4-313『紋章学』とか
短めです。
『紋章学』とは魔法という概念を根本から変える技術だった
魔力があっても魔法を使えない者達が魔法を使えるように
最初はそんな考えのもと考え出されたのが『紋章学』だった
刻まれた紋章の中に魔法という奇跡を込める
そして、紋章を刻む時に込める膨大な魔力が必要な為に
世間的に次第に廃れていった技術であった
リウ達が修得した『紋章学』はエルフの技術も相まって
世間的に普及している『紋章学』とは違った技術と知識の塊だった
また、紋章を刻印する専用魔法もあった
その名は『刻印魔法』・・・刻印する為だけのエルフの長老から教えてもらった魔法
ダンジョン内に魔石と『紋章学』とで結界を作り上げた時も『刻印魔法』を使用していた
リウが魔石に刻んだ『聖盾』は『イージス』の魔法効果を紋章にし
『刻印魔法』で魔石に刻印する時には『イージス』を唱える時と同様の魔力を込めるのだった
『アイシス』に搭載する際には『聖盾』用に魔力を込める魔石も複数用意した
「『聖盾』と魔力貯蔵用の魔石5個は『アインス』に使うからね」
リウは作業中ずっとそばにいた『アインス』を撫でながら話しかける
「『アインス』の身体強化はリン達のゴーレムの後に強化するからね」
『アインス』は嬉しそうにリウに身体を擦りつける
リウも嬉しそうに『アインス』を抱きしめ「『アインス』は可愛いのぉ~」と話しかけるのだった
この日のリウは作業部屋で『アインス』を抱きしめながら寝落ちし
『アインス』はリウが風邪を引かない様に部屋を暖めるのだった
夜中にクラシスがリウに毛布をかけてくれた
リウが目を覚まさなかったのでクラシスは『アインス』に話しかける
「気持ちよさそうに寝てるからさ、リウの事よろしくね」
クラシスは火を灯した簡易コンロを置き、『アインス』を撫でるのだった
撫でながら魔力を注ぎリウと『アインス』に『火属性』の魔力を纏うのだった
「これで寒くならないはず、私は戻るから後はお願いね」
『アインス』はコクコクと頷きリウに身体を寄せるのだった
クラシスは手をにぱにぱ振りながら寝室に戻るのだった




