4-326『湖の街』に住むとか
トレーラーハウス前での『アイギス』と『森の討伐者』の晩酌は深夜まで続き
リウ達は『森の討伐者』との親睦を深めると同時に
『アイギス』が『湖の街』に滞在中に『森の討伐者』6人に魔力操作や魔法修練を教える事になる
『湖の街』に短期でも長期でも滞在するには
1つ目は馬車を停めれる宿屋に宿泊するか
2つ目は貸家を借りるか
3つ目は空き地に簡易陣地を作るか
4つ目は土地を購入して家を建てるか?
「暫らく『湖の街』に滞在するとしたらどうしたらいい?」
リウは朝ご飯を食べながら、ぼそりと呟く・・・
リウの膝の上に座り焼串を頬張る『クロ』は首を傾げながら
『ここに住むのはダメなの?』
リウと見つめながら聞いてきたので『クロ』の頭を撫でながら
「昨日はギルドの御好意で馬車置き場に泊ったけど、毎日この場所に泊るのは無理だよ」
『それなら宿屋に行くの?』
「『ジン』をいつまでも荷馬車に載せておくのは可哀想だし・・・」
『それなら街の外でゆっくり暮らす?』
「一度ギルドで聞いてみようか、貸家か空き地を借りれるかをさ~」
『リウ達が戻るまで荷馬車で『ジン』達と一緒にいてもいい?』
「住める場所が見つかれば巨木の森と同じように暮らせるさ」
食後の紅茶を楽しんでからリウとクラシスとリズは商業者ギルドに向かい
トレーラーハウスと荷馬車の停めれる広さがある貸家と空き地を紹介してもらい
その中でも敷地が広くトレーラーハウスと荷馬車を停めても大丈夫な場所を借りる事になる
そこには廃屋敷というべき崩れかけの屋敷があり
リウはトレーラーハウスを宿泊するつもりでいたので
廃屋敷であろうが崩れかけた屋敷であろうが関係なかった
トレーラーハウスと『ジン』の荷馬車を停め
クラシス達が廃屋敷を見つめながら・・・「ここに泊るの?」とか「これは壊した方が良いの?」とか話している
ノノ・ココ・ジャンヌはトレーラーハウスを囲む様に土壁を作成し
屋敷に泊らずとも快適に宿泊出来るように色々手を加えている
リン達5人はゴーレム達を荷馬車から降ろし
久しぶりに敷地内を駆けたりゆっくりと横になっている
『ジン』も荷馬車から降りリウ達の側に座りこむ
「暫らくはこの場所で暮らすから『ジン』もゆっくり過ごそう~」
『了解、ゆっくり過ごすね』
「街の人達が『ジン』を見てびっくりすると思うけど気にしないでね」
『わかった~』
リウは『ジン』と話しながら魔力を補充していた
『ジン』はリウから送られてくる魔力を感じ
『リウの魔力は温かいね・・・』
「そうなの?」
『みんなの魔力も温かいけど、リウのが一番心地いい』
「そっか、うれしいな」
『ジン』の言葉に一角獣ゴーレムの『ゼクス』や『シス』も頷き
リウの猟犬ゴーレム『アインス』もコクコクと頷いている
リウ達はパートナーのゴーレム達を抱きしめ撫でまわしている
リウ達がゴーレムを撫でている頃
クラシスやリズなどゴーレムを作成していないメンバーは
トレーラーハウスや荷馬車を中心に作業部屋やお風呂にトイレなどを作り上げる
敷地の片隅に畑を作り野菜作りもキッチリとし
露店で購入するより自分たちで収穫する事になる
明日から『森の討伐者』達と一緒に修練する部屋を新たに作成するのだが
天候に左右されない様に地下に修練場を作り上げる
「本当なら今日から魔力や魔法の修練を始めるつもりだったけど・・・」
「それはしょうがないよ、この場所を住めるようにしないといけないし」
「『森の討伐者』の6人は午後には来るんだっけ?」
「この場所の事は教えたけど?」
「『グラダ』さんがお祝いに美味しい酒を持ってくるとか言ってた気がするけど・・・」
「『森の討伐者』が来る前に昼ご飯を食べましょうか~」
「そうしよっか」
リウ達は『ひよこ亭』の食事を食堂で頂くのだった
『湖の街』滞在中は『ひよこ亭』のアライズ・アリサ・アンナの3人が買い物を担当し
ノノ・ココ・ジャンヌの3人が露店で焼串や焼き鳥を購入し
クラシスとリズが『湖の街』の露店を回り美味しい酒を購入していく




