライズ達には無理な相談であった・・・

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