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器用貧乏な漂流者  作者: 與吉
312/354

4-312リン達のゴーレムの強化予定とか

リン達5人のゴーレムが揃い、両者が仲良くなってから身体強化をする事し

リウは『白銀龍』『クロ』の3人で地下2Fでの掘削作業を始める

地下2Fはダンジョンから隔離してあるので前の時よりは魔力が満ちていなかった

それでも地上よりも魔力が溢れ出ていた・・・


「前よりは魔力が溢れてない気がする・・・」

『そうなの?』

『地下1Fよりも魔力が残ってる?』

「そうだね、『白銀龍』の言う通り地下2Fは上の階より、魔力が溢れてるね」

『前よりは今よりすごかったの?』

「魔力酔いしそうなくらい魔力が満ちていた・・・」

『それでみんなが地下1Fで魔力を纏う修練をしてたの?』

「そそ、魔力酔いを防ぐには魔力に慣れるか・・・負けないくらい魔力を纏う必要がある」

『確かに慣れる前に魔力酔いで疲れちゃっては・・・ダメだね』

『リウは慣れたの?』

「魔力過多の状況には慣れたし、常時魔力を纏うのも慣れたね」

『クラシスやリズも慣れたの?』

「あの2人は僕よりも魔力の扱いに慣れていたから・・・常時魔力を纏うのにも修得済みだった」

『やっぱりあの2人は凄いな』

『魔法や魔力の使い方も教えてくれるし』

「そだね、僕も冒険者始めた時はクラシスとリズに色々教えてもらったしね~」

『リウの先生って感じかな?』

『みんなの先生?』

「そうだね、クラシスとリズは『アイギス』の中では『お嫁さん』で『先生』だね」


地下2Fの通路を歩きながらリウ達は鉱石の掘削場所を探していた

一応MAPを展開し、片っ端から鉱石を掘り当てていく


リウは通路の壁に手を当て、土魔法で壁の中の鉱石を原石のまま取り出す

『白銀龍』と『クロ』は通路の壁が崩れない様にサポートしている


『鉄鉱石』の原石10個になり本日の採掘作業を終える

時間的には半日足らずだったが、既に扱いきれないほどの『鉄鉱石』を所持していた

ゴーレムの身体強化用にリウは多少所持していたが・・・

今では鉱石の殆どを『白銀龍』と『クロ』保管してもらい

いずれ使う時までシッカリ保管してもらう・・・


「豊作豊作~♪」

『『鉄鉱石』いっぱい~♪』

『これだけあればゴーレム全員の強化が出来る!』

「そういえば、リン達のゴーレム達の強化もそろそろか・・・」

『ゴーレム達にも魔法が使える様にするの?』

「そうだね、今のままでは旅に耐えられない気がするからね・・・」

『確かに黒犬の一撃に耐えられない気がするね』

『それで何の魔法を修得させるの?』

「『魔法障壁』と『魔法弾』に『土壁』かな・・・」

『そういえば『魔法弾』ってさ『ボルト』じゃないの?』

「『ボルト』は魔力の塊を放つ魔法だけど、『魔法弾』は圧縮し回転を加えた魔力の塊を放つ魔法・・・似ているけど『アイギス』だけの魔法かな」

『『アイギス』で使う魔法は普通の魔法じゃないの?』

『『ジン』の『土弾』も違うのかな?』

「そうだよ、『ジン』が使える魔法は一般的な魔法の改良版かな、その中でも『風纏い』に関してはシルキーとミルキーが創った魔法だしね♪」

『そう言えばそうだった』


『白銀龍』はリウの頭を抱きしめながら『クロ』はリウが抱っこしながら歩いていた

足元には『アインス』が離れず歩いている

掘削作業中は静かに作業を見つめ、休憩中もリウの側を離れなかった


「『アインス』も一緒に強化するからね~」

『『アインス』は『風纏い』は覚えてるだけ?』

「そういえばそうだね、他に何を覚えれば良いかな・・・」

『攻撃魔法は覚えないの?』

『リウのサポートを考えるなら『魔法障壁』や『土壁』でも良いと思うけど?』

「そっか、『アイんス』が何をしたいか考えましょ」

『『アインス』に話したい時は教えてね』

『通訳するからさ~♪』

「おねがいね、僕も『アインス』と話せたらいいんだけど・・・」


リウがそう言うと『アインス』が足に身体を擦りつけ甘えてくる

リウの言葉は理解しているようだが・・・

リウには『アインス』の言葉が聞こえない

『アインス』の嬉しい気持ちや楽しい気持ちは分かるけど・・・


「そういえば何で『ジン』の言葉は聞こえるんだろ?」

『『ジン』はゴーレムとしては別格な存在なんじゃ?』

『身体強化でカタコトだった言葉が直ったし、『アインス』も強化を繰り返せば話せる様になるんじゃないの?』

「そうなればいいな~『アインス』をいっぱい話したいし♪」


リウの隣を歩く『アインス』は嬉しく跳ねるように歩いている

『アイギス』のゴーレム達が話せたら楽しいだろうな~♪



その日の晩酌時に明日リン達のゴーレム達の身体強化をする事を伝える

最近ではゴーレム達と添い寝をするくらい仲良しになり仲良し度は最高潮に達していた


「明日は午前中にリンのゴーレムの身体強化をし、午後からはアイズのゴーレムの身体強化をします」

「他のゴーレムはどうするの?」

「次の日にヘンリー・ライム・ジルのゴーレムを強化しましょう」

「「「了解!」」」

「それでリウとアイズはゴーレムに何を求めるの?」

「私は騎乗しながら旅をしたいので『風纏い』と『魔法障壁』は良いです」

「リンは『風纏い』と『魔法障壁』ね・・・アイズは考えてる?」

「私もリンと同じですが、『風纏い』を付加した魔石を2つ搭載できますか?」

「『風纏い』を2つですか・・・『多重風纏い』を考えてるの?」

「私は槍を構えてから『多重風纏い』での突貫攻撃してみたので・・・」

「大丈夫だと思うけど、アイズは何度も魔力を注ぐ必要があるよ?」

「それなら大丈夫!、1日撫でながら魔力を注ぐから!!」


「『風纏い』と『魔法障壁』を付加した魔石はあるはず・・・ヘンリーやライムにジルもゴーレムに何を覚えるか考えてね?」

「それでいったら私は『風纏い』と『魔法障壁』と『土壁』が良いです」

「ヘンリーは『風纏い』『魔法障壁』『土壁』っと・・・ライムとジルは?」

「私は『魔法障壁』を2つかな」

「私は『土壁』を2つでお願いします」

「ライムは『魔法障壁』2つで、ジルが『土壁』2つね了解♪」

「『多重魔法障壁』で魔法防御を固めるライムのゴーレムと・・・」

「『多重土壁』で物理防御を固めるジルのゴーレムか・・・」

「なかなかバランスの良い魔法の行使かも」


晩酌をしながらリウは『アインス』の身体強化を考えていた

『鉄鉱石』が豊富だし、次の身体強化では『アインス』の身体を『鉄製』になる

それに伴い『アインス』の体内に搭載する魔石の数を増やす予定だし

使える魔法を増やすより魔力量を増やす方が良いはず


「それじゃ、僕は魔法を付加してから寝るから♪」

「はい、おやすみなさい~」

「私達はもう少し飲んでから寝ます~」


部屋の中ではクラシスとリズにアライズがニコニコしながら麦酒を飲み

アリサとアンナが簡易コンロで干物を炙っている

ノノ・ココ・ジャンヌは果実酒をちびちび飲みながらゴーレム達を撫でている

リン・アイズ・ヘンリー・ライム・ジルの5人はゴーレム達を撫でながら焼串を頬張っている

シルキーとミルキーは『白銀龍』と『クロ』と一緒に『焼き林檎』を頬張っている

『ジン』と『ゼクス』はリウ達の晩酌を眺め嬉しそうにしている


その後、リウは『アインス』は作業部屋で魔石に魔法を付加している


「魔石に『紋章学』を刻めれば面白いんだけど・・・」


手の中の魔石は紋章を刻むには小さいが、簡易的な紋章なら・・・と思い

リウは紋章に小さな刻印を刻むのだった


「この刻印の名称は『聖盾』、簡易版『イージス』!

この『聖盾』を付加した魔石は、『アインス』に搭載させるからね♪」


完成した刻印入りの魔石を見つめながら『アインス』を撫でていく

『アインス』は嬉しそうにリウに頭を擦りつける


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